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日本語文法文章論  修学旅行生の受難

2014-04-18 | 日本語文法文章論
日本語文章の解析である。640字余りの天声人語から題材を得る。20140418コラムは、修学旅行生の受難、というタイトルをつけている。

話題は紫雲丸を知る人に及ぶ。
その時代は、わたしにも小学生だった頃の思いがある。

修学旅行の少し上の世代が災難にあった。紫雲丸のその事故の記事は悲しいものだったろう。
航海の歴史に見る海難事故は、周辺が海に囲まれたわが国でるだけに数多く、そこに修学旅行生の遭難となれば、ひときわ傷ましい。

いまは隣国での300人もの高校生を思う親をはじめとした人々がいる。

コラムが引く、居合はせし居合はせざりしことつひに天運にして居合はせし人よ、という歌は、阪神大震災のものでるようだが、わたしたちのあらがいがたい、天運というものを詠むか。
それはなにものであろう。
運命論と表現を変えるが、そこにいたもの、いなかったものは、宿命であったとするには、事態は現実に進まない状況である。



修学旅行生の受難
2014年4月18日05時00分

 「紫雲丸(しうんまる)」と聞いて悲劇の連絡船を思い出せる人は、もう少ないのかもしれない。1955(昭和30)年の5月、船同士の衝突で香川県沖の瀬戸内海に沈んだ。犠牲者は168人にのぼり、うち100人が修学旅行の小中学生だった

高松港を出た紫雲丸には、これから出かける四国の児童生徒や、旅の思い出をかかえて帰る広島や島根の子らが乗り合わせた。「逃げ遅れた女の子、母への土産物を取りに戻り」など、本紙の記事は涙を誘う

古来、人が海を往(い)き来してきた歴史は長い。ゆえに難破も数知れず、航海の安全はあまたの悲劇に鍛えられて、熟してきたはずだった。なのに何が起きたのだろう、お隣の韓国で、修学旅行生らを乗せた旅客船の惨事である

乗客ら約470人のうち300人余が修学旅行の高校生だった。船は転覆した状態で沈み、なお約270人の安否がわかっていない。海水が体温を奪い、空気は限られる。秒を刻む針の動きが、肉親には分針にも時針にも思えるに違いない

大きな災害や事故のたびに、歌人の故竹山広さんの一首を思う。〈居合はせし居合はせざりしことつひに天運にして居合はせし人よ〉。そのときそこに「居合わせた人」よ――。阪神大震災の犠牲者を悼んだ歌だが、紫雲丸にも、韓国の惨事にも、あてはまることだ

しかしいまは運命論より、一刻も早い救出を祈りたい。韓国でも修学旅行は、生徒たちが胸躍らせる行事だと聞く。巨大な船腹の内から、なんとか生還してほしい。

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