デジタル大辞泉の解説
く‐ろう 〔‐ラウ〕 【苦労】
[名](スル)
1 精神的、肉体的に力を尽くし、苦しい思いをすること。「―が絶えない」「―を共にする」「―の種」「―して育てた子供」
2 (多く「ごくろう」の形で)人に世話をかけたり、厄介になったりすること。「ご―をかける」「ご―さま」→御苦労(ごくろう)
デジタル大辞泉の解説
ご‐くろう 〔‐クラウ〕 【御苦労】
[名・形動]
1 他を敬って、その人の「苦労」をいう語。お骨折り。ごやっかい。「―をおかけします」
2 他人に仕事を依頼したときなどに、その苦労をねぎらっていう語。同輩以下の者に対して用いる。「遅くまで―だったね」
3 苦労の成果がなくむだにみえることを、あざけりの気持ちを含んでいう語。「この暑いのに―なことだ」
大辞林 第三版の解説
ごくろう【御苦労】
( 名 ・形動 )
①苦労を丁寧にいう語。 「いつまでも-が絶えませんね」
②相手の骨折りをねぎらっていう語。目上の人には使わないのが普通。 「 -,-。もう君は帰ってよろしい」
③人の努力や骨折りをひやかしたり,やや皮肉をこめていう語。 「雨の中をジョギングとは-なことだ」
「失礼だと思わない」上司が過半数!
上司に「ご苦労様」は本当に失礼?2014.12.05
http://r25.yahoo.co.jp/fushigi/wxr_detail/?id=20141205-00039450-r25&vos=nr25bn0000001
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「『ooさんにこういうのは釈迦に説法だと思いますが…』なんてへりくだっているつもりの人がたまにいるのですが、逆に失礼に感じる」(男性/41歳)との意見も。シンプルに「どう思われますか?」と聞いた方が好印象な場合もある。
目上の人に“ご苦労様です”は失礼。“お疲れ様です”と言うべき――社会人になりたてのころ、「敬語マナー研修」などで、そんな話を聞いたことのある人は多いだろう。ほかにも、「“わかりました”ではなく、“かしこまりました”」、「“すみません”ではなく、“申し訳ありません”」…など、ビジネスマナーの“正解”を説く本はたくさんある。もちろん、これらは社会人にとって大事な常識だろう。
だが、会社員になって約5年、ふと疑問に思うこともある。上に挙げたような言葉遣いを「失礼だ!」と思う上司ははたしてどれくらいのだろうか…と? 実際にはさほど気にしていなかったり、折り目正しすぎるとかえって堅苦しさと感じたりする上司も多いのでは?
そこで、部下を持つ30~50代の会社員281人にインターネットでアンケート調査を実施。ビジネスマナー的にNGとされる言葉遣いを部下からされたとき、実際に “失礼”と感じるか否かを尋ねてみた。すると、結果はご覧の通りに…。
<ビジネスマナー的にNGとされる言葉遣いを「失礼」と感じる上司の割合>
※調査協力/ファスト・アスク
「お疲れさまです」ではなく、「ご苦労さまです」と挨拶される(47.7%)
「ご覧になりますか?」ではなく、「見ますか?」と聞かれる(45.9%)
「お手すきの際に」ではなく、「お暇なときにでも」と聞かれる(34.9%)
「なるほどおっしゃる通りですね」ではなく、「なるほど」とうなずかれる(29.5%)
「これでよろしいでしょうか」ではなく、「これでいいですか」と聞かれる(26.3%)
「いたしかねます」ではなく、「できません」と返事される(23.5%)
「申し訳ありません」ではなく、「すみません」と謝られる(14.2%)
「お供します」ではなく、「一緒に行きます」と返事される(11.0%)
「ご査収ください」ではなく、「確認をお願いします」と聞かれる(8.9%)
「承知しました」「かしこまりました」ではなく、「わかりました」と返事される(8.5%)
やはりというべきか、どの言葉遣いも、実際に“失礼”だと感じる上司は半数に満たなかった。その理由を上司たちに聞いてみたところ、こんな声が…。
「付き合いが長くて信頼関係がある上司部下の関係なら、ある程度くだけた言葉遣いのほうがコミュニケ―ションがスムーズかと思います。新人と数年の付き合いの部下では、同じ言葉遣いでも受ける印象が違いますよね」(男性/42歳)
「丁寧すぎると、壁があるように感じてしまうかと。言葉遣いに限らず、相手を尊敬している姿勢が見えれば問題ないですね」(男性/37歳)
ただし、「社内はともかく、社外の人にはちゃんとした言葉遣いを…」という意図で、敢えて注意している上司もいるようだ。
「上司部下の関係ならあまり気にしないけど、取引先に同じような言葉遣いをしてはいけませんよね。いきなり社内と社外で使い分けるのは難しいので、できるだけ相手に失礼のない言い方を日ごろから指導するのが大切だと思っています」(男性/41歳)
当然のことながら、言葉遣いは相手との関係によっても変化するもの。一律にアリ・ナシではなく、柔軟に使い分けていく臨機応変さが大切といえそうだ。
(南澤悠佳/ノオト)