ファシリテーション facilitation は、カタカナ語である。
日本語にない概念だろうかその意味には、、容易にする、簡易化、さらには、協働促進とか、助成とか、そのように訳しているものの、方法や技術、行為そのものとなる。
会議の根回し、下相談をするようなものかもしれないが、それは会議に応用されて説明されるようになったからだろう。
体験学習、エンカウンターグループといったキーワードがあって、1960年代にアメリカで生まれたらしい。
また一方で、コミュニティー、ワークショップなどとしてのファシリテーションの体系化が行われたようだ。
それを1970年代にビジネスで取り入れられてワークアウトと呼ばれる現場主導のチームが業務改善の手法にしたようだ。
それを承けた活動は支援型リーダーという概念になるようであるから、日本語では、縁の下の力持ちでもある。
デジタル大辞泉の解説
ファシリテーション 【facilitation】
物事を容易にできるようにすること。簡易化。
大辞林 第三版の解説
ファシリテーション【facilitation】
〔容易にすることの意〕
グループによる活動が円滑に行われるように支援すること。特に,組織が目標を達成するために,問題解決・合意形成・学習などを支援し促進すること。また,そのための方法。
Wiktionary日本語版(日本語カテゴリ)
ファシリテーション
出典:『Wiktionary』 (2012/03/10 15:37 UTC 版)
語源 英語 facilitation の音写。
名詞 協働促進、簡易化、助成。
語源 ファシリテーター
Weblio英和対訳辞書
ファシリテーション
Facilitation
ファシリテーション(英: Facilitation)は、会議、ミーティング等の場で、発言や参加を促したり、話の流れを整理したり、参加者の認識の一致を確認したりする行為で介入し、合意形成や相互理解をサポートすることにより、組織や参加者の活性化、協働を促進させる手法・技術・行為の総称。
英語で会議ファシリテーション/会議を開始する
biz8go.web.fc2.com/Meeting/Meeting1-1.html
あなた自身が会議が好きでなかろうと、会議がない仕事なんかきっとありませんよね。日本語でも会議ファシリテーションは簡単ではありませんが、英語で外国人との会議となると、さらにハードルがあがります。この章では、英語で会議を運営・ファシリテーション .
As you know, main objective of this meeting is to Main thing we want to accomplish today is that We face with coping with challenge Let me first go throgh the agneda. go over the agenda. let s take a quick look at agenda House keeping rule. Could you briefly explain back ground of the first agenda?
会議をリード、ファシリテーションする
1. 参加者の意識を集め、会議を始める
まずは、参加者の注目を集め、会議の開始を宣言します。
All right, is everybody here? I think we can get started now.
皆様、お揃いでしょうか。それでは、始めたいと思います。
May I have your attention, please? Allright, ladies and gentlemen, let's get down to business.
皆様、宜しいでしょうか? それでは、始めたいと思います。
「それでは、始めたいと思います」の表現は"I think we can get started now"の他にも次のような表現があります。
Ok, shall we make a start?
Ok, let's start
Ok, let's begin.
Ok, let's get started
2.参加者に感謝の気持ちを表す
Good afternoon everbody.It's good to see you all here.
みなさん、こんにちは。参加いただきありがとうございます。
Thank you all for being here today.
みなさん、本日は、参加いただきありがとうございます。
・Great, thank you all for coming. ・Hello every one I am gald to see you all here. ・I know it's long way for Saitama to come. I really appreciate you being on time.
・お越し頂きありがとう御座います。 ・みなさんこんにちは。お会いできて何よりです。 ・遠いところ、時間通りにお越し頂きありがとう御座います。
3.新しい参加者を紹介する
お互いに面識の無い参加者がいる場合、担当業務・役割を含めて簡単に自己紹介する場を提供しましょう。
First of all, I would like to introduce SOMEONE from XXX department.
Would you like to say a few words about yourself?
最初にXXX部門から参加されている誰々(SOMEONE)を紹介させて下さい。
誰々(SOMEONE)さん、簡単に自己紹介をお願い出来ますか?
First of all, I would like to introduce SOMEONE from XXX department.
Would you like to say a few words about yourself?
最初にXXX部門から参加されている誰々(SOMEONE)を紹介させて下さい。
誰々(SOMEONE)さん、簡単に自己紹介をお願い出来ますか?
4.会議の目的を確認する
参加者がそろっている事、参加者の立場を確認した後、いよいよ会議の本題に入ります。
まず、議論が発散しないように、参加者全員と会議の目的、アウトプットをしっかりと確認します。
First of all, I would like to introduce
5.アジェンダを確認する
6.担当に仕事をふる
If you have no problem. (Negative)
↓
If it is convenient for you. (Positive)
ナビゲート ビジネス基本用語集の解説
ファシリテーションとは、会議やプロジェクトなどの集団活動がスムーズに進むように、また成果が上がるように支援することをいう。会議の場面の例としては、質問によって参加者の意見を引き出したり、合意に向けて論点を整理することが挙げられる。こうした働きかけにより、メンバーのモチベーションを高めたり、発想を促進することが期待されている。 ファシリテーションがビジネスの分野に取り入れられたのは1970年代のアメリカといわれる。日本ではもともと集団合議による合意形成やリーダーによる活動支援が行われていたが、90年代後半からファシリテーションという言葉であらためて注目されるようになった。この背景には、問題解決や企画創造のためにメンバー相互のコミュニケーションが重視されてきたこと、異なる立場や価値観にたつ人々をうまくまとめて業務を遂行する必要が出てきたことなどがある。
人材マネジメント用語集の解説
・facilitation
・企業や学校、地域のコミュニティなどの組織の会議などでグループ活動が円滑に行われるように、中立的な立場から支援を行うこと。またはそのための手法や技術のこと。その役割を担う人はファシリテーター(facilitator)と呼ばれる。
・1960年代~70年代にかけて、教育やビジネスの分野でグループによる学習や会議を効率的に運営する手法としてアメリカで開発され、応用されてきた。日本でもQC活動や地域のコミュニティ活動などで独自に進化していたが、スキルとして認識はされていなかった。21世紀に入り企業の変革や新たなビジネスの創造が求められる時代になって、ようやく世界的にファシリテーションという言葉が一般的となり、注目されるようになってきた。
・ファシリテーターが関与するプロセスには、段取り・進行・プログラムといった、活動の目的を達成するための「外面的なプロセス」と、メンバー一人ひとりの頭や心の中にある、考え方や筋道などの思考的プロセス、感情の動きやメンバー同士の関係性など心理的プロセスの「内面的なプロセス」がある。ファシリテーターはチーム活動を円滑に進めるための外面的なプロセスと、成果や満足感を左右する内面的なプロセスの、両方のプロセスに関わることで、人と人の相互作用を促進する。
・ファシリテーションのスキルには、場をデザインするスキル(プロセス設計)、コミュニケーションのスキル(傾聴、復唱、質問、主張、非言語メッセージの解読等)、構造化のスキル(図解、フレームワーク)、合意(コンセンサス)形成のスキル等が挙げられる。
FAJ:特定非営利活動法人 日本ファシリテーション協会 - ファシリ ...
https://www.faj.or.jp/
日本ファシリテーション協会は、ファシリテーションの普及を目指してつくられた民間非営利団体です。
>ファシリテーションの応用分野は、大きく「組織系」「社会系」「人間系」の三つに分かれます。組織系とは、チーム活動の中での問題解決や組織活性化などに用いられるファシリテーションです。ビジネス活動に一番なじみが深い分野であり、合理的な成果とスピードが何よりも求められます。社会系とは、まちづくり、コミュニティ、NPOなど、社会的な合意形成が必要となる場面で用いられます。共通の目標や課題を発見することが成果であり、納得感を高めるために、そこにいたるプロセスが重要となります。企業でいえば労働組合やCSR活動などで用いられます。最後に人間系ですが、人間教育、社会教育、学校教育、国際教育など広範囲の分野を含むファシリテーション発祥の地です。ファシリテーターは内面的なプロセスに関わり、様々な学習のお手伝いをします。企業では、参加型研修やキャリアデザインなどに用いられています。
https://www.faj.or.jp/modules/contents/index.php?content_id=24
>ファシリテーションが生み出された流れはいくつかあり、その歴史をかいつまんで説明しましょう。
FAJと関わりの深い分野で言えば、まずは体験学習の流れがあります。エンカウンターグループと呼ばれる、グループ体験によって学習を促す技法が 1960年代にアメリカで生まれました。その時に、メンバーやグループが成長するために働きかける人をファシリテーターと名づけました。この流れは、体験学習や教育系のファシリテーションとして現在まで続いています。
それとほぼ同時期に、アメリカのコミュニティ・デベロップメント・センター(CDC)で、コミュニティの問題を話し合う技法としてワークショップやファシリテーションが体系化されていきました。こちらは、市民参加型のまちづくり活動へと受け継がれています。
ビジネス分野での応用は、少し遅れた1970年代あたりから、やはりアメリカで始まりました。こちらは、会議を効率的に進める方法として開発され、やがて「ワークアウト」と呼ばれるチームによる現場主導型の業務改革手法に応用されていきました。今ではファシリテーションが専門技能として認知され、重要な会議にファシリテーターを置くのは珍しいことではなくなり、最近は支援型リーダーへと関心が移ってきています。
このような動きは、ほどなく日本にも入り、分野毎に応用や研究がなされてきました。中には、世田谷のまちづくり活動のように日本独自に進化を遂げたものもあります。ビジネス分野で言えば、かつてQCのリーダーがやっていた仕事は、ファシリテーションそのものだといってよいでしょう。ところが、それが専門技能としては認識されておらず、一部の外資系企業を除いて、その言葉すら知らないという状態が長く続きました。
ようやく、21世紀に入った頃からビジネスの世界でも注目を集めるようになり、ファシリテーションに関する書物が店頭に並ぶようになりました。ファシリテーションを専門的に研究する大学院の講座も開講されるようになり、学問的にも注目されはじめました。様々な分野でファシリテーションという言葉が普通に使われる時代がようやくやってきたのです。
出典:堀公俊『ファシリテーション入門』(日経文庫)
日本語にない概念だろうかその意味には、、容易にする、簡易化、さらには、協働促進とか、助成とか、そのように訳しているものの、方法や技術、行為そのものとなる。
会議の根回し、下相談をするようなものかもしれないが、それは会議に応用されて説明されるようになったからだろう。
体験学習、エンカウンターグループといったキーワードがあって、1960年代にアメリカで生まれたらしい。
また一方で、コミュニティー、ワークショップなどとしてのファシリテーションの体系化が行われたようだ。
それを1970年代にビジネスで取り入れられてワークアウトと呼ばれる現場主導のチームが業務改善の手法にしたようだ。
それを承けた活動は支援型リーダーという概念になるようであるから、日本語では、縁の下の力持ちでもある。
デジタル大辞泉の解説
ファシリテーション 【facilitation】
物事を容易にできるようにすること。簡易化。
大辞林 第三版の解説
ファシリテーション【facilitation】
〔容易にすることの意〕
グループによる活動が円滑に行われるように支援すること。特に,組織が目標を達成するために,問題解決・合意形成・学習などを支援し促進すること。また,そのための方法。
Wiktionary日本語版(日本語カテゴリ)
ファシリテーション
出典:『Wiktionary』 (2012/03/10 15:37 UTC 版)
語源 英語 facilitation の音写。
名詞 協働促進、簡易化、助成。
語源 ファシリテーター
Weblio英和対訳辞書
ファシリテーション
Facilitation
ファシリテーション(英: Facilitation)は、会議、ミーティング等の場で、発言や参加を促したり、話の流れを整理したり、参加者の認識の一致を確認したりする行為で介入し、合意形成や相互理解をサポートすることにより、組織や参加者の活性化、協働を促進させる手法・技術・行為の総称。
英語で会議ファシリテーション/会議を開始する
biz8go.web.fc2.com/Meeting/Meeting1-1.html
あなた自身が会議が好きでなかろうと、会議がない仕事なんかきっとありませんよね。日本語でも会議ファシリテーションは簡単ではありませんが、英語で外国人との会議となると、さらにハードルがあがります。この章では、英語で会議を運営・ファシリテーション .
As you know, main objective of this meeting is to Main thing we want to accomplish today is that We face with coping with challenge Let me first go throgh the agneda. go over the agenda. let s take a quick look at agenda House keeping rule. Could you briefly explain back ground of the first agenda?
会議をリード、ファシリテーションする
1. 参加者の意識を集め、会議を始める
まずは、参加者の注目を集め、会議の開始を宣言します。
All right, is everybody here? I think we can get started now.
皆様、お揃いでしょうか。それでは、始めたいと思います。
May I have your attention, please? Allright, ladies and gentlemen, let's get down to business.
皆様、宜しいでしょうか? それでは、始めたいと思います。
「それでは、始めたいと思います」の表現は"I think we can get started now"の他にも次のような表現があります。
Ok, shall we make a start?
Ok, let's start
Ok, let's begin.
Ok, let's get started
2.参加者に感謝の気持ちを表す
Good afternoon everbody.It's good to see you all here.
みなさん、こんにちは。参加いただきありがとうございます。
Thank you all for being here today.
みなさん、本日は、参加いただきありがとうございます。
・Great, thank you all for coming. ・Hello every one I am gald to see you all here. ・I know it's long way for Saitama to come. I really appreciate you being on time.
・お越し頂きありがとう御座います。 ・みなさんこんにちは。お会いできて何よりです。 ・遠いところ、時間通りにお越し頂きありがとう御座います。
3.新しい参加者を紹介する
お互いに面識の無い参加者がいる場合、担当業務・役割を含めて簡単に自己紹介する場を提供しましょう。
First of all, I would like to introduce SOMEONE from XXX department.
Would you like to say a few words about yourself?
最初にXXX部門から参加されている誰々(SOMEONE)を紹介させて下さい。
誰々(SOMEONE)さん、簡単に自己紹介をお願い出来ますか?
First of all, I would like to introduce SOMEONE from XXX department.
Would you like to say a few words about yourself?
最初にXXX部門から参加されている誰々(SOMEONE)を紹介させて下さい。
誰々(SOMEONE)さん、簡単に自己紹介をお願い出来ますか?
4.会議の目的を確認する
参加者がそろっている事、参加者の立場を確認した後、いよいよ会議の本題に入ります。
まず、議論が発散しないように、参加者全員と会議の目的、アウトプットをしっかりと確認します。
First of all, I would like to introduce
5.アジェンダを確認する
6.担当に仕事をふる
If you have no problem. (Negative)
↓
If it is convenient for you. (Positive)
ナビゲート ビジネス基本用語集の解説
ファシリテーションとは、会議やプロジェクトなどの集団活動がスムーズに進むように、また成果が上がるように支援することをいう。会議の場面の例としては、質問によって参加者の意見を引き出したり、合意に向けて論点を整理することが挙げられる。こうした働きかけにより、メンバーのモチベーションを高めたり、発想を促進することが期待されている。 ファシリテーションがビジネスの分野に取り入れられたのは1970年代のアメリカといわれる。日本ではもともと集団合議による合意形成やリーダーによる活動支援が行われていたが、90年代後半からファシリテーションという言葉であらためて注目されるようになった。この背景には、問題解決や企画創造のためにメンバー相互のコミュニケーションが重視されてきたこと、異なる立場や価値観にたつ人々をうまくまとめて業務を遂行する必要が出てきたことなどがある。
人材マネジメント用語集の解説
・facilitation
・企業や学校、地域のコミュニティなどの組織の会議などでグループ活動が円滑に行われるように、中立的な立場から支援を行うこと。またはそのための手法や技術のこと。その役割を担う人はファシリテーター(facilitator)と呼ばれる。
・1960年代~70年代にかけて、教育やビジネスの分野でグループによる学習や会議を効率的に運営する手法としてアメリカで開発され、応用されてきた。日本でもQC活動や地域のコミュニティ活動などで独自に進化していたが、スキルとして認識はされていなかった。21世紀に入り企業の変革や新たなビジネスの創造が求められる時代になって、ようやく世界的にファシリテーションという言葉が一般的となり、注目されるようになってきた。
・ファシリテーターが関与するプロセスには、段取り・進行・プログラムといった、活動の目的を達成するための「外面的なプロセス」と、メンバー一人ひとりの頭や心の中にある、考え方や筋道などの思考的プロセス、感情の動きやメンバー同士の関係性など心理的プロセスの「内面的なプロセス」がある。ファシリテーターはチーム活動を円滑に進めるための外面的なプロセスと、成果や満足感を左右する内面的なプロセスの、両方のプロセスに関わることで、人と人の相互作用を促進する。
・ファシリテーションのスキルには、場をデザインするスキル(プロセス設計)、コミュニケーションのスキル(傾聴、復唱、質問、主張、非言語メッセージの解読等)、構造化のスキル(図解、フレームワーク)、合意(コンセンサス)形成のスキル等が挙げられる。
FAJ:特定非営利活動法人 日本ファシリテーション協会 - ファシリ ...
https://www.faj.or.jp/
日本ファシリテーション協会は、ファシリテーションの普及を目指してつくられた民間非営利団体です。
>ファシリテーションの応用分野は、大きく「組織系」「社会系」「人間系」の三つに分かれます。組織系とは、チーム活動の中での問題解決や組織活性化などに用いられるファシリテーションです。ビジネス活動に一番なじみが深い分野であり、合理的な成果とスピードが何よりも求められます。社会系とは、まちづくり、コミュニティ、NPOなど、社会的な合意形成が必要となる場面で用いられます。共通の目標や課題を発見することが成果であり、納得感を高めるために、そこにいたるプロセスが重要となります。企業でいえば労働組合やCSR活動などで用いられます。最後に人間系ですが、人間教育、社会教育、学校教育、国際教育など広範囲の分野を含むファシリテーション発祥の地です。ファシリテーターは内面的なプロセスに関わり、様々な学習のお手伝いをします。企業では、参加型研修やキャリアデザインなどに用いられています。
https://www.faj.or.jp/modules/contents/index.php?content_id=24
>ファシリテーションが生み出された流れはいくつかあり、その歴史をかいつまんで説明しましょう。
FAJと関わりの深い分野で言えば、まずは体験学習の流れがあります。エンカウンターグループと呼ばれる、グループ体験によって学習を促す技法が 1960年代にアメリカで生まれました。その時に、メンバーやグループが成長するために働きかける人をファシリテーターと名づけました。この流れは、体験学習や教育系のファシリテーションとして現在まで続いています。
それとほぼ同時期に、アメリカのコミュニティ・デベロップメント・センター(CDC)で、コミュニティの問題を話し合う技法としてワークショップやファシリテーションが体系化されていきました。こちらは、市民参加型のまちづくり活動へと受け継がれています。
ビジネス分野での応用は、少し遅れた1970年代あたりから、やはりアメリカで始まりました。こちらは、会議を効率的に進める方法として開発され、やがて「ワークアウト」と呼ばれるチームによる現場主導型の業務改革手法に応用されていきました。今ではファシリテーションが専門技能として認知され、重要な会議にファシリテーターを置くのは珍しいことではなくなり、最近は支援型リーダーへと関心が移ってきています。
このような動きは、ほどなく日本にも入り、分野毎に応用や研究がなされてきました。中には、世田谷のまちづくり活動のように日本独自に進化を遂げたものもあります。ビジネス分野で言えば、かつてQCのリーダーがやっていた仕事は、ファシリテーションそのものだといってよいでしょう。ところが、それが専門技能としては認識されておらず、一部の外資系企業を除いて、その言葉すら知らないという状態が長く続きました。
ようやく、21世紀に入った頃からビジネスの世界でも注目を集めるようになり、ファシリテーションに関する書物が店頭に並ぶようになりました。ファシリテーションを専門的に研究する大学院の講座も開講されるようになり、学問的にも注目されはじめました。様々な分野でファシリテーションという言葉が普通に使われる時代がようやくやってきたのです。
出典:堀公俊『ファシリテーション入門』(日経文庫)