土曜日の昼下がり。
テレビの野球中継で、タイガースの先発が安藤、ホークスの先発が杉内と分かった瞬間
「負けた…」
まあ日曜に甲子園へ行くから、今日負けとけば明日は勝つやろ♪
と完全に意識は敗戦モードだったのだが…。
どうもテレビで見ていると杉内の調子が悪い。
いつもの、投げる瞬間「ピッ!」と音がしそうなキレが感じられず、変化球もすっぽ抜け気味。
中5日で無理をさせた結果か?と思いつつ中継を見る。
しかし、輪をかけて悪かったのが安藤。
久しぶりの一軍登板ということもあったのだろうが、試合開始時からどうも体のキレが悪そうな、だるい投球。
打撃面でも見事な“併殺バント”を決めてしまうなど、自滅感たっぷり。
これはやっぱり負けゲームやな。
ところがところが!
安藤がしっかり(?)失点し、ズレータの緩慢な捕球プレーで同点にしてもらった直後に再び安藤がしっかり失点するという、完璧な敗戦ペースで試合が進んでいたにも関わらず、杉内の調子が悪い悪い。
とうとう4回裏にこらえきれずに矢野に逆転満塁ホームランを食らう始末。
って、タイガースファンとしては大いに喜ぶべき展開である。
しかし、その逆転直後に登板した能見がまた悪かった。
せっかくの矢野の一発で盛り上がったチームのムードを、あっさり沈静化してしまう逆転を許す大炎上。
それでも次のイニングも投げ、無失点に切り抜けて試合を立て直したことは、後で効いてきたのだが。
それにしても救援陣に両チームの差が出たこの試合。
後々にも好投手が目白押しのタイガースに比べ、ホークスはやはり1枚も2枚もコマ不足。
結果的に馬原を出すタイミングを逸したのが致命傷となり、ルーキーの藤岡を最後まで投げさせざるを得なかったのが運の尽き。
おかげで我らがタイガースは、ウィリアムスに復帰後初星はつくわ、鳥谷は3日連続のお立ち台に立てるわ、めでたしめでたし♪
このお立ち台に立った鳥谷。
これで3日連続という珍記録であったが、9回裏の攻撃は何か暗示的で…。
シーツ、金本が連打でつないでお膳立てしたサヨナラの好機。
ここで登場の濱中が“不死鳥”となるかと見守っていたが、
「あー、4月なら確実にヒットにしてたのに…」
というボールを2球見逃し、絶好球はファールにしてしまった。
最後はデッドボールでチャンスをつなぐことはできたものの、単打でもヒーローになれるところで、なれないとは。
こうして、実にタナボタな満塁シチュエーションで、もうヒーローになれという天の配剤としか思えない打席に立てたのが鳥谷。
今の二人の勢いの差とも言えるが、いわゆるスターとして持って生まれた“星”の差を感じずにはいられなかった。
利き腕の右肩を2度も手術した濱中。
外野手としては致命的なケガを負いながら、応援歌そのままに不死鳥の如く甦ってきた感のある今年。
4月の猛打は、主砲としてのスター街道を歩き始めたかと思わせるものがあった。
それが5月の声を聞いた途端、同一人物とは思えないくらいの打撃不振。
メンタルなものとしか思えないが、濱中の「スター性」自体、この程度のものなのかもしれない…とも思う。
かたや鳥谷。
東京六大学のスター選手として、鳴り物入りのドラフト1位(いわゆる指名枠)で入団し、岡田監督もスター候補生としてショートのレギュラーを用意するほどの熱の入れ様。
おそらく、同じ六大学のスターだった岡田監督にしてみれば、鳥谷には同じ“ニオイ”を感じているに違いない。
そして、この3試合での活躍。
濱中を押しのけて、こちらがいよいよスターダムの階段を登り始めたか!?
スター選手の条件の一つには、頑丈なカラダがある。
先に書いたように2度も肩を手術した濱中に比べて、鳥谷は1年目から100試合以上に出場し、2年目には早くも全試合出場しながら故障は一切無い頑丈さ。
この一点だけをもってしても、二人の“星”の違いは大きい。
そういえば鳥谷は、昨年の最終戦でサヨナラホームランをかっ飛ばし、延長戦を完投で投げぬいた下柳に最多勝利投手の栄冠をプレゼントするという、水島新司もビックリの劇的なシーンを演出している。
久しぶりの生え抜きスター選手の開花は目前である♪
テレビの野球中継で、タイガースの先発が安藤、ホークスの先発が杉内と分かった瞬間
「負けた…」
まあ日曜に甲子園へ行くから、今日負けとけば明日は勝つやろ♪
と完全に意識は敗戦モードだったのだが…。
どうもテレビで見ていると杉内の調子が悪い。
いつもの、投げる瞬間「ピッ!」と音がしそうなキレが感じられず、変化球もすっぽ抜け気味。
中5日で無理をさせた結果か?と思いつつ中継を見る。
しかし、輪をかけて悪かったのが安藤。
久しぶりの一軍登板ということもあったのだろうが、試合開始時からどうも体のキレが悪そうな、だるい投球。
打撃面でも見事な“併殺バント”を決めてしまうなど、自滅感たっぷり。
これはやっぱり負けゲームやな。
ところがところが!
安藤がしっかり(?)失点し、ズレータの緩慢な捕球プレーで同点にしてもらった直後に再び安藤がしっかり失点するという、完璧な敗戦ペースで試合が進んでいたにも関わらず、杉内の調子が悪い悪い。
とうとう4回裏にこらえきれずに矢野に逆転満塁ホームランを食らう始末。
って、タイガースファンとしては大いに喜ぶべき展開である。
しかし、その逆転直後に登板した能見がまた悪かった。
せっかくの矢野の一発で盛り上がったチームのムードを、あっさり沈静化してしまう逆転を許す大炎上。
それでも次のイニングも投げ、無失点に切り抜けて試合を立て直したことは、後で効いてきたのだが。
それにしても救援陣に両チームの差が出たこの試合。
後々にも好投手が目白押しのタイガースに比べ、ホークスはやはり1枚も2枚もコマ不足。
結果的に馬原を出すタイミングを逸したのが致命傷となり、ルーキーの藤岡を最後まで投げさせざるを得なかったのが運の尽き。
おかげで我らがタイガースは、ウィリアムスに復帰後初星はつくわ、鳥谷は3日連続のお立ち台に立てるわ、めでたしめでたし♪
このお立ち台に立った鳥谷。
これで3日連続という珍記録であったが、9回裏の攻撃は何か暗示的で…。
シーツ、金本が連打でつないでお膳立てしたサヨナラの好機。
ここで登場の濱中が“不死鳥”となるかと見守っていたが、
「あー、4月なら確実にヒットにしてたのに…」
というボールを2球見逃し、絶好球はファールにしてしまった。
最後はデッドボールでチャンスをつなぐことはできたものの、単打でもヒーローになれるところで、なれないとは。
こうして、実にタナボタな満塁シチュエーションで、もうヒーローになれという天の配剤としか思えない打席に立てたのが鳥谷。
今の二人の勢いの差とも言えるが、いわゆるスターとして持って生まれた“星”の差を感じずにはいられなかった。
利き腕の右肩を2度も手術した濱中。
外野手としては致命的なケガを負いながら、応援歌そのままに不死鳥の如く甦ってきた感のある今年。
4月の猛打は、主砲としてのスター街道を歩き始めたかと思わせるものがあった。
それが5月の声を聞いた途端、同一人物とは思えないくらいの打撃不振。
メンタルなものとしか思えないが、濱中の「スター性」自体、この程度のものなのかもしれない…とも思う。
かたや鳥谷。
東京六大学のスター選手として、鳴り物入りのドラフト1位(いわゆる指名枠)で入団し、岡田監督もスター候補生としてショートのレギュラーを用意するほどの熱の入れ様。
おそらく、同じ六大学のスターだった岡田監督にしてみれば、鳥谷には同じ“ニオイ”を感じているに違いない。
そして、この3試合での活躍。
濱中を押しのけて、こちらがいよいよスターダムの階段を登り始めたか!?
スター選手の条件の一つには、頑丈なカラダがある。
先に書いたように2度も肩を手術した濱中に比べて、鳥谷は1年目から100試合以上に出場し、2年目には早くも全試合出場しながら故障は一切無い頑丈さ。
この一点だけをもってしても、二人の“星”の違いは大きい。
そういえば鳥谷は、昨年の最終戦でサヨナラホームランをかっ飛ばし、延長戦を完投で投げぬいた下柳に最多勝利投手の栄冠をプレゼントするという、水島新司もビックリの劇的なシーンを演出している。
久しぶりの生え抜きスター選手の開花は目前である♪