面白き 事も無き世を 面白く
住みなすものは 心なりけり

SoftBankの携帯CM考

2006年12月27日 | よもやま
放課後、倶楽部活動後だろうか。
女子高生達が会話をしている。
夜、みんなに連絡をすると一人が言うと、別の一人が自分にはお金がかかるから連絡しなくていい、と言う。
その女の子だけ、ソフトバンクの携帯ではない、という設定だ。

ごめん、と謝る女の子。
あなたのせいではない、と慰める周りの友人達。
一人だけソフトバンクの携帯ではない女の子の、疎外感溢れる表現でつぶやくように言う「…ごめん」というセリフ。
仲間外れによるいじめが問題になっている昨今において、一人だけ携帯会社が違うことに対して罪悪感に近いまでの感情を抱くようなCMのストーリーに不快感を抱くのは、自分だけだろうか?

ただ「0円」と大書きした宣伝で、行政指導を受けたソフトバンクが、またしてもインパクトを与えることにだけ注力したようなCMを打つ。
そこに“粋”はもちろん、文化的な豊かさは感じられない。
あるのは、「自社の携帯を持たないことは悪」というメッセージであり、自社の携帯でグループを組むと得であり、そこに入らないと仲間外れになってしまうよ、という脅迫だけである。

不快…