文月半ば

文月(ふ・み・づ・き）
“筆も重たや見果てぬ夢は　ずらして書き込む窮屈さ”

字結び「文」“タンス預金も底つく今は古い恋文ただ一通”
字結び「月」“十月十日(とつきとうか)のあの日のパパに是非に逢いたい戸籍簿で”
半ばが過ぎた。

既に七夕「た・な・ば・た」　　　
“楽しさちょっぴり悩みは多目　馬鹿な夫婦の太平記”
“足し算引き算なかなか合わぬ　バランス崩れの誕生日”
“耐えた人生涙もみせず　バトル枕に高鼾”で送り、

昨日は　海の日(う・み・の・ひ)
“薄っすら雲間をみるみる染めて　昇るは太陽ひがし方”である。
しかるに我は、“浮いた話も見果てぬ夢も　残り僅かな日暮れ時”となる。

“熱き涙もまばらに細り　想うことまで遠ざける”
―――――今朝の雨音の如く哉。―――――――
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