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太平洋戦争を振り返る(はじめに)

2007-06-27 16:40:10 | 太平洋戦争史
昭和時代も既に19年まで検証してきた。
終戦まであと一年、ここらで「太平洋戦争」をみておく。
 
まずは、未履修科目・日本史のうち「神の国」をみる。
神の国とされた日本の戦史を辿ると、

古くは、文永(1274年)・弘安(1281年)の二度に亘る蒙古来襲も神風?が吹き、フビライの元(モンゴル)軍に不戦勝したのである

それ以来、明治維新を終えて富国強兵を図った明治期には、

♪日清談判破裂して~品川乗り出す東艦~
と、征清歌を唄った「日清戦争(明治27~28年)」では、清国海軍主力艦・定遠をも撃破して勝利を収めている。

更にその10年後には、今度は当時の軍事大国・ロシアと、

♪一列談判破裂して 日露戦争はじまった~
の、世紀の一戦「日露戦争(明治37~38年)」に臨む。

この戦いでは、世界最強とされたバルチック艦隊を有するロシアに、東郷平八郎元帥率いる日本連合艦隊が、T字作戦を用いてこれまた撃破している。

よって乃木大将が、わが息子等を犠牲にして悪戦苦闘した不落の要塞・203高地を漸く陥れることとなる。

これより以前、広瀬中佐の
♪轟く砲音飛び来る弾丸~荒波洗うデッキの上に~・・
と、唱歌で唄われた、数次にわたる旅順港閉塞作戦も侭ならずの果てに、この203高地陥落で、漸くにして旅順港の敵艦隊を全滅に至らしめたのである。

この報に日本国中は、
♪日本勝った~日本勝った~ロシァ負けた~ロシァの皇帝腰ゃ抜けた~
と唄い、各地で提灯行列が行われている。

しかし、ここまで負け知らずの神の国ではあったが、昭和期に入るや、その神話も崩れ、米英などからなる連合軍に嫌と云うほど叩きのめされ、漸く悪しき夢から目が覚めたのである。