と言っても、“七つ八つでいろはを習いはの字忘れていろばかり”のことではなく、「大腸検査」のことである。
以前より、時々右腹部に鈍痛を感じることがあり、その都度腹部エコーで診て貰うもなかなか分からない。よって、以前から医師に進められていた大腸検査を受けることにした。
その大腸検査であるが、痔のため肛門よりの内視鏡挿入の苦痛と、生まれつき♪男度胸は鋼(はがね)の味よ~ とは程遠く、臆病で、文字どおりケツの穴の小さい人間なるが故、ためらってきた。
しかし今般、意を決して検査を受けることとした。以下、その奮戦記である。
まず手始めに医師の勧めで、「S状結腸」フッァイバーに挑戦することにした。
この検査は、直腸と下部結腸に対する検査で、受験準備も朝食を抜くだけで億劫さはない。事前にファイバーの肛門通過が可能?か否か、触診で確認してあるので幾分平常心で受けられた。
医師の説明で、映像に映し出される自分の大腸内壁をはじめて見ることができた。
検査では、悪いところも見当たらず、詳細は次回の大腸検査に託すこととなる。
それから一ヶ月後、本番の「大腸検査」である。
・検査前日の食事ポイントから始まる。
(あさ) トースト・1枚(約160KCal)+ポタージュスープ +目玉焼き
(ひる) 茹でうどん・1玉(約250KCal)+プリン
(よる) おかゆ・茶碗1杯半(約220KCal)+梅干ペースト(少量)+ヨーグルト
<夜九時以降絶食>
・検査当日
何時もなら ♪一杯のコーヒから 夢のはじまることもある~ 朝であるが、
八時半に入院手続き(これも初体験)を済ませ、病室へと案内される。
病院衣に着替え、一旦ベットで休息。暫くすると看護士さんがボトルとグラスを持って入ってくる。よく見ると、何時もキープしているボトルとは程遠い、不細工な2リットル入りの薬液ボトルである。これを2時間かけて飲み干せと言う。話には聞いていたが、いざ飲むとなると難儀である。
飲み方にも工程があり、最初の1/4は15分で、残り3/8は45分で、そして後半の1時間で全部空けて欲しいとの事、これが第一関門なり。そして、点滴が始まり飲み始めて1時間、そろそろ燗がつく。
室内便所に通うこと5~6回、無色透明の便滴に変わり、検査可能の状態になる。ここまでくれば後は医師任せ、覚悟を決めて検査室に入る。
担当医は?と見ると、前回の「S状結腸」をして貰った先生だったので安堵し、緊張も幾分弱まり検査がスタート。胃カメラとは違い、ゲブゲブはしないが、ファイバー挿入時に肛門に激痛が走る。
なんとか痛みと不快感を耐え、直腸からS状結腸、下行結腸、横結腸、上行結腸の全てをファイバーで観て貰うも、ポリープも見当たらず、ピンク色の綺麗な腸壁に太鼓判を押して貰う。
この間約30分余りなり。検査後は、病室までベットで運んで貰い、約3時間の休息を経て無罪放免となる。
もしポリープがあれば即切除で、病院での一晩泊となり、♪覚悟を決めたわが身でも~であったが、甲種合格を貰い、やれやれの想いである。
途端に祝杯とゆきたいところだが、当夜は酒とタバコは厳禁とのことで、ぐっと堪えた一日となった。
以上が初心で遅咲きの初体験記である。
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