禅的哲学

禅的哲学は哲学であって禅ではない。禅的視座から哲学をしてみようという試みである。禅を真剣に極めんとする人には無用である。

オリンピックなる雑念を払って、コロナ撲滅に専念すべし。

2021-01-26 17:25:48 | 政治・社会
 日本の政治家はとにかく楽観的だ。最悪の事態というものを想定したがらない。そして一旦福島第一原発のような事故が起これば「想定外」だったと言う。無責任な楽天性と言うしかない。コロナの深刻さを認識できないでGoToキャンペーンなどをぶち上げる、そんなノー天気さが結局医療崩壊を招いてしまった。
 東京都では既に8千人以上もの自宅療養者がいるという。8千人もの感染者が東京中にばらばらに点在している。各個人の状態は保健所の担当者が電話で確認しているのだという。なんと効率の悪いことをしているのだろう。それに自宅療養者が自宅でじっとしているという確証もない。感染者は一か所に収容した方が容態変化の管理も楽だし感染拡大のリスクも小さくなるはずだ。オリンピックの選手村に収容すればいいのではないか。それが出来ないのは「なにがなんでもオリンピックをやり遂げなくては」という心づもりがあるからだろう。不明朗な裏金まで使って誘致したオリンピック。福島第一原発の放射能は "Under control" などと嘘ついてまで誘致したオリンピック。なぜそこまでオリンピックが好きなのか?

  オリンピックを実施して、高揚したムードの中で総選挙をやりたいのか?

 オリンピックとコロナ対策、一体どちらが重要か? 考えるまでもない、すでに医療崩壊は始まっている。本来なら死ななくてもよい人が死んでいく事態が生じている。現場の医療関係者は疲弊しきっている。これは国難と言っても良い事態だ。遅きに失した感があるが、迷わずオリンピック中止を決定すべきだろう。そして、オリンピック担当の都職員はすべてコロナ対策に振り向けるべきである。
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