野党議員:「あなたはNTTの役員と会食をしたことがありますか?」
総務大臣:「国民が疑念を抱くような会食、会合に応じたことは一切ない」
野党議員:「では、国民の疑惑を招かないような会食をしたことがありますか?」
総務大臣:「国民が疑念を抱くような会食、会合に応じたことは一切ない」
これが国権の最高機関における国会内のやり取りである。「いったい何なんだ?」と言いたくなるようなお粗末なやり取りである。厳粛であるべき国会の場で、テレビカメラも見守る中、こんなふざけた答弁をする閣僚がいる。報道によれば25回も同じ答弁を繰り返したということである。その後、週刊文春に会合をすっぱ抜かれると、一転して「短時間、顔を出すということで出席した」と認めた。わざわざ「 国民の疑惑を招かないような会食をしたことがあるか?」と問われていたのに、25回も意味不明な答弁を繰り返していたのは一体何だったのだ? 大臣という要職に在りながら、神聖であるべき国会を汚しておいて悪びれない、よほど神経が図太いと見える。こんな訳のわからんことを言ってしまえば、私なら恥ずかしくて表を歩けない。「無知の知」ということをソクラテスは言ったが、私は武田総務大臣に対し、「無恥の恥」という言葉を送りたい。恥を知らないということ、それこそが本当の恥である。