依頼品の1/32のレベル(旧マッチボックス再販)のポルシェ935を製作しました。イエガーマイスターコレクターの方からのご依頼です。
このキットは店頭で見たことがないので、海外流通品かもしれません。最近のレベル箱ですね。
ボディはバラバラのパーツを貼りあわせます。このように隙間が空きますが、瞬着とタミヤの硬化剤を使って、裏からがっちりとつなぎあわせていくと、驚く事に歪みのほとんど無いボディが出来上がります。
おそらくスライド金型を使っていない驚異のフルディテールキットでしょう。
ボディの下の回り込みも別パーツなので、表面からも瞬着を盛って削りこんで面一化します。
ウィング中央の押し出しピンやウィング下の後ろ側の継ぎ目も光パテで消してやすっておきます。
プロポーションは素晴しい。
シャーシはほぼ一体で室内と床下のモールドがタミヤの1/12を思わせます。
白サフを吹くとフロントにヒケがあったのでここも光パテで修正。
シャーシは黒とオレンジで塗り分け。ボディもタミヤのオレンジを吹きました。缶スプレーです。
デカールを貼り感のクレオスでクリヤーコート。窓枠等はアクリルの黒を筆塗りです。
フェンダーのスリットは、タミヤの墨入れ塗料のブラウンを流し、綿棒とエナメル溶剤で拭き取りました。
多少分厚いウィンドウですが、キットのパーツを裏から流し込み接着剤で固定、ウィンドウが分厚いのでデカールは外貼りしました。
このキットの美点の少ないパールでリアルなエンジン。タミヤの20インストを元に塗り分けています。
実に雰囲気の良い足まわりは24キットを越えて、20や12レベルですね。エアフィックスと違ってがっしりとした構成がミニカーメーカーの素性の良さですね。
インテリアがまた素晴しい。
シートベルトはデカールですがじゅうぶんな再現度です。
細かい外装パーツは、ハイグレード模型用セメダイン使用、フロントの網は金網に、ライトはむくだったので、Hアイズの透明パーツの丸い方にスパッツスティックスミラークロームスプレーを吹いて、平面の方を正面にして接着しました。ワイパーやミラーも一つ一つハイグレード模型用で固定しました。そのとき、ボディ側に楊枝で接着剤を盛って、部品を動かないようにミラーの場合はボディを横に倒しておいて、接着剤を乾燥固定させていきます。タイヤデカールはタイヤ表面にでこぼこがあるのでタイヤ側にハイグレード模型用を盛り、そこへデカールを貼付けました。
32とは思えない密度と素性の良さ、マッチボックスは名作が多いですね。今回シートベルトやメーターもデカールになりアップデート、素晴らしいキットとなりました。
今回、ステアは少し切った状態で固定しています。
素晴らしいキットを作る機会を与えて頂きありがとうございました。