ガイド日誌 - 北海道美瑛町「ガイドの山小屋」

北海道美瑛町美馬牛から、美瑛の四季、自転車、北国の生活
私自身の長距離自転車旅
冬は山岳ガイドの現場をお伝えします。

最後の最後に、事故る。

2014年12月16日 | 自転車の旅 海外
事故りました。
やっちゃいました。

チャリ旅は昨日、ネルソン到着で終わったんですが、
気の緩みを突くかのように、
罠が待ち構えていました。

今朝、長距離バスでネルソンを出ました。

自転車は昨日のうちに分解・梱包して専用バッグに収めてあります。装備一式もダッフルバッグに詰め込みました。
専用バッグは袋みたいなもので、飛行機など交通機関を利用するときに使用します。


バスは快適♪
都市間バスなのにドライバーさんの楽しいガイドトークあり♪

約8時間で、

クライストチャーチに着きました。

再び、自転車を組み立てて、
我が家同然の、兄弟の家を目指して走り出しました。

いやはや…

このとき、
何かあるような予感がありました。

なんだこのモヤモヤは⁈

なんか、ある?
この先、なんかある?

よく当たる僕の予感ですが、

具体的に
何が?
どうなる?
まではわかりません。

だから、このときは、

北海道に迫りつつある爆弾低気圧、


このことかな?
と、思ってました。

これ、
洒落になりません。

この先の写真はありません。
(それどころじゃなかったので)
兄弟の家まであと2キロもないくらいのところで、
事故は起こりました。

クライストチャーチ市内は
夕方のラッシュアワーを迎えつつありました。

道路は混んでいたので、
自転車のほうがかえって早いくらいでした。

北東の風やや強く、
快晴。
乾いた風が気持ちいい。

リンカーン・ロードを調子良く走る僕。
勝手知ったる、近所の道です。

自転車レーンには自転車が等間隔に列になっていて、僕もその一人でした。

クライストチャーチ通勤市民チャリダー
皆さんヘルメット+蛍光ベスト着用。
僕も勿論。

と、突然、
駐車中の車のドアが
バンッと!

「あっ!」

ドン!

一瞬のことでした。

車の走行車線に弾かれ、
バランスを崩し、
きりもみになり、
しかしながらある程度スピードが出ていたので、
転倒せずに立て直すことが出来ましたが、
ほぼスピンするように路肩にどかっ。

もし、速度がゆっくりだったら、
もし、鍛える前だったら、

たぶん走行車線に弾かれたまま転倒して後続の車に轢かれたでしょう。

接触しなかっただけでも奇跡。
ご先祖様ありがとう。

自転車はノロノロ速度だと安定が悪く、
真横からの衝撃で簡単に倒れますし、

鍛える前の僕だったら、フル装備の自転車(60kくらい)の重さだけでフラフラでしたから、立て直すような技量はなかった筈です。

思った以上に身体が敏捷に反応したので助かりました。
芸は身を助ける?違?

ただ、まともにドアに削り取られた左側のバッグは前後二個とも剥がされるように飛ばされて道路に転がりました。

いやあ、参りました。
嫌な予感はコレだったんですね。

事故交渉は省きます。

僕の怪我は左足ふくらはぎを少し擦りむいただけで、たぶんドアに擦っただけなので
まあ問題なし。

ディスクブレーキが軋み音を出すけど、
衝撃で位置がズレただけで、
これはネジ調整で治るはず。
問題なし。

僕の自転車は頑丈そのもの。
ヤワじゃない。

修羅場にこそ威力を発揮するので、
これくらいじゃあ壊れません。
問題なし。

ただ、バッグのひとつが、

こうなっただけ。

このバッグは古く、
今回限りで引退だったのです。
交換用フックもあるので問題なし。

コレをネタに相手からカネをせびり取ったりすると、たぶん僕のニュージーランド感に傷がつく。
そう思ったので、

必死に謝るkiwiをかえってなだめて、
いいですよ、あさって帰国だからと。
問題ないよ。guys!


なんで俺がなだめる?
(笑)

こういうとき、
なぜでしょう。
我ながら、英語ペラペラです。
火事場の英会話です。

夕方の珍事でした。

よく先生が言いましたよね。
「家に帰るまでが、遠足ですよ!」

はい、気をつけます!