最新刊9巻を読みました。例によって1日で読めてしまいましたが。
今回は結構真正面からわかりやすく差別について書いていたように思います。
自分が差別される存在なのかどうかということ以前に、「お前は劣っている、ダメなやつだ」と言われ続けるとそんな気になってしまうという、結構基本的なことを書いてましたね。
説教臭い話は書きたくないと言っている作者ですが、これは子供にもわかりやすく説明してるんでは・・・と思ってしまいました。まあいいことだと思うんですけど。
そして、差別を受ける側のこともシビアに?書いていたのは、このシリーズらしいかもしれません。差別され続け、自ら「自分はダメだ」と思い込んでしまうことの怖さ。そして、自分が差別される側でなくなるなら他人を犠牲にしてもいいと思ってしまうこととか。
ちょうど「アイランド」を見たばかりだったので、なんだか被るものがありましたね~。自分たちが生き延びるためにどんどん人を犠牲にしてしまうクローンたちと。
今回はマダム・ルルの存在が面白いと思いました。「他人が求めるものを与える」と言って、オラフ伯爵だろうが何だろうが協力してしまうところが。それでいて罪の意識もあるというのですから・・・
ボードレールきょうだいに協力すると約束しながら、果たして本当にオラフ伯爵に彼らの正体のことを言わないでいてくれるのか・・・というのが翌朝になってみないとわからない、という展開は面白かったかなあと思いました。
結局、マダム・ルル(オリヴィエ)はどうするつもりだったのか。荷造りをしていて、エンジンを直すのに必要な部品を持って来ていたということは、一緒に逃げるつもりだったのか。
エンジンを直せるのはヴァイオレットだけだから、一緒に逃げるつもりだったと思われるのですが、それならなぜオラフ伯爵に彼らの正体を教えてしまったのか。
まあ、実はオラフは最初から3きょうだいの変装に気付いていた可能性もあると思うんですが。普通わかるよなあ・・・(汗)
おそらく、オリヴィエは最後まで気持ちをはっきりさせられなかったのではないかと思います。3きょうだいと一緒に逃げたいけれど、逃げられるかわからない。それで、どちらにも転べるように、オラフ伯爵にも協力して、部品は一旦はヴァイオレットに渡し、ダメとわかったら取り戻して棄ててしまったのではないかと。
そんな風に考えていて、結局は死んでしまったのですから、哀れというか、不思議なキャラクターだったなあと思いました。
その他のことは、ツッコミどころだらけでしたが(笑)3きょうだいの変装、普通はすぐばれるだろ、とか。なんでオラフ伯爵がモテるのか、とか(笑)
ヴァイオレットのリボンは、前回偽の鍵束にして図書館の人(名前忘れた)に渡してしまったと思うので、オラフのズボンの中に入っていたのは謎なんですが???
最後は、まあ気になる終わり方でしたが、半年くらいは待てるなあと思いました(笑)
あ、ダークブルーの光に包まれた日没後のサーカスの様子は、映像にしたら綺麗だろうなあと今回も思いました。
さて、これで邦訳が出ている分は、1巻を残すのみとなりました。実は既に読み始めているので、これも今日中には読んでしまうと思います。
今回は結構真正面からわかりやすく差別について書いていたように思います。
自分が差別される存在なのかどうかということ以前に、「お前は劣っている、ダメなやつだ」と言われ続けるとそんな気になってしまうという、結構基本的なことを書いてましたね。
説教臭い話は書きたくないと言っている作者ですが、これは子供にもわかりやすく説明してるんでは・・・と思ってしまいました。まあいいことだと思うんですけど。
そして、差別を受ける側のこともシビアに?書いていたのは、このシリーズらしいかもしれません。差別され続け、自ら「自分はダメだ」と思い込んでしまうことの怖さ。そして、自分が差別される側でなくなるなら他人を犠牲にしてもいいと思ってしまうこととか。
ちょうど「アイランド」を見たばかりだったので、なんだか被るものがありましたね~。自分たちが生き延びるためにどんどん人を犠牲にしてしまうクローンたちと。
今回はマダム・ルルの存在が面白いと思いました。「他人が求めるものを与える」と言って、オラフ伯爵だろうが何だろうが協力してしまうところが。それでいて罪の意識もあるというのですから・・・
ボードレールきょうだいに協力すると約束しながら、果たして本当にオラフ伯爵に彼らの正体のことを言わないでいてくれるのか・・・というのが翌朝になってみないとわからない、という展開は面白かったかなあと思いました。
結局、マダム・ルル(オリヴィエ)はどうするつもりだったのか。荷造りをしていて、エンジンを直すのに必要な部品を持って来ていたということは、一緒に逃げるつもりだったのか。
エンジンを直せるのはヴァイオレットだけだから、一緒に逃げるつもりだったと思われるのですが、それならなぜオラフ伯爵に彼らの正体を教えてしまったのか。
まあ、実はオラフは最初から3きょうだいの変装に気付いていた可能性もあると思うんですが。普通わかるよなあ・・・(汗)
おそらく、オリヴィエは最後まで気持ちをはっきりさせられなかったのではないかと思います。3きょうだいと一緒に逃げたいけれど、逃げられるかわからない。それで、どちらにも転べるように、オラフ伯爵にも協力して、部品は一旦はヴァイオレットに渡し、ダメとわかったら取り戻して棄ててしまったのではないかと。
そんな風に考えていて、結局は死んでしまったのですから、哀れというか、不思議なキャラクターだったなあと思いました。
その他のことは、ツッコミどころだらけでしたが(笑)3きょうだいの変装、普通はすぐばれるだろ、とか。なんでオラフ伯爵がモテるのか、とか(笑)
ヴァイオレットのリボンは、前回偽の鍵束にして図書館の人(名前忘れた)に渡してしまったと思うので、オラフのズボンの中に入っていたのは謎なんですが???
最後は、まあ気になる終わり方でしたが、半年くらいは待てるなあと思いました(笑)
あ、ダークブルーの光に包まれた日没後のサーカスの様子は、映像にしたら綺麗だろうなあと今回も思いました。
さて、これで邦訳が出ている分は、1巻を残すのみとなりました。実は既に読み始めているので、これも今日中には読んでしまうと思います。