ぐらのにっき

主に趣味のことを好き勝手に書き綴っています。「指輪物語」とトールキンの著作に関してはネタバレの配慮を一切していません。

世にも不幸なできごと9 肉食カーニバル(ネタバレ)

2005年08月06日 | 読書
最新刊9巻を読みました。例によって1日で読めてしまいましたが。
今回は結構真正面からわかりやすく差別について書いていたように思います。
自分が差別される存在なのかどうかということ以前に、「お前は劣っている、ダメなやつだ」と言われ続けるとそんな気になってしまうという、結構基本的なことを書いてましたね。
説教臭い話は書きたくないと言っている作者ですが、これは子供にもわかりやすく説明してるんでは・・・と思ってしまいました。まあいいことだと思うんですけど。
そして、差別を受ける側のこともシビアに?書いていたのは、このシリーズらしいかもしれません。差別され続け、自ら「自分はダメだ」と思い込んでしまうことの怖さ。そして、自分が差別される側でなくなるなら他人を犠牲にしてもいいと思ってしまうこととか。
ちょうど「アイランド」を見たばかりだったので、なんだか被るものがありましたね~。自分たちが生き延びるためにどんどん人を犠牲にしてしまうクローンたちと。
今回はマダム・ルルの存在が面白いと思いました。「他人が求めるものを与える」と言って、オラフ伯爵だろうが何だろうが協力してしまうところが。それでいて罪の意識もあるというのですから・・・
ボードレールきょうだいに協力すると約束しながら、果たして本当にオラフ伯爵に彼らの正体のことを言わないでいてくれるのか・・・というのが翌朝になってみないとわからない、という展開は面白かったかなあと思いました。
結局、マダム・ルル(オリヴィエ)はどうするつもりだったのか。荷造りをしていて、エンジンを直すのに必要な部品を持って来ていたということは、一緒に逃げるつもりだったのか。
エンジンを直せるのはヴァイオレットだけだから、一緒に逃げるつもりだったと思われるのですが、それならなぜオラフ伯爵に彼らの正体を教えてしまったのか。
まあ、実はオラフは最初から3きょうだいの変装に気付いていた可能性もあると思うんですが。普通わかるよなあ・・・(汗)
おそらく、オリヴィエは最後まで気持ちをはっきりさせられなかったのではないかと思います。3きょうだいと一緒に逃げたいけれど、逃げられるかわからない。それで、どちらにも転べるように、オラフ伯爵にも協力して、部品は一旦はヴァイオレットに渡し、ダメとわかったら取り戻して棄ててしまったのではないかと。
そんな風に考えていて、結局は死んでしまったのですから、哀れというか、不思議なキャラクターだったなあと思いました。
その他のことは、ツッコミどころだらけでしたが(笑)3きょうだいの変装、普通はすぐばれるだろ、とか。なんでオラフ伯爵がモテるのか、とか(笑)
ヴァイオレットのリボンは、前回偽の鍵束にして図書館の人(名前忘れた)に渡してしまったと思うので、オラフのズボンの中に入っていたのは謎なんですが???
最後は、まあ気になる終わり方でしたが、半年くらいは待てるなあと思いました(笑)
あ、ダークブルーの光に包まれた日没後のサーカスの様子は、映像にしたら綺麗だろうなあと今回も思いました。
さて、これで邦訳が出ている分は、1巻を残すのみとなりました。実は既に読み始めているので、これも今日中には読んでしまうと思います。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

BBCラジオドラマ感想総括:キャストのこと

2005年08月06日 | 指輪物語&トールキン
中断しつつもなんとか聞き終わったラジオドラマ、1回目の感想です。
あまりにもだらだら聞きすぎたので、既に忘れているところも多いと思うんですが(汗)
まずはキャストについて。びっくりしたことに、PJ映画のキャストと声がそっくりなキャストが多かったんですよね。
ガンダルフが一番似てましたね。本当にそっくりで。喋り方とか発音のせいなのかもしれませんが、それにしてもそっくりでしたね。なんだかガンダルフの声が聞こえるとホッとしましたね。
サムもかなり似てました。喋り方が一緒なのかなあ。歌はメチャクチャ上手いですが(笑)ショーン・アスティンに似た声で、原作に近い、朴訥で優しいサムを演っているのを聴くとちょっと胸キュン(死語?(汗))でした。
ビルボも似ててびっくりでした。声はさほどでもないですが、喋り方がそのままで。まあイアン・ホルムはあのビルボを直に聞いてたわけですが。
デネソールもかなり似てましたね。この人も声というよりは喋り方が似てました。何よりも役作りが似てたんですね。ジョン・ノブルはラジオドラマを参考にしたのか? と思ったくらいです(笑)
メリーとピピンも結構似てましたね。メリーの声がちょっと低めなのまで一緒で。
まさかラジオドラマに似てるという基準でキャストを選んだとは思えませんが。
ラジオドラマを参考にしてるってことはあるでしょうかねえ? イアン・ホルムは直に聞いているけれど。
ガラドリエルは、意見は分かれるかもしれませんが、私はケイト・ブランシェットに結構近い感じだと思いました。怖い面を前面に出しているというか・・・
似てない人では、ファラミアがカッコよかったですねえ。すごくクールな声で。でもエオウィンを口説く時だけ妙に甘い声だったのが笑えたんですが(笑)
エオウィンも低めのクールな声で良かったですね。でもやっぱりデルンヘルムの時も男には聞こえませんでしたが(笑)
アラゴルンは結構歳のいった感じの声かなと思ったんですが、優しくて良かったですね~。長い年月さすらってきた感じも出てました。かなり好きです、ラジオドラマのアラゴルン(笑)
エオメルも檄を飛ばすところとか結構カッコよくて、カール・アーバンとも似てるかなあと思いました。普通に喋るとそんなでもないんですが(汗)
セオデンはメチャクチャ渋くて良い声で、サルマンは結構高い声で、知的な感じはありますが、クリストファー・リーに聞き慣れると違和感あるかな・・・
ギムリは、まあドワーフって皆こういうイメージだよね、という感じでしょうか(笑)
あと、結構喋り方が熱すぎてイメージと違うキャストが何名か(汗)筆頭はレゴラスですね~。まあ、その分ホビットたちにも親しげな感じで、「仲間」という感じはしましたが。
エルロンドも熱すぎと思いました、私は(汗)
そして、木の鬚が、結構早口でせっかちな感じで違和感でした(汗)「ホーン・フム」という声は良かったんですけど。
そして最後になったフロドとゴラムですが、ゴラムは良かったですねえ。バクシアニメでもゴラムの声やってるそうで、今度見直してみなきゃと思ってるんですが。
そしてイアン・ホルムのフロドですが、威厳のある旦那っぽい感じは抜群でした。そのフロドがだんだん弱っていく様には説得力がありましたね。時々フロドに泣かされましたから。
特に、最近聴いたからというのもあると思うのですが、「The ring is mine.」には感動しましたね。イライジャまだまだ! と思ってしまいました(笑)
でも、しっかりしすぎていて、ホビットの弱いところがあまり感じられなかったかな、という部分も・・・。いやこれは脚本の問題なのかもしれませんが。

なんだかキャストの話だけで十分長くなってしまったので、その他のことはまた改めて書きます(汗)
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする