ぐらのにっき

主に趣味のことを好き勝手に書き綴っています。「指輪物語」とトールキンの著作に関してはネタバレの配慮を一切していません。

原作に忠実であるということ

2008年01月17日 | 指輪物語&トールキン
この話題何度書いたか・・・という感じですが(汗)原作を大事にしている映画なんかを観ると、つい「いいなあ」と思ってしまってこの話題に立ち戻ってしまうというか・・・
今回の「いいなあ」は、時節柄?「のだめ」なんですけど(笑)
いや、スペシャルドラマを見ていて、原作を大事にしてるなあ、というのをひしひしと感じたんですね。
もちろん、色々と変わっているところもあったし、特に後半は話の順序もかなり変えてたりして、全く原作どおり、ではなかったんですが、それもこれも、限られた時間内でどれだけ原作の大事なところを表現できるか、と苦心した結果だと思えたんですね。まあ、コアな原作ファンの方はまた違った思いがあるでしょうが。
原作を大事にするあまり、違うシチュエーションで原作どおりの台詞のままで、つじつまが合わなくなったりしてるところもありましたけどねー。これってLotRもあったなあ(苦笑)TTT終盤のファラミアの台詞とか。
映像化なり他メディア化にあたって、ただ原作を忠実に再現するだけでも面白くはないんですよね。だから原作と変える必要はあるのですが、その変え方に、原作を大事にしているかどうか、というのが出るなあ、と「のだめ」を観ていて思ったのでした。
原作が物足りないから変えるとか、つまらないから変えるとか、観客ウケしないから変えるとか、そういう原作からの改変というのが、一番よくあるパターンなのではないかと思います。
「のだめ」を見ていて、あれだけ変わっていたのもかかわらず、そういう変更はほとんどなかったな、と思いました。(一部の原作では出てこなかった登場人物の出番が増えてたこと以外は(笑))カットされて残念な部分はあったけれど、時間の関係上仕方ないとは思いましたし。
正直、原作を読んでいてあま好きじゃないところもあったりして、こういうところはドラマではやらなくても・・・なんてところもあったのですが(どのシーンとは言いませんが・・・(汗))、そういうところも丁寧にやってたりして、本当に原作を大事にしてるんだなあと、ある意味脱帽しました。
そして、原作と変えた方が面白くなる、なんて思って変えることって、作り手の驕りなんだなあ、なんて思ったのでした。
原作と変えられていてがっかりしたり、むしろ怒りを感じたりするのは、映像化する側の「驕り」のせいなんですよね・・・多分。
で、LotR映画の話なんですが、FotRにはそういう「驕り」が少なかったよなあと。
もともとは、アルウェンが旅の仲間に加わってたり、ヘルム峡谷に救いに現れてたり、ととんでもない脚本だったらしいFotR(汗)、何度も考え直すうちに、だんだん原作に近いものになって行き、最終的にはアルウェンと黒の乗り手の追いかけっこぐらいに留まったのですよね。
そのFotRが原作に近いものになって行ったというのも、結局のところはまだヒットするかどうかもわからない状況で、どうやったら良い作品になるのかどうか、真摯に考え抜いた結果だったのではないかと思います。
そんな状況で作られたFotRは、オリジナルのシーンも評判良かったですよね。原作への愛がある人が作れば、原作にはないシーンも良かったりするのですよね。
それが、FotRでの評判の良さに気を良くしたのか、TTT、RotKからは、PJ独自の解釈による、「驕り」による改変が増えて行ったなあ・・・と思うのです。どのシーンが、なんてことは今さらあげつらう必要はないと思いますが(汗)
RotKでアカデミー賞を総ナメして、「ホビット」監督問題では世界中から支持を集めたPJ、「ホビット」を監督したら、もう「驕り系改変」しまくりだろうなあ・・・と思っていたんですよね。
なので、監督がPJじゃなくなったことが、もしかしたら原作ファンにとって吉と出るのでは・・・なんてことも思っているのでした。
今さらそんなトールキン好きな監督が出て来るわけもないか、とも思うのですが・・・(溜息)
さて、「ホビット」映画どうなるのでしょうかね・・・。まずは監督の人選ですが。
コメント
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