以下、かなり辛口の感想ですので、この作品が大好き、という方は読まれないことをおススメします。もし間違って読んでしまって気を悪くされたらごめんなさい。
抽選でA列が取れた、と思っていたら、決済済んでからよく見たら2階席だったという・・・(汗)1階F列とかも取れてたのに・・・
まあ、2階からだと照明がとても綺麗という評判を慰めに見て来ました。実際綺麗だったからまあ良かったかな。
なかなか微妙な評判だなーと思ってたんですが、実際観てみて、私的には久々にとてもつまらなかったです・・・(汗)MAと甲乙つけがたい感じかな(汗)一般的にはMAよりは評価高いようですが・・・
もしかしたら演出次第でもっと良くなるのかもしれませんが、そもそも脚本に問題があるような・・・
なんというか、ルドルフもマリーも、あまりにもフツーのヒーロー、ヒロインだったというか・・・。あまりにもストレートな純愛?(不倫だけど・・・)で、なんだかなあ、でした。
ルドルフの苦悩も、2幕後半でようやく見えて来ましたが、国の未来を憂えていたのか、マリーへの恋で苦しんでいたのか、どちらに重点を置きたかったのかがよくわからない・・・。まあ両方なんでしょうが、ちょっとどちらも中途半端な印象になってしまってましたね。
ルドルフとフランツ・ヨーゼフの対立も、あまりにもステレオタイプな対立で、しかもフランツ・ヨーゼフが完全に悪者の頑固親父になっていて、がっかりでした。
せっかく襄晴彦さんなのに・・・もっと深い親子の葛藤が見られるかと勝手に期待していたので本当にガッカリでした。ここ一番ガッカリだったなあ。
2幕で、絶望したルドルフが自暴自棄になるあたりからの井上芳雄くんの熱演は素晴らしかったのですが・・・なんか熱演が勿体無い感じでしたね(汗)
笹本玲奈さんも良かったんだけど・・・やっぱ脚本がなあ・・・(汗)
もっといくらでも面白い話にできたと思うんですけどねえ。二人が惹かれあう過程にしても、いきなり舞踏会で一目惚れとかじゃなくて(汗)たとえば自暴自棄のルドルフに金目当てのマリーが近づいたのがいつしか本気に・・・とかね。
いい子ちゃんの二人の純愛、ではなくて、二人それぞれの屈折した思いを丁寧に描いた上で、その二人がお互いの欠落感を埋めるために惹かれあう、とか、なんかもうちょっと工夫はできなかったのかなあ、と思います・・・
終盤、死のうと決めた二人が舞踏会に現れるあたりからラストまでは、狂気を感じさせてなかなか良かったです。でもそこに行くまでの過程がちょっと失敗だったかな・・・
あと、狂言回しのファイファーの存在感がまた中途半端でしたねー。ほとんどあの役なくても良かった感じ・・・(汗)なんかこのあたりもMAを思い起こさせるんですよね。
演出的には、私宮本亜門氏作品によっては大好きなのですが、(「太平洋序曲」とか「ファンタスティックス」とか大好きです)微妙かな・・・という作品もあり(汗)今回はどうも後者になりそうな予感がしていたんですが、まあだいたいそんな感じでしたかね(汗)
ただ、終盤の舞踏会以降の演出は素晴らしかったと思います。特に絵の中に入っていくラストは・・・
悪夢のシーンもなかなか面白かったです。首吊り人形と髑髏はちょっとやりすぎかなーと思いましたけど・・・(むしろ笑ってしまった(汗))
あと、舞台が青緑に塗られていて、照明が当たるとなんともいえない色合いになってとてもきれいでした。照明自体が綺麗だったし・・・青緑や紫のスポットライトとかあたっていて。
衣装もそんな照明の色に合わせてか、青緑や紫を基調とした暗いけど華やかな色合いで、とても綺麗でした。「エリザベート」とか「モーツァルト!」とかと同じようなドレスなんですが、色合いとか生地の感じとか、こちらの方が好きですね。
ステファニーの衣装が一番綺麗だったなあ・・・
といきなり照明と衣装の話をしてしまいましたが(汗)キャストよりも印象強かったということですかね・・・(汗)
キャストについては、あまり言うことはないんですが(汗)二人だけ、いいなあと思いました。
まずは皇太子の御者役の三谷六九さん。優しそうな笑顔とかわいい言動がなんか沁みました。特に、マリーに別れを言う時の「お会いできて光栄です」が・・・
そして、マリーの友人のラリッシュの香寿たつきさんですね。ラリッシュはルドルフのことが好きだったのか? とも思えたのですが、とにかく、ルドルフが謹慎に反抗して演説をして喝采を浴びるのを観ながら、複雑な悲しげな表情をしていたのが印象的でした。
わりと単純明快なキャラクターが多かった中、ほとんど唯一の陰影のあるキャラクターだったかなあと思いました。
あ、岡幸二郎さんのターフェ首相はなかなか怖かったです。
最初彼が出ているの忘れていて、「なんかでかい声の人がいるなあ」と思ったら岡さんでした(汗)
あの細身のぴったりしたコートがなんか不気味でしたね。しかもラメ入りだったりして・・・
悪夢のシーンの歌は圧巻でしたし、なんか悪役がすっかり板についた感じでした(笑)しかし久々に聞いたら、歌上手かったんだなあと改めて思いました(汗)
新納さんの出番が一瞬でびっくり。なんでも5分しか出てないとか・・・(汗)
あと、岸さんが結構大きくクレジットされていたにもかかわらず、結構チョイ役でびっくりでした(汗)プロイセン皇帝ウィルヘルムなんてほとんど台詞もないし歌もないし・・・
そうそう、ハンガリーの革命派?に砂川直人さんがいて、「『エリザペート』でウィーン宮廷の人やってたのに今度はハンガリー人か」と思ってたら、結局スパイだったので二重にびっくりしました(汗)ある意味みたまんまかも・・・
キャストの感想はそんなところですかね・・・
舞台装置、絵が色々出てきて、多分いろんな暗喩がこめられているのでしょうが、私にはヴィーナスくらいしかわからなかったです・・・
とまあそんな訳で、なんと言っても脚本が好きになれないので、キャストがいいと思うところはあったけれど、基本的には観ていてあまり面白く感じませんでした。そして、再演してもまず観に行かないだろうなあと・・・(汗)このあたりがMAと甲乙つけがたいところだったりして(汗)
抽選でA列が取れた、と思っていたら、決済済んでからよく見たら2階席だったという・・・(汗)1階F列とかも取れてたのに・・・
まあ、2階からだと照明がとても綺麗という評判を慰めに見て来ました。実際綺麗だったからまあ良かったかな。
なかなか微妙な評判だなーと思ってたんですが、実際観てみて、私的には久々にとてもつまらなかったです・・・(汗)MAと甲乙つけがたい感じかな(汗)一般的にはMAよりは評価高いようですが・・・
もしかしたら演出次第でもっと良くなるのかもしれませんが、そもそも脚本に問題があるような・・・
なんというか、ルドルフもマリーも、あまりにもフツーのヒーロー、ヒロインだったというか・・・。あまりにもストレートな純愛?(不倫だけど・・・)で、なんだかなあ、でした。
ルドルフの苦悩も、2幕後半でようやく見えて来ましたが、国の未来を憂えていたのか、マリーへの恋で苦しんでいたのか、どちらに重点を置きたかったのかがよくわからない・・・。まあ両方なんでしょうが、ちょっとどちらも中途半端な印象になってしまってましたね。
ルドルフとフランツ・ヨーゼフの対立も、あまりにもステレオタイプな対立で、しかもフランツ・ヨーゼフが完全に悪者の頑固親父になっていて、がっかりでした。
せっかく襄晴彦さんなのに・・・もっと深い親子の葛藤が見られるかと勝手に期待していたので本当にガッカリでした。ここ一番ガッカリだったなあ。
2幕で、絶望したルドルフが自暴自棄になるあたりからの井上芳雄くんの熱演は素晴らしかったのですが・・・なんか熱演が勿体無い感じでしたね(汗)
笹本玲奈さんも良かったんだけど・・・やっぱ脚本がなあ・・・(汗)
もっといくらでも面白い話にできたと思うんですけどねえ。二人が惹かれあう過程にしても、いきなり舞踏会で一目惚れとかじゃなくて(汗)たとえば自暴自棄のルドルフに金目当てのマリーが近づいたのがいつしか本気に・・・とかね。
いい子ちゃんの二人の純愛、ではなくて、二人それぞれの屈折した思いを丁寧に描いた上で、その二人がお互いの欠落感を埋めるために惹かれあう、とか、なんかもうちょっと工夫はできなかったのかなあ、と思います・・・
終盤、死のうと決めた二人が舞踏会に現れるあたりからラストまでは、狂気を感じさせてなかなか良かったです。でもそこに行くまでの過程がちょっと失敗だったかな・・・
あと、狂言回しのファイファーの存在感がまた中途半端でしたねー。ほとんどあの役なくても良かった感じ・・・(汗)なんかこのあたりもMAを思い起こさせるんですよね。
演出的には、私宮本亜門氏作品によっては大好きなのですが、(「太平洋序曲」とか「ファンタスティックス」とか大好きです)微妙かな・・・という作品もあり(汗)今回はどうも後者になりそうな予感がしていたんですが、まあだいたいそんな感じでしたかね(汗)
ただ、終盤の舞踏会以降の演出は素晴らしかったと思います。特に絵の中に入っていくラストは・・・
悪夢のシーンもなかなか面白かったです。首吊り人形と髑髏はちょっとやりすぎかなーと思いましたけど・・・(むしろ笑ってしまった(汗))
あと、舞台が青緑に塗られていて、照明が当たるとなんともいえない色合いになってとてもきれいでした。照明自体が綺麗だったし・・・青緑や紫のスポットライトとかあたっていて。
衣装もそんな照明の色に合わせてか、青緑や紫を基調とした暗いけど華やかな色合いで、とても綺麗でした。「エリザベート」とか「モーツァルト!」とかと同じようなドレスなんですが、色合いとか生地の感じとか、こちらの方が好きですね。
ステファニーの衣装が一番綺麗だったなあ・・・
といきなり照明と衣装の話をしてしまいましたが(汗)キャストよりも印象強かったということですかね・・・(汗)
キャストについては、あまり言うことはないんですが(汗)二人だけ、いいなあと思いました。
まずは皇太子の御者役の三谷六九さん。優しそうな笑顔とかわいい言動がなんか沁みました。特に、マリーに別れを言う時の「お会いできて光栄です」が・・・
そして、マリーの友人のラリッシュの香寿たつきさんですね。ラリッシュはルドルフのことが好きだったのか? とも思えたのですが、とにかく、ルドルフが謹慎に反抗して演説をして喝采を浴びるのを観ながら、複雑な悲しげな表情をしていたのが印象的でした。
わりと単純明快なキャラクターが多かった中、ほとんど唯一の陰影のあるキャラクターだったかなあと思いました。
あ、岡幸二郎さんのターフェ首相はなかなか怖かったです。
最初彼が出ているの忘れていて、「なんかでかい声の人がいるなあ」と思ったら岡さんでした(汗)
あの細身のぴったりしたコートがなんか不気味でしたね。しかもラメ入りだったりして・・・
悪夢のシーンの歌は圧巻でしたし、なんか悪役がすっかり板についた感じでした(笑)しかし久々に聞いたら、歌上手かったんだなあと改めて思いました(汗)
新納さんの出番が一瞬でびっくり。なんでも5分しか出てないとか・・・(汗)
あと、岸さんが結構大きくクレジットされていたにもかかわらず、結構チョイ役でびっくりでした(汗)プロイセン皇帝ウィルヘルムなんてほとんど台詞もないし歌もないし・・・
そうそう、ハンガリーの革命派?に砂川直人さんがいて、「『エリザペート』でウィーン宮廷の人やってたのに今度はハンガリー人か」と思ってたら、結局スパイだったので二重にびっくりしました(汗)ある意味みたまんまかも・・・
キャストの感想はそんなところですかね・・・
舞台装置、絵が色々出てきて、多分いろんな暗喩がこめられているのでしょうが、私にはヴィーナスくらいしかわからなかったです・・・
とまあそんな訳で、なんと言っても脚本が好きになれないので、キャストがいいと思うところはあったけれど、基本的には観ていてあまり面白く感じませんでした。そして、再演してもまず観に行かないだろうなあと・・・(汗)このあたりがMAと甲乙つけがたいところだったりして(汗)