力の指輪サントラのトラックごと感想の前に、作曲のベアー・マクリアリーさんのインタビュー記事の紹介をしたいと思います。
サントラを読み解くのに必要な情報も入っているので、先に紹介したいと思います。
まず、ベアーさん子供のころからトールキンやPJ映画のファンだったそうです。この情報だけでも信頼できますね。
ここで注目発言。新しく作ったテーマは15あるそうです。意外と少ないな…LotRは3作合わせてですけどテーマ・モチーフ100以上ありましたからね。
ただ後の方を読むと、Aバート、Bパート、イントロ、展開部と結構長い曲みたいなので、アルバムに入っているメインとなるテーマだけを言っているのかもしれません。
でも、そうだとしてもイマイチ15という数字が合わないような…どれが15に入るテーマなんですかね。
LotRみたいに細かいモチーフを多用する形ではないのかな。まあモチーフ探すの楽しいけど大変なので、気にしないで良いなら少し気が楽です(笑)まあまだわかりませんけどね…
このテーマの作曲に2か月かけたそうです。
シーズン1の音楽のレコーディングはロンドンで4日間で行われたそうです。ドラマにしては規模が大きいのでしょうけど、映画よりは短めの日程ですかね。(LotRが長いだけかもしれないですが(^^;)
ベアーさんは最終話の音楽のみ指揮することができたそうです。
ハルダンゲル・フィドル、ニッケルハルバ、バグパイプ、バウランなどの民族楽器も色々使われているそうです。
ハルダンゲル・フィドル、ハルブランドのテーマで使われていますね!ニッケルハルバもハルブランドのところで使われていたかな。(ニッケルハルバはスウェーデンの民族楽器なんですね。)バウランはLotRホビットでも使われたアイルランドの太鼓…イマイチ聴き分けできないんですけど(汗)バグパイプも初登場ですね。
8.25訂正追記 ハルブランドのテーマに使われている楽器はハルダンゲル・フィドルではなく、ニッケルハルバだと思われます。
2024.8.27訂正追記 ハルブランドのテーマの楽器、結局ハルダンゲル・フィドルとニッケルハルバがユニゾンで弾いているらしいです(^^;)
他にもヌーメノールのテーマで明らかに中東っぽい弦楽器も使われてますね。ハーフットの音楽ではダルシマーのような打弦楽器も使われているように思います。バグパイプもここかな?
コーラスもLotR同様多用され、歌詞も原作にあるものか、言語のエキスパートが作成したものだそうです。このあたりはLotRサントラを引き継いでいますね。使用言語はクウェンヤ、シンダリン、クズドゥル、ブラックスピーチ、そしてアドゥーナイク(西方語)だそうです。今回はLotRではほとんど出てこなかったアドゥーナイクがたくさん出てくるのではと期待されていましたね。
シーズン1の音楽は9時間あるそうです。だいたい三部作分くらいか…テーマを作るのに2か月、そのあと9時間分の音楽を作るのに8か月かかったそうです。しかもその間関係者以外には全て秘密で…大変だったろうなあ(^^;)
ショアさんのメインテーマはベアーさんとは全く別に作られたそうです。ということはショアさんのメインテーマの中から劇中に使われるテーマ・モチーフが発展していくということてはないのかな。
そして、LotRとRoPの音楽の違いについては、つながりはあるけれど、違って聞こえるはずだと。LotRホビットのショアさんのスコアには哀愁があったけれど、数千年前のRoPでは様々な種族がその社会の絶頂を迎えているという違いがあると。RoPを観たあとにPJ映画を見る人がいたら、音楽につながりを感じてくれたら嬉しいと言っています。
という訳でインタビューの中から、今後サントラを聴くにあたって知っておくと良いかなと思ったことをざっくり取り上げてみました。
これを踏まえて聴きこんで行きたいと思います!