ぐらのにっき

主に趣味のことを好き勝手に書き綴っています。「指輪物語」とトールキンの著作に関してはネタバレの配慮を一切していません。

エオウィンと私

2005年06月16日 | 指輪物語&トールキン
ネタがないので久々にキャラ語りをしてみたいと思います。もう誰もおぽえてないと思いますが(笑)第4回はエオウィンです。
ちょうど今RotK SEEのエオウィンについて指輪サイトの方にもupしようとしているので、ちょっとかぶるのですが(汗)

エオウィンとの出会いは、黄金館で、ですね。
最初の黄金館での場面、なんだかアラゴルンとくっつきそう? な気配に、「あれ、アラゴルンてエルロンドの娘と・・・じゃなかったんだっけ? 気のせいかなあ?」と自分の記憶を疑いました(笑)いや、その程度の存在感ですよね、原作のアルウェンて・・・(汗)
初読時、気が強くて誇り高く、ナイフのように鋭いエオウィンには、特に思い入れはなかったんです(汗)自分とは全く正反対の女性に思えたし。
デルンヘルムに扮して戦いに行ってしまうという展開にはちょっとびっくりしましたが(原作でもエオウィンだってすぐわかりますよね。原作のメリーって・・・(汗))、それでもまだそんなにエオウィンに惹かれはしませんでした。
エオウィンに惹かれたのは、ペレンノール野で、アングマールの魔王の前に立ちはだかったあたりで初めて、だったと思います。
魔王に対するカッコイイ啖呵に感動し、一刀の元に翼ある獣の首を落としたことにさらに感動し、「生き身の人間の男には倒せぬ」という言葉に突然笑い出し、「お前の目の前にいるのは人間の男ではない!」と兜を取り払い、金髪をなびかせる姿に、もうクラクラとしてしまいました(笑)
そして、療病院でガンダルフがエオウィンの心の暗闇と閉塞感について語り、アラゴルン自身がエオウィンのアラゴルンへの思いを分析?するのを読み、「そうだったのか~」と目からウロコ&一気にエオウィンに共感する気持ちが高まりました。
目覚めたエオウィンの「それから、王のお小姓の小さい人はどうなったのでしょう? エオメル、彼をマークの騎士に任じていただきたいのです。それはそれは勇敢なのですもの!」でとどめを刺された感じですね(笑)
さらに、ファラミアと出会い、ファラミアの前で自分を我慢の足りない子供のように感じたり、誇り高く掲げていた頭をふっと落として涙をこぼしたりと、頑なだったエオウィンがふっと見せた弱さには、もう「かわいい~!!」と大感動でした(笑)時々、「大人なファラミアがエオウィンのような小娘を好きになったのがよくわからない」というご意見も聞きますが、私はファラミアの気持ちはよくわかると思います!(笑)
2回目以降の原作読書では、最初からエオウィンの閉塞感に共感しつつ読んで、ますますエオウィンが好きになりましたね。
そんなこんなで映画でとても楽しみにしていたエオウィンでしたが、どうも「アラゴルンとの三角関係」がクローズアップされるような宣伝のされ方で、かなり心配していたものです。
そもそもFotRでアルウェンが剣を振るっていたのも、「エオウィンの立場は!?」と気が気でなかったですから・・・
実際に映画TTTを見て、思ったよりもひどくなかったので(汗)ホッとしました。それでも「アラゴルンに片思い」が強調されているようで、心配は心配でしたが、RotKまで見て、その点は安心できました。今ではTTTのエオウィンはエオウィンで、かわいいと思って見られるようになりましたよ。
映画のエオウィンは、原作の頑なでとにかく「若い」という印象よりも、かなり大人で、女らしくて、とても心優しい女性に思えました。まあ演じるミランダ・オットーの実年齢も大きく関係しているように思いますが・・・(汗)
それでいて、閉塞感を感じているところは原作どおりで。療病院でのガンダルフの台詞をグリマに言わせたのも良かったですね。あのグリマとの場面はとても好きです。グリマの言葉にゆらぎながら、「そなたの言葉は毒です」と振り切って走り去っていくエオウィンには何度も泣かされましたよ。
そして期待が高まった映画RotKですが・・・魔王を倒す場面とファラミアとのエピソードにはがっかりでした・・・(汗)
それでも、セオデンやメリーとのエピソードは良かったし、ミランダの役の解釈がとてもよかったので、映画のエオウィンはまたそれはそれで好きです。というよりも、もし魔王を倒す場面やファラミアとの場面が良かったりしたら、映画のエオウィンの方が好き、とまで思ってしまっていた可能性はあります。
ミランダ・オットーがエオウィン役に決まった理由に、役の解釈がとても的確だったから、というのがあるとコメンタリーか何かで言っていたのを聞いて、なるほどなあと納得したものです。
一つ間違えば、とんでもない的外れなキャラクターになっていた可能性もあるエオウィン、ミランダが演じてくれて良かったなあと思います。
でも、せめてファラミアとのシーンはもうちょっと原作準拠でやって欲しかったですけど・・・

というわけで、なんだか映画の話ばかりになってしまいましたが、エオウィン語りでした。
またまたいつになるかわからないキャラ語り第五弾はセオデンの予定です。
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