先日六本木で観て来ました。一応イライジャ・ウッド目当てということで。かれの出演作、最近ハズレがないので・・・
公開一週目のレディースデーということで、かなり入ってましたよ。
六本木久々ですが、音がいいですねえ・・・まあ今回はそんなに音にこだわるような作品じゃなかったですが。
基本的にそんなにネタバレではないつもりですが、これから観に行く予定の方は読まない方がより楽しめるかもしれません。重要なネタバレと思われるところは反転文字にします。
ロバート・F・ケネディ暗殺の一日のホテルでの人々の人間模様を描く、いわゆる「グランドホテル」形式の映画、ですが、人種差別やベトナム戦争などの要素が入っているところが一線を画しているのかな、と思います。いや「グランドホテル」見たことないんですけどね・・・映画もミュージカルも(汗)
かなり直前までJ.F.Kの話かと思っていた私・・・(汗)そういや、昔ワシントンD.C.にサッカーを観に行った時、R.F.Kスタジアムで観たなあ・・・と思い出しました。そうか、あの人の名前を冠したスタジアムだったんですね。
登場人物たちの思いが、全て「R.F.K.が大統領になれば・・・」ということに希望を見出しているという点で繋がっているのが、上手い作り方だなあと思いました。
ただ、R.F.Kを、単にそういう人々を描く上でのキーとして扱っているのなら文句なしだったんですが、結構本気でR.F.Kを賞賛する内容だったのがちょっと引いたかな・・・(汗)エンドロールでケネディ一家の写真が延々と出てきたのにはちょっとどころかかなり引きましたけど(汗)
いや、やはりアメリカ人のための映画なんだな、と。それでも、アメリカ人がなぜケネディ一家を崇拝するのか、どうして大統領をヒーローにしたがるのか、という気持ちが少しわかったような気がしました・・・まあ「フーリガン」を見てフーリガンの気持ちがわかったような気がした程度に、ですが・・・(解り辛いなーこの例え(汗))
アメリカ人にとっては、あの時R.F.Kが大統領になったらアメリカは変わっていたのでしょうか。でも少なくとも、今のアメリカに不満を持っていて、そのためにR.F.Kを懐かしんでいるのなら、少しわかるかな、と思いました。
個々のエピソードでは、贔屓目だけでなく、イライジャとリンジー・ローハンのエピソードが一番良かったなーと思いました。
イライジャは、透明感のある優しい青年を好演でしたねー。なんで軍人になんかなったんだ、という感じでしたが。
若者の「死にたくない」「死なせたくない」という純粋な思いが、素直に共感できたかなーと思いました。
あとは、デミ・ムーアとシャロン・ストーンの美容室での会話が良かったですねえ。髪をいじられるという、ある種動きを封じられた無防備な状態で本音を吐露するというのは、上手いと思いましたね。監督男なのに上手いなあと・・・。その後の支配人とのシーンもそうでしたけど。
デミ・ムーアとシャロン・ストーンもやっぱり上手いなあと思いました。日ごろはともすれば怖いと思ってしまいがちな二人ですが・・・(汗)
ヒスパニック系の厨房スタッフの話は、ちょっとペタだなあと思いましたが(特に野球がらみの話が・・・)、黒人系とヒスパニック系しかいない厨房に、白人である厨房のマネジャー?が現れた瞬間の空気の凍り方とか、説得力があったなあと思いました。
昔、奇しくもワシントンD.C.のR.F.Kスタジアムで知り合ったメキシコ人たちに黒人居住区のマックに連れて行かれた時のことをなんとなく思い出しました。自分はメキシコ人と一緒だから違和感なくここにいられるのか、それとも有色人種だからなのか、とちょっと考えたものでした。
欧州でもインド人に声かけられることが(道きかれたりとか)多かったなあとか・・・ちょっと違うかな。
話が逸れましたが(汗)アンソニー・ホプキンズのホテルにいりびたる元ドアマンは、最後の方はベタだなあと思いましたが、やっぱり上手いよなあとは思いました。
アシュトン・カッチャーのイッちゃってるドラッグ売人が結構カッコ良かった(笑)あの人のみR.F.Kに何のこだわりもなかったですね・・・本当は主要人物じゃないのかな?(汗)
で、R.F.Kの暗殺というクライマックスに収束して行くのですが、R.F.Kが暗殺されるという事実はわかっているので、あとは誰が巻き添えになるのか、が焦点に・・・(汗)
エンドロールの最初のテロップで、巻き添えをくった被害者たちは全員命を取り留めた、と出てきましたが、あれは現実の話で、映画の中は違うんですよね・・・? だってウィリアムは完全に死んでたよなあ・・・(汗)
R.F.Kの暗殺によって、人々の希望が打ち砕かれ、あるべきはずだった幸福なアメリカはなくなってしまった・・・アメリカ人でない私は、そのあたりには懐疑的になってしまうのですが、妙な例えかもしれませんが、「エルフたちがいなくなったから世界が変わってしまって今の味気ない世界になってしまった」というようなものだと考えると理解しやすいかなーとふと思いました(汗)
神話も王も持たないアメリカ人にとって、ケネディ一族はそういう存在なのかな・・・と思うと、ケネディ一族の人気も少し理解できるような気がしました。
やはりアメリカ人のための映画だな、と思いましたが、アメリカ人を理解する材料になる映画でもあるかな、と思いました。
てな訳で今年見た映画の順位。
1.ディパーテッド / 2.それでもボクはやってない / 3.マリー・アントワネット / 4.ボビー /5.墨攻
アジア人としては墨攻の方が話は好きなんですが、いかんせん映画としての出来がなあ・・・残念。
そして、意外にマリー・アントワネットも好きらしいです・・・(汗)
公開一週目のレディースデーということで、かなり入ってましたよ。
六本木久々ですが、音がいいですねえ・・・まあ今回はそんなに音にこだわるような作品じゃなかったですが。
基本的にそんなにネタバレではないつもりですが、これから観に行く予定の方は読まない方がより楽しめるかもしれません。重要なネタバレと思われるところは反転文字にします。
ロバート・F・ケネディ暗殺の一日のホテルでの人々の人間模様を描く、いわゆる「グランドホテル」形式の映画、ですが、人種差別やベトナム戦争などの要素が入っているところが一線を画しているのかな、と思います。いや「グランドホテル」見たことないんですけどね・・・映画もミュージカルも(汗)
かなり直前までJ.F.Kの話かと思っていた私・・・(汗)そういや、昔ワシントンD.C.にサッカーを観に行った時、R.F.Kスタジアムで観たなあ・・・と思い出しました。そうか、あの人の名前を冠したスタジアムだったんですね。
登場人物たちの思いが、全て「R.F.K.が大統領になれば・・・」ということに希望を見出しているという点で繋がっているのが、上手い作り方だなあと思いました。
ただ、R.F.Kを、単にそういう人々を描く上でのキーとして扱っているのなら文句なしだったんですが、結構本気でR.F.Kを賞賛する内容だったのがちょっと引いたかな・・・(汗)エンドロールでケネディ一家の写真が延々と出てきたのにはちょっとどころかかなり引きましたけど(汗)
いや、やはりアメリカ人のための映画なんだな、と。それでも、アメリカ人がなぜケネディ一家を崇拝するのか、どうして大統領をヒーローにしたがるのか、という気持ちが少しわかったような気がしました・・・まあ「フーリガン」を見てフーリガンの気持ちがわかったような気がした程度に、ですが・・・(解り辛いなーこの例え(汗))
アメリカ人にとっては、あの時R.F.Kが大統領になったらアメリカは変わっていたのでしょうか。でも少なくとも、今のアメリカに不満を持っていて、そのためにR.F.Kを懐かしんでいるのなら、少しわかるかな、と思いました。
個々のエピソードでは、贔屓目だけでなく、イライジャとリンジー・ローハンのエピソードが一番良かったなーと思いました。
イライジャは、透明感のある優しい青年を好演でしたねー。なんで軍人になんかなったんだ、という感じでしたが。
若者の「死にたくない」「死なせたくない」という純粋な思いが、素直に共感できたかなーと思いました。
あとは、デミ・ムーアとシャロン・ストーンの美容室での会話が良かったですねえ。髪をいじられるという、ある種動きを封じられた無防備な状態で本音を吐露するというのは、上手いと思いましたね。監督男なのに上手いなあと・・・。その後の支配人とのシーンもそうでしたけど。
デミ・ムーアとシャロン・ストーンもやっぱり上手いなあと思いました。日ごろはともすれば怖いと思ってしまいがちな二人ですが・・・(汗)
ヒスパニック系の厨房スタッフの話は、ちょっとペタだなあと思いましたが(特に野球がらみの話が・・・)、黒人系とヒスパニック系しかいない厨房に、白人である厨房のマネジャー?が現れた瞬間の空気の凍り方とか、説得力があったなあと思いました。
昔、奇しくもワシントンD.C.のR.F.Kスタジアムで知り合ったメキシコ人たちに黒人居住区のマックに連れて行かれた時のことをなんとなく思い出しました。自分はメキシコ人と一緒だから違和感なくここにいられるのか、それとも有色人種だからなのか、とちょっと考えたものでした。
欧州でもインド人に声かけられることが(道きかれたりとか)多かったなあとか・・・ちょっと違うかな。
話が逸れましたが(汗)アンソニー・ホプキンズのホテルにいりびたる元ドアマンは、最後の方はベタだなあと思いましたが、やっぱり上手いよなあとは思いました。
アシュトン・カッチャーのイッちゃってるドラッグ売人が結構カッコ良かった(笑)あの人のみR.F.Kに何のこだわりもなかったですね・・・本当は主要人物じゃないのかな?(汗)
で、R.F.Kの暗殺というクライマックスに収束して行くのですが、R.F.Kが暗殺されるという事実はわかっているので、あとは誰が巻き添えになるのか、が焦点に・・・(汗)
エンドロールの最初のテロップで、巻き添えをくった被害者たちは全員命を取り留めた、と出てきましたが、あれは現実の話で、映画の中は違うんですよね・・・? だってウィリアムは完全に死んでたよなあ・・・(汗)
R.F.Kの暗殺によって、人々の希望が打ち砕かれ、あるべきはずだった幸福なアメリカはなくなってしまった・・・アメリカ人でない私は、そのあたりには懐疑的になってしまうのですが、妙な例えかもしれませんが、「エルフたちがいなくなったから世界が変わってしまって今の味気ない世界になってしまった」というようなものだと考えると理解しやすいかなーとふと思いました(汗)
神話も王も持たないアメリカ人にとって、ケネディ一族はそういう存在なのかな・・・と思うと、ケネディ一族の人気も少し理解できるような気がしました。
やはりアメリカ人のための映画だな、と思いましたが、アメリカ人を理解する材料になる映画でもあるかな、と思いました。
てな訳で今年見た映画の順位。
1.ディパーテッド / 2.それでもボクはやってない / 3.マリー・アントワネット / 4.ボビー /5.墨攻
アジア人としては墨攻の方が話は好きなんですが、いかんせん映画としての出来がなあ・・・残念。
そして、意外にマリー・アントワネットも好きらしいです・・・(汗)
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます