「銀河ヒッチハイクガイド」の4作目。映画のおかげでめでたく初邦訳の運びとなったそうです。
1、2作目より劣るといわれた3作目の「宇宙クリケット大戦争」が結構面白かったので、これはどうかなーと思いながら読みました。
結論からいうと、そんなに面白くなかったです(汗)最後の章以外は。
なんか、途中で「興味がない人は最後の章だけ読んだ方がいい。面白いし、マーヴィンも出てくるから」と書いてあるのですが、実際最後の章はとても良かったのである意味感心してしまいました。
この話、アーサーのラブストーリーが中心ということらしいですが、ラブストーリーとしてもそんなに面白いと思わなかったし、フェンチャーチも別に魅力的なキャラクターに思えなかったし。やっぱりヒロインはトリリアンがいいよ!
と思ったらこのフェンチャーチ、1作目でちょっ出てきているのだそうです。えー覚えてないなあ。また読み直さねば。
ラブシーンの最中に何度も作者が「飛ばしたほうがいい」とか書いてるんですが、アダムスの伝記を書いた人は「読者を突き放すのはどうかと思う」と書いているそうで、訳者の安原和見さんは「アダムスの照れでは」と書いているのですが、私としてはあの作者の自らのツッコミ?がなかったら読んでられなかったかも、という感じです(汗)そういう意味ではあの書き方は正しいと思うのですが・・・?
またしても細かい小ネタは楽しかったです。時間がないのに何度もしつこく話しかけてきて邪魔するくじを売ってるおばさんとか(しかも悪意が全くないのが(笑))、電話番号書いた紙があたりくじで没収されて電話できなくなったりとか(笑)
雨の神の話も結構面白かったかな。
しかしなぜ地球が復活したのかの謎が解かれていなかったような、そう言えば。そしてなぜフェンチャーチに地球が破壊された記憶が残っているのかも。
私は単にスラーティバートファーストたちが作ってたスペアの地球なのかと思ったんですが・・・そうじゃなかったのかな。パラレルワールドの地球?
ゼイフォードがまたしても出てきませんでしたが、ゼイフォードがいない方がアーサーもフォードも活躍できますね(笑)特にフォードが。ゼイフォードが出てくるとキャラで負けてしまう・・・
私としては物語の流れ的にはこれでいいかなと思うのですが、ゼイフォードのファンには納得行かないでしょうなあ・・・
そして、最後の章というか「神の最後のメッセージ」ですが、いやーあれは上手いですねえ。素晴らしい、と思いました(笑)
マーヴィンも感動的だったし・・・
でもあのメッセージ、もうちょっと違う訳の方がいかにも工事中の看板、な雰囲気が出るような気もするのですが・・・「申し訳ありません、ご迷惑をおかけしております」だと最後のメッセージとしては時制がヘンかなあ?
「申し訳ありません、ご不便をおかけします」とかでは? うーんやっぱりちょっと違うかなあ。翻訳って難しいものですねえ、なんて偉そうに(汗)
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