角岸's blog (Kadogishi s' blog)

酒、酒&映画・・時事問題?

第2回青森産薬用植物研究会へ参加

2012-02-21 13:38:16 | 新郷村
だいぶ春っぽくなってきました。
2月20日(月)、青森県産業技術センターで「第2回青森県薬用植物研究会」があり、役場の人と参加、勉強してきました。


中心議題は「甘草」について。
昨年から、我々も実験的に「甘草」を栽培しており、興味深く拝聴しました。



契約上、深く立ち入った事は言えないので、メディア等一般に知られていることだけ書きます。

「甘草」は漢方薬の約7割に使用される、代表的な薬用植物なんだけど、そのほぼ全てが中国からの輸入。
で、最近の乱獲ゆえ数量が激減&価格高騰。レアアース状態になっています。
そこで、国内生産が急がれている訳ですけど、どこのメーカーもま実用化に至っていません。

(↓↓↓共同通信記事)※記事の甘草苗の写真は、うちで栽培しているやつです。


前回の第1回目の研究会では「この状態を放置しておくことは日本の安全保障上の観点からも問題がある」と指摘する方も。

うーん、我が新郷村が、国家の安全保障にかかわるなんてすごいじゃありませんか!

で、今回第2回目の会議では、弘前大学の前田先生の「甘草栽培の取り組み状況についての報告」がありました。
この先生、「アスパラガス栽培」の専門家で、大変面白い研究発表ありました。
しかし、弘前大学で「甘草栽培」の研究していたなて寝耳に水でした。県の人も最近聞いたんですって。
前田先生の報告なんですが、なんでもまだ学会発表前のことなんで残念ながら、シカヘラレナイんですよ。

次に、「甘草」の専門家草野博士の「甘草利用の新しい可能性」について。


草野先生は宮城県の方なので、津波で塩害にあった畑で「甘草」栽培の実験中だとのこと。
もともと、甘草はモンゴルやアフガニスタンが原産なので、痩せた土地ほど栽培に向きやすいため、今後の被災地復興への期待も高まります。

(甘草をもつ草野先生)

さらに、草野先生は、将来的な畜産業での活用などについても述べました。
実用化すれば、酪農業でも抗生物質など使わなくても安全な飼育が可能です。

で、トリは我らが野戸谷社長「村の甘草の6次産業化について」の報告。
野戸谷社長からは、「6次産業」への申請の状況、甘草を使っている商品例から、今後の甘草ビジネスのモデル例の説明がありました。
じっさい、甘草は生薬と言うだけでなく、西洋では「甘味料」として使われることの方が多いんですって。甘草成分のグリチルセリンは砂糖の何十倍だか何百倍だかの甘味があるとかで日本でも醤油とかでも使われています(ちなみに、夜の晩酌のつまみにしていた「塩昆布」の原材料表示観たら「カンゾウ」ってありました)。
我々、乳製品で、様々な甘味料を使う立場にとっても、この低カロリー甘味料には興味津津というわけ。

今は、大雪に埋れていますが、春が楽しみになってきました。

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ちなみに、ランチは「小牧温泉青森屋」でのホッキ丼。950円です。