ホテルローヤル 桜木 紫乃
直木賞受賞作品です。
30年前、釧路湿原を望む場所に建ったラブホテル「ホテルローヤル」は廃墟となっていた。
ホテルに関わった人々と過疎化が進む町の変化が30年の歳月の流れと共に
それぞれの話がリンクされた短編集として書かれています。
社会や世間の底辺で、もがき苦しむ人々の息遣いが切なくも書かれているとばってん
ラブホテルが舞台やけん生々しい描写が多く出てくるとは好かん人もおられると思います。
実際、オイも、この作品が何で直木賞?と読んですぐに思ったとです。
桜木さんの本は「起終点駅(ターミナル)」と「ラブレス」ば読んだとばってん
オイは、どちらかと言えば「ラブレス」こそが直木賞だと思うとです(候補にはなったとです)。
まぁ、オイは審査員でも何でも無いけん色々言うても仕方無いとばってん
今後も北海道ば舞台にされる地元出身の作家さんとして桜木さんの活躍ば祈ります。