腰の手術から一年半位経ったとです。
時々、初めての全身麻酔の事ば思いだすとです。
麻酔が効くまで個人差があるらしかと聞いておったばってん
オイの場合はアッと言う間に効いてしまったごたるとです。
麻酔科のドクターから「では今から麻酔を・・・・」」と言われた後の記憶が無いとです。
そんで4時間後にオイの名前ば呼ばれてやっと目覚めたとです。
スゴカです、全身麻酔はスゴカです。
ばってん手術前に看護師さんから聞いておった
尿道カテーテル・・・・・・・の管がやっぱあったとです。
そん時は麻酔のおかげで痛みも恥ずかしさも知らんで済んでよかったとばってん
やっぱ誰が付けてくれたのかガバイ気になってきたとです。
ひょっとしたら、ひとりでは無く複数の可能性もあると思うと
何か恥ずかしさも倍増してくるとです。
看護師さんに訊く訳にもイカンので
術後のリカバリー室のベッドから忙しく動き回る看護師さん達ば見ながら
あの人じゃろか?あの人じゃろか?と勝手に想像ばしたりもしたとです。
その後、オイの何やかんやば調べに来られた看護師さん達全員が帰り際に
クスリと笑っているような気にもなってきたとです・・・・・。
しばらくしてリカバリー室から一般病棟に移る頃
ひとりの看護師さんがやってきて「外しときますね。」と無表情で
アッと言う間に手際よく管ば外されたとです。
来た時と同じく無表情で「お大事に」と言い残し去って行く看護師さんの後ろ姿に
「ありがとうございます 貴方だったのですね・・・・・・・・・。」
オイはこうしていつも妄想ば妄想で終わらせたがるとです。