上海下町写真館2010

上海より半年ぶりに帰国しました。マイペースで故郷の風景や歴史などをご紹介します。

瀬戸内紀行(2):「広島平和記念資料館」を参観する

2010年10月21日 06時02分07秒 | 国内旅行
原爆が投下された1945年(昭和20年)8月6日午前8時15分で止まった懐中時計(実物)が展示してあります。

原爆投下前の爆心地近く(中島地区:現在の平和公園)の模型です。左手の丸いドームを持った建物が世界遺産に登録されている原爆ドームです。

広島は江戸時代には城下町として栄え、明治以後陸軍の施設が集中し「軍都」としても栄えたそうで、被爆当時の人口は35万人だったそうです。

原爆投下後、廃墟となった爆心地付近の模型です。

木造住宅は一瞬の内に全て消滅してしまいました。原爆の破壊力の凄さが痛ましいです。

東館には縮小された原爆ドームが展示されています。

ドームの下の壁には核実験に対する広島市の抗議文が貼付されています。

投下された原爆の模型です。
広島以外にもいくつかの標的都市があり、アメリカ軍は原爆の威力を計測するために、意図的に事前には空爆を行わなかったそうです。

それらの標的都市には訓練のため、予め模擬爆弾が投下されました。周到な準備がなされていたのですね。

「伸ちゃんの三輪車」

当時3歳11ヶ月の伸一ちゃんは、爆心地から1500m離れた自宅前で三輪車に乗って遊んでいる時に被爆し、その夜に死亡しました。
父親の信男さんは遺体を焼く気になれず、一緒に遊んでいた近所の女の子と手を繋がせ、焼け焦げた三輪車と一緒に庭に埋葬しました。
その後、被爆40年目に墓所に移す決心をして堀り起こし、葬式を行ったそうです。

会場内では市民ボランティアの方が丁寧に説明してくれます。

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