波と狛のつれづれ日記

日本スピッツ波と狛と、ときどき箔

壮大な凧揚げ合戦(浜松まつり・その1)

2017-05-10 01:25:21 | 年間行事
こんばんは、白黒茶々です。
GW期間中は行楽や帰省で移動する人が増えるのですけど、なかにはその時季におこなわれている祭りなどの行事を観に行くという方もいらっしゃることと思います。 そのような状況のなかで、私の地元の浜松市では、大がかりな市民祭りともいうべき浜松まつりが開催されました。



浜松市民が全精力を使い切るほどパワフルなそのイベントは、昼の部の大凧揚げと、夜の部の御殿屋台引回しの2つに大きく分けられます。 私は浜松市民ではないのですけど、そのまつりの魅力にハマり、同市内の萩丘というところに在住の親戚のつてを利用して、たつぴと一緒にラッパ隊として参加させてもらっています。 当箔波日記では、毎年その様子を伝えているのですけど、今回初めてご覧になる方や、なかなかその会場に行けない方、さらにこれから興味を持つであろう方のためにも、改めて現場の様子をできるだけリアルにお伝えします。



浜松まつりの初日となる5月3日の朝は、私は叔母の自宅がある萩丘地区からバスに乗って、凧揚げ会場となっている中田島に向かいました。



中田島といえば、砂丘が有名ですよね。 ただし、今回はその観光名所を脇目に見つつ、松林の歩道を東のほうに歩いていき………



凧揚げ会場となっている、壮大な原っぱに到着。 そこにはすでにまつりの参加者や観衆、174にもなる参加地域の大凧がところ狭しと詰めかけていました。10時の開会宣言の直前ということもあって、本部前には各町内の旗が集まり、大凧もスタンバイOKの状態で、会場は独特の静寂と緊張に包まれていました。 それから間もなくして、今年のまつりの開催を告げるアナウンスと花火が上がり………



その直後に会場内の大凧がいっせいに揚がりました。この瞬間がたまらないのですよね。



そのような中に、浜松が舞台となっている現在放送中のNHK大河ドラマ「おんな城主 直虎」にちなんだ凧もありました。 さらにまつり本部の上には………



お、おとわ……… いや、「おんな城主 直虎」で主人公の井伊直虎の幼少期のおとわ役を演じた新井美羽ちゃんが、特別ゲストとして来ていました。 人懐っこい笑顔で、こちらにも思いっ切り手を振ってるぅ それから、毎年開会式には必ずといっていいほど顔を出しているご当地キャラの出世大名家康くんと、こちらの会場には今回が初登場となる出世法師直虎ちゃんの姿もありました。
浜松まつりは、今から450年ほど前の井伊直虎がいた頃の時代に、引馬城主の飯尾豊前守が長男義廣の誕生を祝って、その名前を記した凧を城中高く揚げたのが始まりだとされています。(諸説あり) 浜松まつりは本来、こどもの日に関連するお祭りだったのですね。やがてそのような凧は各所で揚げられるようになり、大正時代になってから、和地山練兵場(現在の和地山公園)に集約。さらに参加町の増加に伴って会場は中田島に移り、現在に至ります。



その現在の凧揚げ会場は、遠州灘海岸沿いにあるのですけど、防潮堤の造成範囲が伸びてきたこともあって、南側の風景は一変。以前は防風林の松林が借景となっていたのですけど、そのあたりは木や草が生えていない土盛りとなっていました。



それでもその上に登ったら、視界を遮るようなものがなくなっていて、以前より会場全体が見やすくなっていました。



その真下の露店も、賑わっていましたよ。 私が子供の頃には、着色されたヒヨコが売られていて………



………という話をしだしたら長くて脱線しそうなので、凧揚げに戻らせていただきます。 こちらのひょっとこの凧印は、芳川町神出のものにございます。凧の大きさは、人の背丈以上もありますね。 その町内は、まつりに参加するにあたって高町の指導を受け、その地域が凧印にしているおかめにあやかって、ひょっとこにしたそうです。
そうそう、我らが萩丘組の凧は………



萩の図柄に「萩」という字まで付くという、萩色の強い凧印となっております。 ちなみにその前に並んでいるのは、今年初子のお祝いをする家にございます。 家族や関係者による記念撮影が終わったら………



萩丘組のみんなで、その初子の名前が記された初凧を揚げます。 その糸を持つ施主さんも、みんなに担がれていますね。



そんな彼らを鼓舞するためにラッパを吹くのが、我々ラッパ隊の役割です。



その効果があったからなのか、萩丘の凧は高々と揚がりましたね。 とはいっても、初凧のときにはラッパを吹くことに専念していたので、これは別の凧です。



また別のところでは、他の町内も巻き込んでの糸切り合戦が始まりました。 もちろん、そんな彼らの士気を高めるために私たちラッパ隊はこちらでもラッパを吹きまくりましたよ



浜松まつりの大凧揚げは壮大でエネルギッシュでもあるので、観ている人たちにもパワーを与えられると思います。 「このまつりが終わってしまったら、その反動でやる側の人は燃え尽きてしまうのでは?」と思われる方がいるかも知れませんけど、ご心配には及びません。 彼らはまつりの翌日から、来年のほうのカウントダウンを始めているので。
とはいっても、今年の浜松まつりのレポートはまだ終わっていません。ということで、次回は私が体験した夜の部のほうの様子について、お伝えします。


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