2013年10月5日(土)
清州でEF66-30号機を無事撮影し終え、A木氏の車で場所を移動します。まずは名古屋市内の中央線<大曽根~新守山>矢田川橋梁に移動。北岸の堤防でスタンバイ。春日井行き2075レを待ちます。その間、元セントラルライナー313系や特急<しなの>などひっきりなしに電車が通過しますが、長編成の列車は短い鉄橋にのり切らず、曇天の下、パッとしないショットになってしまいます。AM9:26ごろ、EF64-1045号機に牽かれた2075レを撮影して、東に移動します。
私が助手席で爆睡している間に車は中央高速瑞浪ICをおりて、次の撮影地<瑞浪-釜戸>で、3088レ石油返空貨物列車を狙います。本来、土曜・休日運休となっていますが、スマホで貨物運行掲示板を確認したところ運行中と出ています。ところが時間になっ てもやってきません。ちょうど線路の傍で監視についていた保線の方に声をかけたところ、該当列車はウヤとなったそうです。ネットの情報も重宝しますが、時にはこんな事もあります。
気を取り直し、国道19号線を西へ。落 合川駅に到着し、お立ち台通信vol.1<P7>にあった山上から駅方向を俯瞰するポイントを探します。この頃から空は綺麗に晴れ始めました。それに伴い、体感温度は上がります。10月とは思えない暑さを感じます。細い草むした山道を歩いてゆくと、放し飼いされていた山羊が不審者を咎めるような視線を向けて来ます。色々迷った挙句それらしき場所を発見し、カメラを向けます。がA木氏は「アカン!ここはダメや・・」と呟きます。カメラを作例方向に向けると、ファインダー内には、線路にかぶさる様に細い木の枝が伸びて視界を遮っている光景がありました。本が出版されて5年以上経っています。その間、周りの木が成長して風景が変わ ってしまったようです。本の情報も重宝しますが、時にはこんな事もあります。とは言え、こんな事で時間を使いすぎました。他のポイントを探している時間はありません。安直ですが、駅の東側の踏切でスタンバイします。矢田川橋梁ではファインダーに入り切らない長さであった普通電車は、ここまで来るとワンマン2両編成です。13:14に上り3084レ石油返空貨物列車が大きな音を立てて眼前を通過します。やはり線路際で体感する迫力は感動します。ひょうたんから駒、時にはこんな<いい>事もあります。
今度は良い気分でさらに国道を東に。長野県に入り<大桑-須原>の中間付近に架かる伊奈川橋梁東側のポイントを目指します。お立ち台通信vol.1<P13>に掲載されている線路を見下撮影地はすぐ見つかりました。14:30にポイントに到着、ここで81レ下りコンテナ列車を待ちます。貨物時刻表を基にした81レ通過時間を3時ごろと予想していましたが、その時間帯を過ぎてもいっこうに来る気配がありません。その間、<ワイドビューしなの>や普通電車が行き来しているだけです。これはウヤではないかと諦めかけた16時頃、我々しかいなかったポイントに同業者が集まり始めました。A木氏が後から来た方に話しかけると、81レは手前の坂下駅で長時間停車してから、この地を通過するとの事。その方からは<貨物時刻表に載っていない駅間の通過時刻を予測する時は、貨物時刻表の付録<ダイヤ>を参考にすると大まかな通過時間が読めますよ>というありがたいアドバイスを頂きました。この歳になるまでこんな初歩的な事を知らなかったとは・・・。少し凹みましたが、この知識は私にとっては、戦国時代の鉄砲伝来並みに今後の鉄ちゃん人生に変革をもたらしそうです。同業者の方が予測した時間帯ピッタリの16:37、夕暮れ迫る山谷をコンテナ列車がゆっくりと登ってきます。ひたすら待ち続ければ、時にはこんな<いい>光景が見られます。A木氏も今日の成果に満足の様子で、その夜はいつもに増してお酒が進んでいました。
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