2013年5月6日(月)振替休日
SL撮影のあと、高崎に戻ります。5月と言うのに夏の様な暑さです。高崎駅構内のコンビニでアイスキャンディーを求めます。ガリガリ君のコーンポタージュ味を見つけました。横川行き電車内で味わいます。チャレンジと言うべきでしょうか?期待度0で、ネタとして食べてみようとの気持ちでしたが、予想は裏切られました。美味いのです。缶のコーンポタージュスープを凍らしたものと思っていましたが、繊細な味です。コーンポタージュの味はするのですが、上品な甘さが加えられており、デザートアイス感溢れる不思議な味でした。アイスの中に粒粒コーンが入っています。奇妙な食感です・・・。味覚は人により千差万別ですので、人により感想は違ったものになるかもしれませんが、私にとっては<ガリガリ君、侮りがたし>の感を強くしました。ガリガリ君に感動している間に、電車は終点横川に到着しました。駅を出て碓氷峠鉄道文化むらに入場します。
入り口付近は、点在するお子様向け遊具が遊園地的な雰囲気を醸し出しています。ここに来たのは失敗だったかな?と最初感じたのですが、先ほど食べたコーンポタージュ味のガリガリ君と同様、良い意味で予想は裏切られました。
旧横川機関区機関庫内にはたくさんのEF63が留置されています。狭い庫内に展示されていると言うよりか、押し込められている感があり、個人的には窮屈に感じます。正直写真は撮りにくい・・・。しかし、良好な保存のためには屋内が適していますから・・・。
庫を抜け奥の広場に入ると、そこはパラダイス!横軽ゆかりの車両はもちろん、縁もゆかりも無い車両(でも貴重なもの!)まで含め大量に展示してあります。しかも、そのほとんどは中に入れます。大量にあるが故、また屋外展示の為、整備が追いついていない面がありますが、それを割り引いても素晴らしい・・・・。<実に良いものだ>とジオン公国マク・ベ大佐の様に呟きます。
関門のEF30や北陸のEF70、常磐線のEF80など、なぜここにあるの?と思います。バブル時代にJR貨物が自前で高崎に機関車博物館を設立しようとして機関車を集めた事があり、その流れで当地に落ち着いたのでしょうか?いずれにしても意外な出会いです。ここは、可能な限り電気機関車はパンタグラフを上げてくれているので、撮影のしがいがあります。
片隅にキハ35-901が展示されていた事に驚きました。房総地区の塩害対策の為、全身銀色のステンレス製車体でデビューしましたが、時が経ち他の機動車と同じ朱一色に塗られてしまえば、目立ちません。が、側面のコルゲート帯が<ただ者では無い>感を主張しています。よく残っていました。
広場には往年の客車も展示されています。今となってはどの車も貴重なものばかりです。10系客車の食堂車、オシ17-2055が展示されています。昭和47年の北陸トンネル火災事故では、当初オシ17の石炭レンジが原因とされたため、一斉に編成を外され引退となった悲運の食堂車です。ここの車両は、事故以後教習車オヤ17形に改造された1両で、外側表記以外は教習者そのままです。この車は交流電気機関車用教習車で、講習室・高圧機器室・シュミレータ運転台を設けています。以前の面影は失われていますが、車端部分の講習室は食堂車時代のイメージが残っており、ここの固い椅子に座って目をつぶると、当時の急行列車
の旅を思い浮かべる事が出来そうです。
その隣には、オハネ12-29が連結されています。急行用3段式B寝台車です。なかに入る寝台車らしくクラッシックな洗面台が3つ並んでいます。縦長のウォータークーラーも設置してあります。客車3段式寝台は利用した事がありませんが、実物に接してみて上段の狭さに驚きます。上段の料金は割安ではありましたが、その価格差以上に居住性に難ありと感じました。とは言え、現代から見た基準ですので、当時は満足できる水準だったのでしょう・・・・。
DD51-1やソ300など写真でしか知らなかった車両を間近に見る事が出来、大満足です。
2時間ほどの滞在時間でしたが、施設のすべてを見て回った訳ではありません。もう少し粘りたいところですが、帰りの電車の時間が迫っています。いずれ再訪する事を心に誓い、施設を出て横川駅へ。駅では<峠の釜めし>を売っています。もう夕方が近い為、残り少しです。今日は昼ごはんも食べずに鉄道三昧であった事を思い出し、買い求めます。<峠の釜めし>の器と味は昭和の時代と変わらないんだろうなと思いながら、車内で美味しく頂きます。
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