2014年7月9日(水)
八戸から、青森市までの帰路、どのルートにするかをカーナビで検討します。最短距離の国道4号、みちのく有料道路コースと十和田方面から帰ってもそう大きな差が無い事に気がつきました。せっかくなので景色のよさそうな十和田市から八甲田山の南から傘松峠を越え青森市内に下るルートです。車はようやくサミットを越え、下りにかかります。間もなく酸ヶ湯の大きな建物が見えてきます。
<酸ヶ湯か・・・。何もかもなつかしい>
見覚えのある木造の建物群を一瞥して沖田艦長の様につぶやきます。
ここには20年近く前、会社の同期と来た事があります。千人風呂に 入った記憶が残っています。懐かしさがこみあげ、ひと風呂浴びる事にします。総ヒバ造りの巨大な浴室には白く濁った硫黄泉の湯が満々と湛えられ、大きな浴槽故に波打ってさえいます。酸性のお湯なのでメガネを外して入ります。わずかな時間であったかもしれませんがすべてを忘れて、湯につかっていました。あまりの心地よさに居眠りしそうになり ますが、そのたびに酸性の湯が目に入り痛みで我に返ります。酸ヶ湯は以前と何も変わっていませんでした。
新青森駅近くのレンタカー店に車を返却したのは午後7時を少し回った頃です。2日前に対応してくれた職員さんが声をかけてくれます。「列車の写真、うまく撮れましたか?」わたしはにっこり「上手くいきました」とニッコリ応えます(初日の失敗は黙っていましたが・・・・)。職員さんは「それは良かった。」と自分の事の様に喜んでくれます。思えばこの方が2日前にかけてくれた激励(=プレッシャー)のおかげで、今朝の中小国での撮影にチャレンジ出来たのです。何気ない言葉のやり取りが、思わぬ結果を生みます・・・。これも旅の醍醐味です。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます