2012年4月8日(日)
総武線で都内に入りお茶ノ水で下車し東京メトロ千代田線に乗り換え乃木坂駅で下車します。6番出口から地上に出ると、そこは目的地、新国立美術館です。現在開催中の<セザンヌ―パリとプロヴァンス>をみていきます。モネやルノワールと違った、作風は何故か私の心に引っ掛かります。ちょっとドラマを感じさせる肖像画や見とれてしまう静物画。そしてヨーロッパの土と風を感じさせてくれる風景画。それらがまとまって日本で見れるので すから、外せません。それにセザンヌ自身の田舎者のコンプレックスありの、難しい人柄を示す、聞く者を当惑させるエピソードの数々・・・。興味は尽きません。展示画を順を追ってみていきます。実家の大広間を飾った最初の装飾画<四季>に釘づけになります。そして陽光降り注ぐ風景画にヨーロッパの田舎の空気を感じ、思わず手にとってかじりたくなるりんごの静物画を見て、その計算された画面構成に惹き込まれます。こうして東京滞在の最後の時間を幸福に過ごす事が出来ました。
美術館を出て、羽田に向かいます。浜松町から乗ったモノレールの車窓には黄昏色に染まる東京の姿が・・・。高架上から見下ろす足元には運河沿いに満開の桜の列が何処までも続いています。本当にいい季節に来る事が出来ました。季節は確実に進んでいます・・・。