J SPORTSの「KENJIの部屋」というフィギュアスケートのインタビュー番組で、今月(2015年9月)から、羽生選手のインタビュー映像が配信されています。
http://www.jsports.co.jp/skate/KENJI/
ご自宅のテレビで、スカパーで視聴できない環境にある方も、「J SPORTS オンデマンド」というプログラムで会員登録すれば、
パソコン等からも、自由な時間に観ることが出来ます。(有料)
9月1日から~30日までの期間限定で、「KENJIの部屋パック」というものに申し込めば、今月に配信される、羽生選手の全5回分だけでなく、12月までの3選手(村上大介選手、小塚崇彦選手、宮原知子選手)のインタビューも全部見られるだけでなく、過去の選手たちのものも、期間限定で見られるようです。
金額は、1ヶ月分がお得になった金額の、7200円(税抜)。
(25歳以下の方は、割引が適用され、半額の3600円で購入できます。)
フィギュアスケートのこのインタビュー番組「KENJIの部屋」だけを見られれば良いという方は、こちらも検討する価値はあるかと思います。
「KENJIの部屋パック」 → http://front.jsports-ondemand.com/feature/kenji_pack
それでも、事情があって見られない方へ。
KENJIの部屋で、羽生選手が答えてくれた内容が、J SPORTSのHPに、文章化されてUPされています!
(このインタビューそのものは、今年の7月、アイスショー期間中に収録されていたものです。 つい最近の羽生選手の発言ではありません。
そのせいか、ちょっとお疲れ気味に見える羽生選手です。 宮本さんも、そんな羽生選手を気遣っていますね。 )
→ (第1回・前半部分) http://www.jsports.co.jp/press/article/N2015090115593506.html
(第1回・後半部分) http://www.jsports.co.jp/press/article/N2015090116432906.html
私は既に見ましたが、なかなか面白かったです。
内容については、ほぼ今まで聞いたことのある話や過去にご紹介した内容、あるいは、だいたい想像できる内容が私には多く、それほど意外性のあるようなものはなかったような。
「ロミオとジュリエット」のロミオは人間臭くて、過ちを何度も犯します。 全然パーフェクト人間じゃない。
あれでもし羽生選手が満足して、ソチ五輪で引退されていたりしたら、私はものすご~~~くガッカリしたと思います。 きっと、多くの羽生ファンも同じだと思います!
私は、羽生選手はたとえ金メダルをとっても、絶対に「燃え尽きない」と思っていました。 そう信じていたからこそ、安心して「ソチ五輪で金メダル」を本気で期待できたし、是非ともとってほしかったのだけれども。
女子選手だと、過去に、パッと出てきて、いきなり金メダル取って、さっと辞めちゃった選手はいましたけど、そういう選手より、長く続けて沢山色んな演技を見せ続けてくれた、金メダルなしの選手のほうが、観ている側にはずっと記憶に残っていたりします。
羽生選手がソチ五輪を、予定していた通りの「カッコイイ」「難しい」言葉で終えるのではなく、「悔しいです」の一言で終えてくれて、さっさと次の目標に向かってくれて、良かったです! (世界選手権後には、もうちょっとお休みをとっても良かったとは思うのですが…)
ソチ五輪直後の、「世界選手権2014」でのフリーのロミオは、4回転サルコウを始めとして、ジャンプはほぼパーフェクトでしたけど、でもあの時の羽生選手は、後半になるにしたがって、「ロミオ」というより、むしろもう、「ロデオ」だったような…(笑)
ロミオから、だんだんロデオ化する羽生選手の見事な演技。(笑) 世界選手権2014 優勝時の演技。(ドイツ語解説翻訳つき)
久しぶりに見ると、新鮮ですね…! 音楽がやっぱり美しくていいですね。
羽生選手も爽やかです。
KENJIの部屋、第1回の羽生選手の回では、
途中で、壁ドンポーズの視線、うっかり再演(意図的再演?)になっちゃった羽生選手が出てきますが・・・
スミマセン・・・
私から見ると・・・ その・・・ やっぱり、 睨みつけられただけに見えたような… あるいは、なんかすごく怒られているような…(汗)
宮本賢二さん(振付師)は、アイスダンス出身の元選手、今の日本で最も忙しいと言われる振付師です。
彼の振り付けたプログラムと言えば、羽生選手では、 「花になれ」 「STORY」 「Believe」 「天と地のレクイエム」などがあります。(エキシビションばかりで、試合のプログラムはないのですが。)
他選手だと、最も有名なのは、引退された高橋大輔さんの、バンクーバー五輪時のショート「EYE」ですね。
宮本さんの振付への考え方で、参考になる興味深い、過去のインタビューの一つがこちらから読めます。 → http://www.news-postseven.com/archives/20130721_201393.html
宮本さんは、曲線づかいが非常に上手いです。
動物や自然界の動きを重視して参考にされているようなので、自然の中に存在する「流れるような曲線美」の美しさを生かした振り付けになる、多分そういうところが、私が宮本振付の好きなところだと思います。
「色」や「音」を表現できるように、振付で意識している、との言葉がありました。
羽生選手の今期の「Believe」からは、確かに私は、「色」を感じました。
「衣装の色が変化して見えて驚いた」という感想を書きましたけど、燃えるような激しいオレンジから、優しい柔らかい淡い色まで。
羽生選手は、他選手では見られないレベルの激しい「情熱」「熱さ」がそのスケートの根底にあるように思うので、それが存分に出せるプログラムになった時が、とても素晴らしいと思います。
ベートーヴェンの3大ピアノソナタに、「悲愴」「月光」「熱情」があるのですが、
その中の「熱情」は、フィギュアスケートではまだ誰もやったことがないような気がするので、いつか誰かがやってくれないかな…なんて思ったことが過去にあります。
第1楽章や第3楽章のあれがスケートに合うかと言われると、その激しさやスピードゆえに、かなり厳しい気もするのですが、もしできるとしたら、私のイメージでは、羽生選手かプルシェンコ選手ぐらいしか、似合いそうな人が思い浮かびません。
やれるかどうかは別としても、そんな「熱情」とでもいうべき激しいものを、内側から、あるいは、演技全体から感じさせるところが、羽生選手の凄いところです。
宮本さんの振り付けで、男性的な直線的な動きを駆使した効果的なプログラム、というのも、ちょっとだけ見てみたい気もしますね!
「KENJIの部屋」の羽生選手の回は、全部で5回。
ほぼ毎週、更新されるようです。
楽しみにしたいと思います!