Everyというニュース番組での、「羽生結弦が語る震災」というコーナーで、前回の「教科書で学べない災害」の番組内では公開されなかった部分の映像が出てきました。
撮影そのものは同じ日の同じ時ですが、前回のものよりも、表情の良い、明るい話題や前向きなセリフの部分が紹介されています。
前回と重なる部分も多いですが、編集の仕方や、カットする部分、紹介する部分の違いで、どのくらい印象が変わるのかというのがよくわかると思います。
私から見ると、羽生ファンには お勧めできる内容になっています。
今回は、前回の「教科書で学ばない震災」という番組では出てこなかった、「バナナ」が非常食の中にあったことが明かされています。
バナナは、非常食には最高ですね。 栄養豊富ですし、離乳食にも、病人食にもできる万能食品。
バナナがあるということは、とても有り難いことですね。
羽生選手は、震災当日から避難所へ移動して暮らした時を、
「僕が生まれてきて、僕の記憶の中では 僕の経験の中では、これが一番、苦しいものだったし…」
と語っています。
前回の時にも感じたのですが、羽生選手は、やはり普通の人よりも相当に感受性が鋭いであろう上に、音にも非常に敏感ですから、
避難所という大勢でのプライバシーのない環境では、普通の人たちよりも、かなり精神的にきつかったのではないかと思いました。
避難所生活というのは、普段から大勢で騒ぐのが好きな人や、屋外キャンプやアウトドアが好きだったりで慣れている人、「雑魚寝」が平気なタイプには、
それほどの苦痛とはならなくても、音に敏感で静かに過ごせないとストレスがたまるような人たちや、人に見られるのが苦手な人たちには、かなりの苦痛となり得ます。
人によって個性が異なるので、快・不快は異なり、耐えられる状況というのも、様々に異なってきます。
自分にとっては大変ではなくても、その状況が耐えがたい人たちというのも存在することを考えて、思いやりあえるといいですね。
自分や誰かと比較して、それが「より大変だったか」「大変じゃないか」で判断するのではなくて、
その人にとって、それがどのくらい「大変だったのか」「何が辛かったのか」という視点で、相手の話を受け止めていきたいものです。
多くの人が互いに思いやりあい、互いに本音を吐露しやすくなり、絶望や孤立化を防ぎ、心穏やかになれる機会を増やすためにも…。
今回、新たに出てきた情報の中で、私が特に注目し、そしてとても嬉しかった羽生選手の言葉は、これです。
「星はキレイでした。 震災の日。
3月11日の星空って、真っ暗だったから、本当に星きれいで… うーん…
星すごいきれいだったなって、昔の人ってこういう星を見ていたんだろうなって… 」
「なんか、すごいめぐってきますね 色んな思い 」
羽生選手が、あの3月11日の夜に、避難所から、きれいな星空を観ることが出来ていたと知って、私は不覚にも涙が出ました。
ただただ、本当に良かったなって…
ものすごく嬉しかったです。 神様に感謝します。
羽生選手がスケート場から必死で逃げる時、雪が降ってきたと聞いていたので、天気が悪かったのだろうと思っていました。
でも、雪が止めば確かに、その後は雪が降る前よりもかえって空気は澄んできれいになり、夜空はより美しく見えるようになります。
当日、街から電気が消えた中で初めて見たという星空は、きっと驚きの美しさだったことでしょう。
同じ景色を見ることが出来ても、星にあまり興味を持たない人や、見ても特に何も感じない人も中にはいると思います。 あの夜は、それどころではない状態の人も大勢いたはずですし、テレビではずっと、恐ろしい光景が映し出されていた。
でも、羽生選手は避難所で、星空を見ていて、きれいだなと感じられていた。
ショックと恐怖で深く傷ついた心に、 その星空がどれほど慰めになったかと思うと・・・。
空気は澄んで、真っ暗なほど、星はよりくっきりと、キレイに見えます。
空気が澄んで真っ暗という状況は、一般的には、温度が低くて「寒くて」、電気も何もなく「暗い」のだから、「怖い」状況です。
「寒い、暗い、怖い」 なんて、普通は本当に悲惨な状況なのだけど、そういう時ほど、星空は逆に「最高に」素晴らしく見えるのです。
寒くて真っ暗な状況に追い込まれるほど、普段では決して観ることの出来ない、素晴らしい輝きが天から降ってくる感じというのは、私は何度か体験しているけれども、本当にあの素晴らしさと驚きというのは、言葉に代えがたい、震えるような感動があります。
(そういえば、盛岡のエキシビションの客席は、星空イメージの演出でしたね!)
現代の日本では、特に都市部ではほとんど星など見えなくなっていますが、山奥や田舎の電気のない場所へ行けば、環境と条件さえ良ければ、想像を絶するほどの数の、ものすごい星空を観ることが出来る場所、時というのが、稀にですけどまだあります。
…というわけで、今回は検索して見つけた、日本の星空のご紹介。
その1 白馬三山、だそう。 http://smcb.jp/_digi_view?digi_id=883894&ty=m&sort=
↓ 私はこれに近いものを、北海道で見たことがあるな…と思ったら、やはりどうやら、北海道で撮影された写真だったようです。(笑)
その2 北海道、だそう。 http://smcb.jp/digiphoto/425451
他の場所でもまだまだ素晴らしい星空が観られると思います。
私が見たことのある過去最高の星空は、西日本のある場所でしたけど、いい写真は見つからなかったので、残念ですが…。
ついでに載せると、私が、羽生選手の「Believe」の衣装(オレンジ色の)を見て思い浮かべた「夜明け」の美しい景色というのは、こんな感じです。
↓ これよりもう少し、オレンジ色がかっていたけれども、とにかく美しいですね!
http://smcb.jp/_digi_view?digi%5Fid=915877&tgt%5Fcateg%5Fid=7
空一面を埋め尽くし、本当は、世界には、宇宙には、空には、こんなに沢山の星があるんだよ、ということがリアルにわかる動画。 この映像はハワイだそうです。
4分過ぎあたりの、星の数は本当に凄いです。 私はほぼこれに近い状態の星を実際に見たことがありますが、本当に絶句します! 圧倒されます!!
「あなたの天を、あなたの指の業をわたしは仰ぎます。
月も、星も、あなたが配置なさったもの。
そのあなたが御心に留めて下さるとは 人間は何ものなのでしょう。」
( 詩編 8章4~5節 : 旧約聖書 新共同訳より)
*あなた=天地の創造主である、神様のこと
さて、2011年当時の、ジャパンオープン前の番組宣伝で出てきた羽生選手の場面を、動画主様がUPして下さっていたので、ご紹介します。
色々な映像の集めたもので、見たことのあるものも多いかもしれませんが、羽生選手が、この当時より、今はずっと良い目、良い表情をしていることに気が付けると思います。
「惜しんでわずかしか種をまかない者は、刈り入れもわずかで、惜しまず豊かにまく人は、刈り入れも豊かなのです。
各自、不承不承(ふしょうぶしょう)ではなく、強制されてでもなく、こうしようと心に決めたとおりにしなさい。
喜んで与える人を、神は愛して下さるからです。
神は、あなたがたがいつもすべての点ですべてのものに十分で、あらゆる良い業に満ちあふれるように、
あらゆる恵みをあなた方に満ちあふれさせることがおできになります。」
(コリントの信徒への手紙 第二 9章6節~8節 : 新約聖書 新共同訳 より)
羽生選手の未来が、祝福されますように…!!