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羽生選手による陸上演技 「2011年3月11日から今までの、僕とプログラムたちの道のり」 冒頭メドレー動画その1

2020-06-07 | プロアスリート羽生結弦と日本の未来を応援する!

日本スケート連盟が、公式ツイッターから、連日選手たちのメッセージや近況報告動画をUPしていましたが、

5月6日は、その選手たちのトリとして、羽生選手からの映像動画が公開されました!

こちらをどうぞクリック(その1)

 

羽生選手は、

「フィギュアスケーターの羽生結弦です。

2011年3月11日から、今までの、僕とプログラムたちの道のりです。」

と解説してから、様々なプログラムの出だし、冒頭部分のみを、次々とメドレーで 黒い練習用ジャージ姿で、「陸上で」(室内で)演じて下さいました!

羽生選手の本来の最大の武器である(笑)「スケート靴」は履いていないので、いわゆる振り付け練習状態ですけれども、ものすごく気合の入った、想いの込められた演技集になっていたと思います!

「僕とプログラムたちの道のり」という表現に、羽生選手の想いの強さが込められていると思います。

どれだけ演技一つ一つを大事に、本気で取り組んで、プログラム一つ一つを大切にしてきたかが、よくわかりますね。

 

ツイッター上では、3つのパートに分かれていまして

まず最初の動画が、2011年3月11日以降の、羽生選手が立ち上がるきっかけになった、本当は2010年シーズンのショートだった「白鳥の湖~ホワイト・レジェンド」を、東日本大震災後の2011年以降にショーバージョン(エキシビション)に変えたもの から始まります。

 「ソチ五輪までの試合プログラム」+2014‐2015シーズンのフリー「オペラ座の怪人」の、それぞれの冒頭部分を披露して下さいました!

(シニアに上がる前の時代の全プログラムと、震災前の2010‐2011年シーズンのフリーと、ソチ五輪までのエキシビション・ナンバーの数々は今回はカットされています。)

この最初の動画は、本当に印象的でした。

スケーターはスケート靴がないと、本来はお話にならないはずなんですけど(笑)、

羽生選手の演技の素晴らしさは、必ずしもスケート靴で滑っていなくても、さらには衣装などなくて黒いジャージでも、

表現力に全くそん色はないどころか、かえって際立っている素晴らしさ…!

滑っていないというのに、あえて上半身だけにして、足元が見えずに、滑っているかのようなイメージで作って下さっているところもさすがです。

 

羽生選手は、陸上での上半身だけの演技でも、十分に見ごたえがありました。

それどころか、この演技を見ていた当時よりも、やはり今の方が、一つ一つの演技や音楽に対する理解も深く、動きも鋭く丁寧で、できる表現レベルが格段に変わっているせいか、音楽と共に、非常に印象に残りました。

あえてツッコミをいれるなら、「パリの散歩道」が、せっかく足上げやってくれているのに、その上がっている肝心の足が、画面の外に切れていて映っていない~!(笑)…けど、これはわざとですよね。

スケート靴を履いていないため、「殿!たんそくでござる!」などと観る人に叫ばせないため。…あれ、そうですよね?(笑)

たんそくは、「嘆息」か「短足」かは、人の感性によって変わります。

これは、東日本大震災後の2011‐2012シーズンのショート、「悲愴」。

当時から、大きな波をイメージさせる大きな動きの振り付けだったので… なんか思い出したら、思わず涙が。

この演技は羽生選手は、なかなかコントロールしきれなかったのを思い出します。それだけ、様々な感情があったからだとも思うのですが…

大きく運命を変えたというか、いやむしろそれこそが運命だったというべき、そんな年で、フリー「ロミオとジュリエット」と共に、羽生選手の未来にさらなる期待を抱かせる活躍ぶりだったと思います。

羽生選手が深い祈りを込めて下さって演技しているとよくわかりました。

最初の白鳥と合わせて、当時を久しぶりに、あまりにもリアルに思い出したので…

これはもう、ポーズを見ただけで、大震災後の「2011‐2012シーズン」のロミオだとすぐにわかる、印象的な振り付け。↑

運命に立ち向かっていく、力強さとたくましさが顕著に表れていて、当時の羽生選手らしさが全開の、ものすごい「ハマりプログラム」でした。

羽生選手は、この演技で、2012年ニース世界選手権・銅メダルを獲得しました。このフリーの「ロミオとジュリエット」の最後にも、強い表情で最後に「天を指差すポーズ」をとっていて一部で話題になりましたが、これについてはインタビューで、「最初はガッツポーズをしようとこぶしを上げたけれども、上げている途中で、ああ、これは自分ひとりの力ではないと思って・・・色々な人の思いや、天からの力をもらったりだとか…(中略)とっさに天を指差した」と説明をしていました。

(参考:映像で残っているのは、次の動画の、8分50秒頃から(当時の羽生選手特集番組!)⇒ http://www.dailymotion.com/video/x1asuu6_18%E6%AD%B3%E3%81%AE%E6%B1%BA%E6%96%AD-%E7%BE%BD%E7%94%9F%E7%B5%90%E5%BC%A6_sport )

羽生選手はこの時も、「天からの力をもらったり」とハッキリと言っていましたけど、こういう言葉だけは、日本のマスコミのほとんどは、意図的にことごとくカットしてしまってきたんですよね。(笑)

アナウンサーが最後にこの羽生選手の演技に対して語った「世界を震わす」という言葉が、本当にぴったりだった演技で、本当にそうなっていくスタートでしたね…! 

このノートルダム・ド・パリは、2012‐13シーズンの当時と比べても、一目見てすぐわかるほど、情感豊かに、格段に良くなっていて、美しい音楽の雰囲気にも素晴らしく合っていて、この動画の中で、最も印象的だったかもしれません…!

当時、デビッド・ウィルソン振り付けのこのプログラムがとても難しくてかなり大変だとこぼしていて、振り付けを多少端折ったという羽生選手でしたけど、今なら余裕をもってバッチリこなし、さらにその上を自分で表現できますね、きっと…!

とても美しい演技になっていたと思います…!かつて、アイスダンスの金メダリスト、メリル&チャーリー組が羽生選手と同じ「ノートルダム・ド・パリ」をやっていて、その二人のものすごく素晴らしい表現に憧れて、ああいう演技を目指したいと語っていた羽生選手。

さすがにあの(アイスダンスの)二人の雰囲気を男子シングルで出すのは無理でしょ、と当時は思った私でしたけど、それを本気で目指そうという気概のある羽生選手に感動して、とてもとても期待したのを思い出しましたけど、これを見る限り、今の羽生選手になら、できる!絶対に出来る!(笑)と思いましたね!

 

次は、2012年から、2年連続でやり、ソチ五輪シーズンで見事に仕上げていった、「パリの散歩道」。これはもう、誰もが冒頭部分だけでよくわかる有名プログラムですね。

ジェフリー・バトルさんと羽生選手との、黄金コンビによるプログラム作りが始まったのはこのプログラムからで、羽生選手にとっても、バトル振り付けのショートは、最初こそ自分のものにするのに苦労していましたけど、結果的には、非常に数多くの試合の勝因になっていきました…! 

この演技については、「変わらないな…!」(笑)という感じでしたね!

 

こちらは、再び デビッド・ウィルソンさん振り付けの、「新ロミオ」こと、2013-2014の、「ソチ五輪シーズン」のフリーの「ロミオとジュリエット」です。

これも、当時よりずっと今の方がカッコよく、表現にも凄みと迫力があるように思いました!時間にしてわずかの、冒頭部分だけの披露でしたけど、どれもとても印象に残る演技を、少しずつ披露してくれた羽生選手でした…!

最後に、ソチ五輪金メダル獲得後、現役続行を決めた 2014‐2015シーズンのフリー「オペラ座の怪人」が来ましたけど、これもまた冒頭部分だけとはいえ、迫力のある、ものすごく気合の入った表情の演技でした…!

この「オペラ座の怪人」は、羽生選手は中学生頃からいつかやりたいと思っていた曲で、ソチ五輪シーズンにもフリーに一度は検討した曲でしたが、ちょっと「早すぎる」と反対されたため、この年に、やっとやらせてもらえることになったというプログラム。(笑)

でも、やるタイミングはこの時・この年で間違いなく良かったというか、これ以外にはあり得なかったとも思いますし、これより早くてもダメでしたし、この年にやることこそが羽生選手にとって大きな運命であり、神様のご計画でもあったのだな、と、今振り返っても本当に思います。

 

本当に大変な怪我や入院続きとなったシーズンでもありましたけど、この先の未来へ続くための、とても重要な第一歩となりましたね…!

 

さて、ここまで、冒頭が特徴的で印象的な動きの多い演技ばかりでしたので、見た瞬間に何の演技かパッとわかるし、どれも懐かしく思いましたけど、今の羽生選手がやると、表現に「繊細さ」と「情熱」と「迫力」とが加わっていて、本当に素晴らしいなと思いました…!

上半身だけの演技なのに、見ているだけでも圧倒される感じがあって、本当に強い想いを込めて演じて下さったのが良く伝わってくる、とても気合の入った(笑)素敵な動画でしたね。

これ全て、羽生選手が10代の時にやった演技ばかりなので、より一層、今の成長ぶりと変化がよくわかり、「NHK杯の10年間の軌跡」の番組に続き、非常に感慨深い動画となりました。

あちらのNHKの番組では抜けてしまっていた、2011‐2012年シーズンと、2013-2014年のソチ五輪シーズンの演技の、両方をもしっかりと入れて下さり、NHKの番組では流れた「ノートルダム・ド・パリ」は、当時よりどれほど今の羽生選手が、表現力が格段に上がっているのかが良くわかる演技を披露… 

見ていて、なんとも胸がいっぱいになりましたね。

 

冒頭部分だけのメドレーでこんなことを言ってはとも思いますが、

やはり今の羽生選手は、今までの中で表現面・芸術性では一番優れていると思うし、感性豊かでスケーティングも緩急自在だし、動きのキレも鋭く、伝わってくる情感も豊かだし、本当に色々な意味で 最高レベルに到達しつつあるように思います。

さすがにスケートでここまでのメドレーをやるのは大変だと思うので、その意味では、足に負担の少ない形で、「道のり」を振り返ることができる、陸上での冒頭部分演技で、十分に良かったなと思いました…♪

ジャンプの心配も、怪我の心配もないですしね…!(笑)

今シーズン、ショートとフリーの2つの、あまりにも酷い悪質妨害衣装の問題さえなければ、あらゆる面で間違いなく、羽生選手の演技には、最高評価が出ていただろうと私は信じています。

 

2017年の世界選手権の演技→ 4大陸選手権の演技→ このプログラムたちのメドレー動画 を順番に見ても、そう確信しました。

今シーズンを乗り越えたことの大変さは並外れていたと思いますが、そこを通った大きくて深い意味は、いずれ必ず、どのようなものであれ、どのような形であれ、確実に、未来に見事な実を結ぶことでしょう。

今回は黒いジャージで演じて下さったのが、より羽生選手の本来の身体能力というか、本来の純粋な動きそのもの、表現力がよく見えましたし、それだけで十分に高い芸術性があり、想いも伝わってきたのが、非常に素晴らしかったですね…!!

 

この動画は、次の2つの動画にも続いていますので、そちらを続きで、別ページで見ていきたいと思います。

 

ここまでのプログラムを見ただけでも、羽生選手の10代のこれらのプログラム一つ一つに、非常に深い意味があったのだな、と改めて思いました。

羽生選手の、「僕と、プログラムたちとの『道のり』」は、やはり「奇跡の軌跡」でもありましたので…

その2へ続きます。



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