嘘の吐き方(うそのつきかた)

人はみんな嘘をついていると思います。僕もそうです。このページが嘘を吐き突き続ける人達のヒントになれば幸いです。

耳に届かない小さな声

2004年11月17日 14時42分50秒 | 駄文(詩とは呼べない)
柱の多い平べったい部屋で
人々がざわめいていた
その時電話が鳴ったんだ

誰一人として電話に出ようとしなかった
誰も電話なんかに見向きもしなかった
僕はその電話が僕宛のような気がして
電話をとろうかと思ったんだ

だけど女性が電話に出て
さっさと用件を済ませて切ってしまった

正体不明の疲れに肩を落として
僕は川を越え橋の上をふらふらと歩いた

四角く明るい部屋が見えてきて
僕は甘い物を買った

雨音に耳を澄ませば
ノイズがうるさく聞こえている
ノイズがしつこく聞こえている
あまりにもノイズがうるさくて
僕は電話を確かめた

そのノイズこそが僕宛の電話だったんだ。

そこで僕は気が付いた
さっきのコンビニに傘を忘れた!

雨が降っていたというのに。

気付かない事だって出来る

2004年11月17日 00時09分49秒 | 駄文(詩とは呼べない)
世界中の誰もが誰一人として
決して自分を見ていない事に気付くのはとても悲しい事だ。
それでもなお、僕はその現実を見なければならないのだろうか。
悲しい、あまりにも悲しいこの事を僕は伝えるべきなのだろうか?

僕は迷っている、僕は迷っている。
自分の意志を世界の果てに届け、
世界を産んだ母に僕の産声を伝えるべきなのかどうか

僕は世界を革命すべきなのか。
それとも世界を終わらせるべきなのか。
今なお感じるこの孤独は
やがて世界を包むだろう。

だけどそこに小さな奇跡の火を灯せるのは
僕だと思う。

僕だけだと思う。

僕が包む命の足音は
儚く激しく短い命

途絶えることなく繋がる連鎖の光は
引きちぎる時にこそ真価が問われる

僕は赤ん坊の目を見る
赤ん坊は笑う
切なくて、苦しくて、くすぐったい笑いを。

一つの世界に響く足音は
耳にほどけてくすぐったい笑いになるだろうか。

真価が問われる
光は瞬く

波打ち際で遠くにまたたく

脱稿ですっ!

2004年11月15日 02時17分56秒 | Weblog
お姫様だっこう~~~!(あ、僕はまだロリじゃないよ?)
さて、寒い親父ギャグでハットトリックな僕は
恥ずかしいからそろそろ他の作業に移ります。
先ほど二瓶さんにメールしましたので
きっと今頃ボツを食らってる事でしょう。

今回は予言小説にしました。
前回見事にケリー大統領を当てた僕は
ますます予知能力者としての腕を磨いていますので
今度は広島を舞台にレーザー銃で撃ち合う
51番目の州の切ないハートフルコメディです♪

まぁあれだ。
書いてある事は関係者の頭を覗いて秘密なので
読者の方は40人の盗賊と共にネコババの洞窟で待て!

本を手にした読者の生い立ちをマジで具体的に当てまくる
恐怖の小説を書こうとしたけど
やっぱりちょっと難しかったョ。(バナナやビー玉じゃ無理過ぎ)
まだまだ修行が足りないね。(お兄ちゃん運動不足だね)

さて、ヤフオクでタイムマシンを競り落とした僕は
次回、ブラックジャックの発禁漫画を狙ってるぞ♪(PLUTO最高だね!)

内容が気になる君は
二瓶さんところをクリックしても無駄!
ブックマーク見てね。

いや、違うな。

2004年11月14日 14時47分26秒 | 駄文(詩とは呼べない)
もしもあなたが言葉を棄てて誓いを立てるなら
私はあなたの盾になる

もしもあなたが私を棄てて言葉を追い続けるなら
私はあなたの言葉になる

もしもわたしもあなたも言葉でしかないのなら
私はそもそもあなたと私でしかない

だから私はあなたで あなたは私なのでしょう

だけど思い出して下さい
言葉という物が忠実に誠実にあなたをあなたとし
私を私としているならば

あなたの中にある私も
私の中にあるあなたも
等しく言葉に含まれるという事です

もっとハッキリ言おうか?

「俺は言葉だ。」

そして天使は羽になる

2004年11月14日 12時59分50秒 | 駄文(詩とは呼べない)
私は羽、羽は私の象徴。

もしもあなたがこの世界という痛みに怯え
触れる事の全て、何もかもを無くしても
例えあなたがこの世にあるありとあらゆる全てを失ったとしても
私があなたを見ている
だからあなただけは無くならない

あなたが次に羽を見た時、私の事を思い出したのなら
あなたがもしに羽を見た時、私の事を思い出さなかったのなら
私は消えて無くなります

私は羽自身になる
だけどあなたは無くならない

全てを失い羽になる羽だけのために

私は天使の言葉を

毒入り蛍

2004年11月11日 13時42分21秒 | 駄文(詩とは呼べない)
体内回帰に失敗する不安は
僕を放浪の螺旋迷宮に誘う

今だけを見つめられないぎこちない歯車は
僕を油に変えてギリギリと回る
ギリギリと刻む

僕は削られてる事に気付きもせず
ぐるぐると迷宮を回る

迷宮の中で見つけた蛍を
必死に追い回し
掴んだその手を開いてみれば
光も闇も蛍も何も無い

あるのはいつも自分の両手で
僕は自分の手をじっと見つめて
じっと見つめて
見つめて

そして時が暮れる

ハッと気付けば
僕には行く先も帰り道も無い

そこには毒の使命だけが残されていて
僕はそれを拾って悲嘆に暮れる

毒を愛して
毒を見て
毒を飲み込み
毒になれ

毒を愛して
毒になれ
毒を刻んで
毒を塗れ

ああ、僕はいつまでもここにいよう
ああ、僕はいつまでも迷っていよう
ああ、僕はいつまでも僕でいよう

痛みの場所、帰るべき時

2004年11月11日 11時14分40秒 | 駄文(詩とは呼べない)
吐き気がするほどの知の洪水
置いて行かれた寂しい記憶
誰かが何かを見ているなら
誰もが見ていない何かがある

月の光は手を広げて
月の後ろの暗闇に

もういいの?
もういいよ…

もういいの?
もういいよ…

もういいの?
もう、いいんだよ!

苦しいよ…
帰るべき時
還るべき場所に
帰る事が出来る手の平はない

寂しいよ…
あなたはいない
さがしてはいない
探す事も出来ない

一歩一歩の歩みが
光に手を縛られ
暗闇を目指すなら

帰りを誘う黄昏は
首を絞める真綿の力で

僕は誰かを捜そうか

あなたはいない
さがしてはいない
さがしてはいけない

帰ろうか
君の手に
君の胸に
君の心に

触れようか
痛みの力で

声に出してあえぎたい日本語

2004年11月10日 09時20分34秒 | 駄文(詩とは呼べない)
最初に言っときますが読者を騙す気も笑いを取る気もエロを書く気も無いよ?

人間っつー楽器からより日本的呼吸法をもって
空気を振動させりゃとりあえず日本語となるわけだが。

そんなもんを求めて日本語の発声をやってる奴がどれくらい居るのかはしらないが。

腹式呼吸?波紋の呼吸?過呼吸?
じゃぁそれ以外の呼吸ってなんやねん。

そうなんですよ。
僕ははっきり言って呼吸法なんてしらんのです。
もちろん漢字もよく知らないよ?

だいたいからして、猫の喘ぎ声、うるせーよ!
殺人的耳鳴りと天秤にかけて判断すりゃ、
俺は間違いなく猫を殺すよ?

可愛いかどうかはこのさい関係ない。

うるさいんですよ。

はい、ここで読者さんに質問です。
童貞君が喘ぎ声って書くと滑稽ですか?滑稽ですかーーーーーーーーーーーっ!?

次、ハガキを読みます。誤読です。
「神奈川県にお住まいのファミコン大好きっ子さんからのお便りです。
『僕はマザコンとファザコンとシスコンとロリコンの合わせ技で生きてます。
はにゃさんはいつから自分のコンプレックスを意識し始めましたか?』

つまり死ねと?
俺に死ねと?

いやぁ、ソシュールって偉大だなぁ。名前しか聞いた事ねぇよ。

はい、そろそろかっこを閉じますよ

」。

_| ̄|○

オチなんか無ぇよ!思いつきだよ!悪かったな!

普及し過ぎた手段

2004年11月10日 07時09分20秒 | 物語
SPEP社から最新モデルEZ-7200が発売され、世界の注目を浴びた。
分子レベルの構造解析、音響反射による的確な断面表示、ギガピクセルカメラ搭載、
人工知能付きボイス入力、常温熱発電、ソーラー発電機能を有し
連続稼働3万日のメーカー補償付き。

その頃、巷では外国人による銀行強盗が世間を騒がせていたが
ある日、どう見ても日本人としか思えない男が警察の尋問を受けていた。

「どうしてこんなものを作ったんだ。」
「よく出来てるでしょ?自分でも結構自信あるんです。」
中肉中背、眼鏡をかけて白衣を着たその中年男性は得意気な表情をしている。

「確かにな、パッと見ではかなりの精度だし、通報が無ければ我々も気付かなかったかもしれん。」
「そうでしょそうでしょ。」
「だが、これはレッキとした犯罪行為なんだぞ。わかっているのか?」
「それはもし使用したら、じゃないんですか?」

「違う!作るだけでも犯罪なんだよ!」
警官は机を叩いてどなった。

「すいませんね、法律には詳しくないんですよ。はは…」
「笑い事じゃないだろう」
警官は少し疲れた顔で男を諌めるようにそう言った。

「で、何故こんなものを作ったんだ。動機だけはしっかり聞いておかねばな。」
「僕ね、手段の為には目的を選ばない性格なんですよ。」

警官はジロリと見て相手に尋ねた。
「どういう意味だ?」
「せっかくEZ-8200作ったんだからお札をコピーしてみようと思っただけです。」

「貴様はお金をコピーするためにコピー機を開発していたのかっ!?
違うだろう?お前も科学者の端くれならもっと他に志があったんじゃないのか?」

「いえ、僕は小説家ですよ。書くという手段のためならどんなくだらない話でもいいような気がして。」

警察官は最初からそこには居なかった。

謎なメールが来た。

2004年11月10日 00時53分56秒 | 駄文(詩とは呼べない)
最初、スパムかと思ってぐぐってみたが
どうやらそうでもないらしい。

ほのかにやましさのあるメールが送られてくると
対処に困る。

残念ながら現時点では返事をする気が起きない文面だった。

相手に真面目な動機があるなら
きっとまた送られてくるだろうから、
しばらく様子見。

僕の暴露癖を計っているのかもしれない、と少し思った。

ごめんなさいに繋がる力

2004年11月09日 06時54分01秒 | Weblog
ごめんなさいに繋がる力


記憶の中で美化し、
あらためてあの映像の事を考えると泣きそうになります。

あるいは今、単に情緒不安定なのかもしれません。

彼らがあそこで必死で首を切り取っているからこそ
僕が今ここで生きていられるのかと思うと

じゃぁそこまでして生かされてる僕はなんなのかと。

この世界が決して僕に優しくない事は知っているけれど
それでも僕は恵まれた境遇にいる
じゃぁそこで僕が出来る事は何なのか
それがわからないんです。

不幸な人達が必死で不幸な物語を紡いでいるのに
僕は彼らの分まで幸せになる事も出来ない

あるいは当然のように手を差し伸べる勇気も力も
決意も正義も善なる心も持ち合わせていない

そしてまた、彼らの不幸を解ってあげる事すらも出来ないんです。

僕はいつも俺にマインドコントロールされていて
刃向かう力なんか無いんです

僕はいつも俺に洗脳されています

優しいんです
すごく優しいんです
誰よりも必死で僕を守るんです

僕は傷つきたくありません
僕は映像を見ます
そしてそれが誰の救いにも何の救いにもならないんです

「こうやって映像を見て考える事だけが僕に出来る事」
そんな正当化理論まで出てくる始末です

だけどこれは嘘だ
僕は気付いてる
どこにもリアルなんか無いんだ

変えられない現実が無いように
間違いなく存在する世界の証なんか無いんだ

ハッピーエンドは見たくない
終わらせる力もまだ無い

僕は無能だ
馬鹿の王様だ

だけどまだ死ねない

あと少しだけ、生きる事を許して下さい。

(ごめんなさい)