谷根千 桜と気まぐれ!

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作家の歴史 その4

2007年03月07日 01時02分10秒 | 活字から広がる
第4章 司馬遼太郎

この章からは、好みの作家さんが時代によって明確じゃなくなるので個々の作家さんについて書いてゆこうと思います。

司馬さんとの出会いのきっかけは「坂本竜馬」でした。
5巻以上ある本は読み出すのにちょっと勇気がいるんです。先を考えるとうんざりしちゃうんで、未だに源氏物語読んでいない位です。いつか読んでみたい作品ではあるんですけどね。
司馬本は踏ん切りつけて読んでよかった。ほんと面白いです。すべての作品に失敗作がない。何が面白いって、主人公含めた登場人物の生き生きしている事!
ながーい物語でもこれだけ一気に読んでもっと読みたいと思わせる作家はいないと思います。

司馬本に出会ってからそれまで全く興味なかった日本の歴史に興味が沸きました。司馬本の主な舞台である戦国時代や幕末だけでなく、近代や古代中世にも興味が出てきて沢山の日本の作家を読み出すきっかけになり、さらに歴史ジャンル以外の作品を読むきっかけにもなりました。

司馬さんが亡くなってずいぶん経ちます。新しい作品はもう読めないけど、まだすべての作品を読みきってはいないので、これからの楽しみに少しずつ読んでいこうと思っています。まるで美味しいデザートを残しておくように!

司馬本ベスト3
「坂の上の雲」
「燃えよ剣」
「梟の城」

番外として「21世紀に生きる君たちへ」
これは唯一小学教科書に書かれたエッセイです。その教科書を採用した学校は当時なかったのですが、私の出身地の隣町のある学校の1教師が内容の素晴らしさに感動して、親の了解を得て授業とは関係ない課外で子供たちの教材にしました。
短い文章ですが1年かけて読み下したそうです。
司馬さんはその文章を長編物語に匹敵する程の時間をかけて推敲したそうです。私は最近読んだのですが、文章構成の教材として優れているのはもちろん、子供たちに託する司馬さんの熱い思いが、押し付けがましくない言葉で書かれています。私が若い頃読んでいたらそういった司馬さんの思いに気が付かなく読み流していたと思います。自分が小学生の時にこの教科書を読んでいたらどうなっていただろうか考えてしまいました。

司馬さんは私の活字人生に大きな軌跡を残している巨人です。

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