さっぷいさっぷい外語学院(生徒:ゴタ、張るカイロさん)

ご一緒に学習を!
私は先生ではありません.間違いだらけかと思います.
ご容赦下さい.

5776番:ブッダ伝(3)

2025-01-30 17:10:12 | 日記


ブッダ伝(3)


ブッダのさとりについては、後世、複雑化しています.
そもそも覚りには段階などなく、サールナートでコン
ダンニャが、ブッダに次いで覚りを得たときも、
 「コンダンニャが覚った」と大喜びされたそうです.
この覚りが階位、何段目だったなどというのはナンセ
ンスです.

覚りの段階としては、52階位と7階位がありますが
7階位というのは、四向四果(しこうしか)のことで、
預流向 (よるこう) ・預流果,一来向・一来果,
不還向 (ふげんこう) ・不還果,阿羅漢向・阿羅漢果
をさします.ただし預流向 (よるこう) だけは出発点
なので、覚りではありません.よって覚りはその次
から始まる7段階となります.

覚りを得ると、ブッダと称されるはずなのですが、
創始者のゴータマの権威を高めるため、後世、ブッダ
と阿羅漢果を得た弟子たちとの区別として、覚りの名
称をブッダの「正覚」と弟子たちの「阿羅漢果」とに
したものだと推測いたします.

ちなみに、52階位は:

妙覚(みょうかく):52位
等覚(とうかく) :51位
初地~十地    :41位〜50位
初廻向~十廻向  :31位〜40位
初行~十行    :21位〜30位
初住~十住    :11位〜20位
初信~十信    : 1位〜10位

登り詰めるのは大変なようです.もちろん
こういうものは後世に制定されたもので、
初期にはありませんでした.

なぜ、こんなにも覚りの段階が増えたかについては、
学者先生方の研究を待たねばなりませんが、常識的に
考えて、教団が大きくなったため、統制が必要になった
ということが、ひとつは言えるでしょう.
 
「私は覚った」などと勝手に宣言する僧侶が増えると、
その彼らが勝手な説法を始め、「正しい教え」が
崩れる恐れがあったからかもしれません.
 
教団としては、そういう勝手な説法を監視し、制限する
必要があったためだったのかもしれません.
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5775番:ブッダ伝(2)

2025-01-30 14:48:17 | 日記


ブッダ伝(2)


さて、菩提樹下でさとりを得た王子は、このさとり
を得た瞬間、ブッダとなりました.ゴータマ・シダ
ッタ王子は、ブッダとなったのであります.

では一体、何をさとったのでしょうか?ものの本に
は、「十二因縁」をさとったと記述されております.
しかし、机の上で、ペンとノートを使って学んだの
なら、いざしらず、何もない樹木の下で、いったい
12項目をそれぞれ詳細に、関連付けた体系を整理
できるものでしょうか? ノートを使わず、方程式
を解くようなもので、まず不可能です.おそらく、
もっと単純な、因果関係を見たのだと思います.瞑
想はわたしたちの想像を越える深いものだったので
しょう.

だから、この深い瞑想の中で、自分の過去
世の記憶に遭遇した、ということがあったのかも知
れません.唯識論仏教や、瑜伽行学派の説くアラヤ
識に到達したのかも知れません.否、到達はしなか
ったのかも知れません.しかし、過去世の存在は
確認できなかったとしても、信じるだけでもいいの
かも知れません.

だって、考えてもみてください.
わたしたちに、もしも過去世がなかったとしたら、
いきなり人間に生れてくるというのはありえない
ことでしょう?まずは小さな虫けらからじゃないで
しょうか? 今、人間である、ということは、その
前段階に、チンパンジーのような霊長類を過ごした
からじゃないでしょうか?

 さてこうして、前世と今との間に、因果関係を、見
出して過去世から貫く因果関係を発見し、ここにさと
りを得た、と推定いたします.

覚りを得てからブッダは、その真実を噛みしめ、反芻
しました.さとってから実に1週間、その菩提樹下に
留まったとあります.

 

 

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5769番:ブッダ伝(1)

2025-01-25 10:12:13 | 日記


ブッダ伝(1)


昔、北インドの小さな国、カピラヴァストゥに
カピラ城というお城があり、そこにシュッドー
ダナという王様が住んでいました.ある日、隣
国のデーヴァダハという国からお妃様を迎え入
れ、幸せに暮しましたとさ.おしまい.

——終わったらあかんがな.

——始まります.お妃様の名前はマーヤー夫人
です.夫人なのですが、なぜか、(ぶにん)とい
うふり仮名がついていますので、マーヤーブニン
と呼びますね.

ある日マーヤー夫人の胎内に白い象が入って来ま
した.

白い象:おじゃまします.

マーヤー夫人:おじゃましますて、あんた、そんな
    大きな、ずうたいの生きものが、わてのお
    腹に入らへんがな.

白い象:お釈迦様を産むためや.すまんのう、入れて
    もらいまっせ.

マーヤー夫人:あーれー. 白い象かと思っていたけど寝
    ぼけていたのね.亭主のあそこがお腹に入った
    のね. 


それから夫人は懐妊しました.

マーヤー夫人:あんた、わて、身重になったさけ、
     実家のデヴァダハ国に帰って、産んで
     きまっさ.

シュッドーダナ王:そうしなはれ.ほなバイバイ.
     あんたの実家のクリ城へ戻る途中、ルンビニ
     花園によるといいよ.きれいな花がたくさん
     咲いてまっせ、きっと.

マーヤー夫人:入園料が安かったら行ってみるわ.

シュッドーダナ王:ひとり500円や.お弁当付きで
     1000円や.何人連れて行くねん.わし
     3万円出したるさかい、付き人みんな連れて
     入ったらええわ.


     【お妃さまの帰郷】

従者たち:お妃様、出発しましょう.馬車にお乗りください.

お妃:新幹線とちゃうんか?

従者たち:そんな、2500年未来の話でんがな.
   今の時代は馬でっせ.


こうして、一行は出発しました.
馬が走る~ パッカ、パッカ、パッカ パッカ~ ヒヒ~ン

あ、これやった

 

     【ルンビニーの花園】

一行はルンビニー園に立ち寄りました.


受付のおばさん:何人や?

侍従:29人です.

受付:ああ、残念やったな.30人やったら
   団体割引で、弁当付きで半額の1万5000円
   やったのに.2万90000円です.

侍従:お前も、一緒に花見せえや.それで30人や.
   1万5000円にしとけや.


     【花園にて】

マーヤー夫人:わあ、きれいなお花.ポキ.

係員:花を折らないでください.

マーヤー夫人:あ、ああ~、もうだめ、産まれる~

係員:うそつけ、花代弁償しろ!

マーヤー夫人:ほんまやがな.あんた産婆さん呼んで来て.

お付きの人たち:妃殿下、テントを設営しました.
    あそこで出産なさってください.

マーヤー夫人:わては右わきから産むのでっせ.

お付きの人:脇に穴ないやん.やっぱり穴のある
    ところから産まれるねんで.

マーヤー夫人:どの穴?

お付きの人:エッチなところよ.

マーヤー夫人:いやん.


  【産まれました】

ホギャー、
       
赤ちゃん:おら、七歩歩くんよ.

産婆さん:それは無理.あんたのアンヨわてが
   動かしたげるよって、それで歩いたことにせえや.
     1,2,3,4,5,6,7歩~.

赤ちゃん:ホギャー、ホギャー、ホギャー.テンジョー、
   ホギャー、ホギャー、ドクソン

周囲の誰か:天上天下唯我独尊と聞こえるよ.

 

    【カピラ城に戻って】

アシタ仙人:ごめんください、こちらに産まれたばかりの
   シッタッタ王子はいらっしゃるでしょうか?
   お目にかかりたいのですが.

シュッドーダナ王:お前は誰だ?

アシタ仙人:占い師です.ぼんぼんの未来を占います.

シュッドダナ王:ほな見てくれ.

アシタ仙人:おじゃまします.

 
    【赤ん坊を見て】

シュッドーダナ:ドーダナ? アシタ仙人.

アシタ仙人:おお、これはすごい.在家のままなら、
   転輪聖王、出家するとブッダになられる印があります.
   でもぼく、泣いちゃっていいですか? ウワ~ン

シュッドーダナ:泣くな!

アシタ仙人:だって、この子が大きくなって覚りをひらいた
   ときには、ぼくはもうこの世にいないから、この子
   の教えが聞けないのです.悲しいじゃありませんか.
    

   【35年後、ニグローダ樹にて】

この樹に願掛けをしていたスジャータと言う名の娘がいました.
ある日男の子を授かり、願いがかなったというので、下女の
プンナーに樹に住まわれている神様ところへごあいさつに行
かせました.行って戻ってきたプンナーは:

プンナー:きょうは神様が自らお出ましになって樹の元に
    座っておいででした.

スジャータ:では私はミルク粥を持っていってお供えしてき
    ましょう.


今度はスジャータが自らニグローダ樹のところに出向いて、
樹の元に座っている王子に、ミルク粥を供養しました.


スジャータ:尊いお方よ、私の願いは叶いました.今度は
   あなた様の願いが成就いたしますように.

シッタッタ王子:ありがとう.


それから王子は、傍らを流れるネーランジャラー河に入り水浴
し、それから向こう岸に渡り、菩提樹に向かって進み、その下
に、草刈り人からもらった草を敷き詰めて、その上に座った.


シッタッタ王子:私は今宵さとりを開こう.

悪魔:甘い!そうはさせるもんかね.


  【12月8日未明】

悪魔はいろいろなものに化けて、シッダッタの修行を妨害した.
身の毛もよだつ恐ろしい姿で王子の前に現れた.

悪魔:この妖怪が目に入らぬか?

シッダッタ王子:悪魔よ、迷惑条例違反だ、やめよ.

悪魔は今度は美女の姿で現れた.

美女に化けた悪魔:あっふ~ん.わたしを抱いていいわよ.
   ただでいいわ.


シッダッタ王子:悪魔よ、やめよ.わたしは、もう生死の
   連鎖を打ち破った.お前たちの武器はもはやわたし
   には通用しない.

 さて開けの明星の光が輝いた.王子には天眼が開かれ、
王子はブッダとなった. 

 

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5765番:仏教教室(1)

2025-01-17 07:34:06 | 日記


 仏教教室(1) 
            

 仏教の教えの根幹は何か? それは「因果
の道理」だといわれています.ブッダが菩提
樹下で覚った内容もこの因果の法則だったと
推定されています.仏教はこの法則を基に、
体系化が進められて、今日に及んでいます.

ということで、あらゆる受けた被害、暴力に
ついては加害者を怨まないこと.前世で私が
先に手を出したのだ、と信じること.耐える
ことによって私の罪障が消え、加害者に対し
ても復讐という災難を防ぐことができる.こ
こに及んで、過去世からのわだかまりが消え
去るのである.


質問者:先生、質問です.すると何か?阪神淡路大震災
    でお亡くなりになったかたは、前世は地震やっ
    たんかいな?地震に生れて、おおぜいの人殺し
    たんかいな?ええかげんなこと言うてたらあか
    んぞ.

回答者:おくやみ申し上げます.
    さて、しかし、
    ブッダは生を受けたものは遅かれ早かれ死ぬと
    説かれました.たまたま罹災者には死が早くや
    ってきたのでしょう.

質問者:そんな説明で納得できるか!どないしてくれん
    ねん.      

回答者:あのう、日本は環太平洋造山帯に位置しています
    ので、はじめから地震被害のリスクを背負って
    いるのです.ふだんは忘れていることでしょうが
    覚悟は必要です.

質問者:覚悟って何やねん?

回答者:我々の何パーセントかは、地震やコロナや事故や
    思わぬ災害、病気などで命を落とすかもしれない
    という覚悟です.

質問者:それで?

回答者:海の魚ね、始めから、成魚になるまでに、他の大き
    な魚に食べられてしまうことを想定して、たくさん
    タマゴを産むのです.

質問者:わしらはタマゴか?あほんだら!

回答者:まあ、まあ、落ち着いてお聞きください.
    タマゴの譬えがお気に召さなければ、渡り鳥の
    群れがたまたま火山爆発を起こした上空を飛んで
    いて、その数羽が焼け死んだ、とお考え下さい.
      そして、無事免れた鳥たちはこんどは、数羽、
    猛禽類のタカに掴まえられて、無事、目的地に
    たどり着ける鳥たちはおおくの家族の犠牲を
    ともなっていた、ということです.

質問者:何か、お前の煙にまかれてしもうて、わけわ
    からんようになったわ.質問のつづきはまた
    今度じゃ.

回答者:渡り鳥の前世が火山だったなんて言っていません.

質問者:こら、わけのわからんこというな.また今度な!

回答者:お疲れ様です.  
  

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5760番:仏教学習日記(1)

2025-01-13 08:40:15 | 日記

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 仏教学習日記(1)2025年1月13日(月)
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 「お前なんか、産まなきゃよかった」子供の頃、
親がそう言って叱ると、たいていこう言い返して
いたのを思い出します.
 「産んでくれ、なんて頼まなかったよ.」
だが、今思えば、この口論は親の勝ちでした.

 ぼくは生まれる親を選んで生まれてきたのです.
この世に来る前に、神様に聞かれたのです.

神様:お前は罪障が深いから、お金持ちの家には
   いけないよ.でも何をしたいかによって、
   父母を選んでいいんだよ.

ゴタ:ぼくは罪障を消すため、仏道修行がしたい.

神様:そうかい、それじゃ、両親とも熱心な仏教の
   信者宅に生命を宿すがよい.あの家がいいん
   じゃないか? 貧乏暮らしだが、両親とも敬
   虔な日蓮宗寺院の信者だ.あそこに生まれて
   過去の罪を信心によって洗い流しなさい.

ゴタ:わかりました、神様、ありがとう.


そう言って1954年9月、ぼくは今から70年4か月
前、この世に生まれてきた.

だというのに、仏教大学に入っておきながら、学費
を使い込んで中退.お寺にお入寺見習いに入って、
修行が厳しいからといって、脱走.まったく、箸に
も棒にもかからない出来損ないの息子なのでした.


そして70歳.残りの人生もいよいよ風前の灯とな
ってから、ようやく、
 「あ、仏道に励むと、神様と約束してきたんだ
った.」
と言って焦る、きょうこの頃なのであります.

語学が好きなのは、それは来世、三蔵法師に生まれ
て、インドの仏典を訳す前準備のためだ.

三蔵法師が無理なら、猪八戒でも、カバン持ちでも
いい.頑張ります.神様~、あと20年時間を下さい.

    

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