さっぷいさっぷい外語学院(生徒:ゴタ、張るカイロさん)

ご一緒に学習を!
私は先生ではありません.間違いだらけかと思います.
ご容赦下さい.

2230番:スガンさんの山羊(22)

2023-06-23 22:27:21 | 日記


スガンさんの山羊  (22)


——————————【22】—————————————————————
  
  Quand  la chèvre blanche arriva  dans la montagne, 
ce fut un ravissement général.  Jamais les vieux sapins
n'avaient rien vu d'aussi joli*.  On la reçut comme une
petite reine.  
 
 
———————————(訳)—————————————————————
                  
白色の牝山羊が山に着くと、それは山全体の恍惚の
的となった.樅ノ木のじいさまも、こんなに美しい
ものは見たことがありませんでした.子山羊は、小
さな女王として歓待されたのでした.


———————————《語句》————————————————————
          
ravissement (m) 恍惚、うっとりすること
général (ale) (形) ① 一般的な  ② 全体の  
fut (単純過去,3単) < être  
   ce fut は c'est の過去なので「~それは~だった」
 「それは全体の恍惚であった.」ですが、このまま
  だと意味不明.白い牝山羊が山にやって来た.
  それが全体の恍惚であった.このなぞなぞは
  山の全体が恍惚、うっとりして
  山羊が恍惚の的、恍惚の対象になることで解決.
  フランス語の文章には、けっこうこの手のなぞなぞ
  が多いので、これを機に鍛えましょう.
【試練1】フランス語では、極限まで前置詞や説明句
  をそぎ取り、象徴名詞だけをポツンと残す
  ことがある.これは神が私たちに与えた
  試練だと思って、がんばりましょう.
reine (f) 女王、王妃、(queen).            
reçu <recevoir  ① 受け取る  ② 迎える、もてなす
* d'aussi joli は rien を形容する形容詞で、rien d'aussi joli
 となるところ、vu  が割り込んでいます.すでに
 jamais が文頭にありますので、「これほど美しいものは
 見たことがない」となります.    
sapins (pl) <sapin(m) 樅、樅の木

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2229番:フィフィ嬢(10)

2023-06-23 22:24:04 | 日記

 
マドモワゼル フィフィ(10) 
MADEMOISELLE  FIFI(10)    
  

—————————【10】—————————————————

Deux  dents  perdues  dans  une  nuit  de  noce,  sans  qu'il  
se  rappelât  au  juste  comment,   lui faisaient  cracher  des
paroles  épaisses,   qu'on  n'entendait  pas  toujours; et  il  
était  chauve  du  sommet   du  crâne  seulement,   tonsuré
comme  un  moine,   avec  une  toison  de  petits  cheveux
frisés,  dorés  et  luisants,  autour  de  ce  cerceau  de  chair
nue.


——————————(訳)—————————————————

あるどんちゃん騒ぎをした夜に、どうなって失くしたの
か思い出せないのだが、欠けた2本の歯のせいで、不明
瞭な言葉を吐いていたため、いつも聞き取れない始末だ
った;彼は頭のてっぺんだけが禿げていて、頭頂部を剃
髪した修道士のようでした.短いちぢれ髪が、この地肌
の輪っぱの周囲にふさふさと金色に光っていました.


        
——————————《語句》—————————————————
     
noce:(f) ① 結婚、結婚式; 
     ❷ どんちゃん騒ぎ、乱痴気騒ぎ
rappelât:(接続法半過去3単)<rappeler [ラプレ] (他)
   呼び戻す、もう一度電話をする
   を思い出させる、  
se reppeler:(pr) を覚えている、思い出す    
cracher:(他) (悪口などを) 吐く、浴びせる      
épais(se):(形) ❶ 部厚い、濃厚な; 
    <épaissir (他) 鈍くする、ずんぐりさせる    
chauve:(形)(名) 禿げた;禿げ頭の人;
  chauve comme un œuf / (禿げて)つんつるてんの    
sommet:(m) 頂上、いただき     
crâne:[クラヌ](m) 頭蓋骨、頭蓋;❷(頭の)頂き
   crâne chauve / 禿げ頭
seulement:~だけ   
tonsuré:頭のてっぺんだけを剃髪した 
moine:[ムワーヌ](m) 修道士、僧 
   comme un moine / 坊主のように
   (頭のてっぺんだけがつるつるだ)    
toison:(f) ふさふさした髪、濃い体毛    
petits cheveux:
frisés:(過去分詞複数) < friser (他) (髪を)カールする
   ちぢれ毛にする;
    friser des cheveux / 髪をカールする 
doré(e):(形) ①金色の、金箔を張った;②狐色の;
   ③日焼けした    
luisant(e):[リュイザン(ト)](形) 光る、輝く、光沢のある    
cerceau:(m) ①(木または鉄の)輪、たが;
   ②半円形の枠;てっぺんの禿げた部分に対して
   周囲の部分を言っています.    
chair:(f) 肉、肉体、身
nu(e):(形) ①裸の;②むき出しの

 

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2228番:ペルル嬢(6)

2023-06-23 22:12:59 | 日記


ペルル嬢(6)
モーパッサン作品集より
Mademoiselle Perle
Maupassant

          
—————————【6】——————————————————

De  Paris,  de  vrai  Paris,  du  vrai  Paris,  ils  ne
connaissent  rien,   ils  ne  soupçonnent  rien;  ils
sont  si  loin !   Si  loin !  Parfois,  cependant,  ils
y  font  un  voyage,  un  long  voyage.

  . 
.—————————(訳)—————————————————

パリについては、本当のパリは、本当のパリというもの
を彼らは全然知らない、そのことを少しも疑わなかった;
彼らはパリからそれほど遠くにいたのだ!それほども遠
くに!  しかしそれでもときには彼らもそこへ旅に出か
けるのだ.長い旅に.

  
.—————————《語句》—————————————————
         
de:(前) 【限定、主題の de 】~は;
     ~については;~のことは;~に関しては
connaissent:(直現3複) < connaître (他) 知っている
     savoir も「知っている」の意味だが、「人」「場所」
  「作品」などを目的語にとれるのは connaître のみ.
     逆に節や中性代名詞を直接目的語にすることはで
   きない.      
soupçonnent:(直現3複) < soupçonner
     ①疑う;②怪しむ;❸想像する;
   Vous ne soupçonnnez pas son hypocrisie. / あなたは彼
  (女)の偽善がどんなものか想像もつかないでしょう. 
parfois:(副) ときには、ときどき     
cependant:(接) しかしながら、にもかかわらず

 

——————————≪文法≫———————————————

connaître の活用 (語幹のîはs の前でi に変わる)
              (覚え方:ステキな人の前で愛になる)

直説法現在............直説法半過去..........単純過去
je  connais.............je  connaissais.........je  connus 
tu  connais............tu  connaissais.........tu  connus
il  connaît...............il  connaissait...........il  connut 
n.. connaissons.....n...connaissions......n...connûmes 
v...connaissez........v..connaissions........v..connûtes
ils connaissent......ils connaissaient......ils connurent   
      

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2227番:シモンのパパ(7)

2023-06-23 22:12:59 | 日記


LE PAPA DE SIMON
シモンのパパ(7)

—————————【7】——————————————————

——Vous  savez...Simon...eh  bien,  il  n' a  pas  de
papa.
  Le  fils  de  la  Blanchotte  parut  à  son  tour  sur  le 
seuil  de  l' école.

—————————(訳)—————————————————
 
 「あのさあ、シモンのことなんだけど、あの子さあ、
お父さんがいないんだ.
 そうすると今度は、ブランショットの息子が姿を見せた.
学校の出入口のところだった.


..————————⦅語彙⦆——————————————————
                
vous savez ~:~ね、~なのよね. ねえ~; あのね
eh bien:あの、いいかい; あの実はね; あのさあ  
Simon...eh bien:シモンのことなんだけど    
parut:(単純過去3単) < paraître (自)   
     現れる、姿を見せる        
à son tour:今度は彼(女)が、順番に
seuil:[スーィユ](m) 敷居、入口                          
     第三書房の教本では「出口」と訳されていました.
   辞書では「入口」でしたので、ここでは「出入口」
   と訳しておきます.

 

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2226番: 吾輩はネコである(4)

2023-06-23 22:09:53 | 日記


吾輩はネコである(4)

—————————————————————————————
原文:
この書生というのは時々我々を捕まえて煮て食うという
話である.

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英文:
I hear that, on occasion, this species catches, boils
and eats us.

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和訳:  
ボクが、聞いた話によると、この種族は、時に我々
ネコ族をつかまえ、煮て食うことがあるらしい。 

————————————————————————————
仏訳:
On dit que cette sorte nous prend de temps en temps des chats,
notre sorte, et le cuire, ensuite, le mange. C'est ce que j'entends.

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