さっぷいさっぷい外語学院(生徒:ゴタ、張るカイロさん)

ご一緒に学習を!
私は先生ではありません.間違いだらけかと思います.
ご容赦下さい.

2269番:ハリエット嬢(87)

2023-06-24 16:53:00 | 日記


ハリエット嬢(87)
Miss Harriet
Maupassant


—————————【87】——————————————
    
Devant  nous,  là-bas,   là-bas, à  la  limite  de  la  vue,   
un  trois-mâts  couvert  de  voiles  dessinait  sa  silhouette  
sur  le  ciel  enflammé,  et  un vapeur,  plus  proche,  pas-
sait   en  déroulant  sa  fumée  qui  laissait   derrière  lui    
un  nuage  sans  fin  traversant  tout  l' horizon.

 

...—————————《訳》———————————————

 眼前には、一艘、目の届く限りの果てに、帆を上げた
三本マストの帆船が赤く燃える空にそのシルエットを描
いていました.さらに手前には汽船が一艘、煙を吐き出
しながら通過中でした.煙は船の背後へとなびき、はる
か水平線の彼方へと果てしのない雲を残していたのです.


.—————————〘語句〙——————————————
        
à la limite de la vue:(副句) 目の届く限り     
trois-mâts:(m) 三本マストの帆船   
voile:(f) 帆  * voile (m) 覆い、ベール
couvert de voiles:帆に覆われた  
dessinait:(半過去3単) <dessiner (他) 描く   
silhouette:(f) 輪郭、シルエット   
ciel:(m) 空 
enflammé(e):(形) 燃えている 
vapeur:(f) ① 蒸気、湯気; ❷ 汽船 (à bateau à vapeur)   
proche:(形) 近い
passait:(半過去3単) <passer (自) 通過する、通る  
déroulant:dérouler (他) 繰り広げる、展開する
  (巻いているものを)ほどく、広げる
fumée:(f) 煙  
laissait:(半過去3単) [使役ではなくここでは普通の他動詞]
   残す 
nuage:[ニュアージュ](m) 雲   
fin:[ファン](f) 終わり、
sans fin:終わりのない、果てしない  
traversant:(現在分詞)<traverser (他)横断する、横切る  
horizon:(m) ❶水平線、地平線; ②視界、眺望 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

2268番:ハリエット嬢(86)

2023-06-24 16:53:00 | 日記


ハリエット嬢(86)
Miss Harriet
Maupassant


—————————【86】——————————————
   
  Serrée  dans  son  châle  à  carreaux,  l' air inspiré,  les
dents  au  vent,   l' Anglaise  regardait   l' énorme  soleil
s' abaisser  vers  la  mer.  
  

...—————————《訳》———————————————
       
 格子縞のショールに包まれ、まるで霊感でもを受けた
ように、歯を風にさらして、このイギリス人女性は巨大
な太陽が海に沈むのを見ていました.

 

.—————————〘語句〙——————————————
         
serré(e):(形、過去分詞) 体にぴったり合った、
  robe serrée à la taille / 体にぴったりしたドレス
  <serrer (他) (服などが)ぴったり合う、締め付ける
   窮屈だ   
châle:[ʃɑl](m) ショール、肩掛け   
carreaux:(m/pl) チェック、格子縞、碁盤目
   単数 carreau (m) 窓ガラス、タイル、化粧板、床石   
inspiré:(形) 霊感を受けた、
  <inspirer (他) (考え、感情などを)抱かせる      
l'air inspiré:霊感を受けた呈で、
dent:(f) 歯、牙
   se brosser les dents / 歯をみがく    
vent:(m)[ヴァン] 風
les dents au vent:歯を風にさらして   
Anglaise:(m/f) イギリス人、英国人
regardait:(単純過去3単) <regarder   
énorme:(形) 並はずれた、巨大な、  
soleil:(m)  太陽、日光
abaisser:(他) 下ろす、低くする、下げる、少なくする
  [料理] 麺棒で生地をのばす           
s' abaisser:(pr) 下がる、下りる、低くなる、落ちる
        Le terrain s'abaisse vers le sud.
        地面は南に向かって低くなっている.


—————————≪語法≫——————————————

l'air inspiré:霊感を受けた呈で、

「~で」ならば、それに対応する前置詞が必要なのでは?
そう、その感覚は大切です.しかし、なにもかも規則通
りやってしまうと、平坦な面白くない文章になってしま
います.前置詞を省く、というのは文に唐辛子を入れて、
ピリ辛にするようなものです.文法的な解説をすると、
これも一種の分詞節(分詞構文)でavoir の現在分詞
ayant が脱落したものと考えていいと思います.
ayant l'air inspiré 

—————————≪知覚動詞≫——————————————

知覚動詞 regarder 
[見る][聞く]などの知覚(感覚)動詞が目的補語をもつと
その目的補語は不定詞を従えることができ、同時にその
不定詞の主語となる.

 l' Anglaise regardait l'énorme soleil s'abaisser vers la mer.
その英国人は海に太陽が沈むのを眺めていた.  

ただし副詞句がなく、単純な文構造の場合、語順は
主語 + 感覚動詞 + 不定詞 +目的格補語(不定詞の主語)
という語順になるのが普通です.
 l' Anglaise regardait s'abaisser l'énorme soleil.
その英国人は太陽が沈むのを眺めていた.
   

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

2267番:作り直しの女

2023-06-24 16:45:14 | 日記


作り直しの女

 

女 :あれ?卵焼き4皿作ってたのに、この1皿タマゴ焼き
   無くなってるわ.おかしいなあ.

わし:ああやっぱり、ほんならネコや.何かくわえて廊下
   走っていきよったぞ.

女 :ネコのくせに熱いもん食べやがって、うちのネコは!
   はんまに!作り直しや!

 

【教訓】4つ同じものを作るときは、ときには5つ目を
    作らなければならない日があるということを
    この話は教えている.
 (日頃からスペアを用意して
  おくのが豊かな人生のカギである)

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

2266番:椅子直しの女(12)

2023-06-24 16:43:37 | 日記


椅子直しの女(12)
LA REMPAILLEUSE


—————————【12】——————————————
    
 La  marquise  battit  des  mains.
  « Est- ce  beau  cela !   Et  quel  rêve  d' être  aimé  
ainsi !   Quel  bonheur  de  vivre  cinquante- cinq  ans  
tout  enveloppé  de  cette  affection  acharnée  et  péné-
trante !   Comme  il  a  dû  être  heureux  et  bénir  la
vie  celui  qu' on  adora  de  la  sorte !  » 
 


——————————(訳)——————————————

 侯爵夫人は拍手の手を打ちました.
 「まあ何てすてきなお話でしょう! そしてそんな
風にして愛されるなんて、何て夢のように素晴らしい
のでしょう.こんなに激しく心を動かす愛情に包まれ
て55年間を過ごせるなんて、何と幸福なことでしょ
う.さぞや幸福だったに違いありませんわ、そして
さぞや人生を祝福したことでしょう、この殿方は!

 

..—————————〘語句〙——————————————
      
Est-ce beau cela!:主語が人称代名詞 ce、on である場合
   には、感嘆詞を立てずに倒置法によって感嘆文が
   作れる.主語が ce、on 以外の代名詞か名詞であ
   る場合には、主語人称代名詞で繰返してから倒置
   する.Cet homme est-il aimable !(あの人、ほんと
   にやさしい人だ!)     
quel rêve d'être aimé ainsi!:これも感嘆文です.文構造は
   [quel + 名詞 de + 不定詞]
      [de + 不定詞] の部分は「~だなんて」
   [quel + 名詞] の部分は「何て~なのでしょう」
   d'être aimé ainsi:「そんなふうに愛されるなんて」
   quel rêve:「何て夢のようなんでしょう」 
   あるいは「何て素敵な夢なのでしょう」
   ポイントはde の部分の訳.「~だなんて」
   尚、このde で導かれる不定詞句がこの感嘆文
   の主語になります.
   quel は名詞を修飾しており、形容詞の一種です.
   文法用語としては「感嘆形容詞」と呼ばれています.
rêve:(m) 夢 
acharné(e):(形) 激しい、執拗な、断固たる     
pénétrant(e):(形) しみ通る、鋭い、強烈な     
bénir:(他) ❶祝福する、(人にために)神の加護を祈る; 
        ❷讃える、感謝する            
adora:(3単単純過去) < adorer (他)❶ 大好きである
    熱愛する; ❷礼拝する、崇拝する、崇める
de la sorte:そんなふうに
celui:il をcelui で反復して、説明しています.
        celui qu'on adora de la sorte !
    そんなふうに愛される彼は!

もう一度全部くっつけましょう.
Comme il a dû être heureux et bénir la vie  
「さぞや幸福だったに違いありません.」
「そしてまた人生をさぞや祝福したことでしょう.」
これに
celui qu'on adora de la sorte ! 
が続いています. 
「そんなふうに愛される彼は」

「そんなふうに愛される彼は、さぞや幸福だった
でしょうし、人生を祝福したことでしょう!」

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

2265番:フィフィ嬢(12)

2023-06-24 14:16:49 | 日記


フィフィ嬢(12)        
マドモワゼル フィフィ 
MADEMOISELLE  FIFI    
  

——————————【12】—————————————————

  Le  major,   homme   tranquille,   marié   chez   lui,  
s' accommodait   de   tout; mais   le  baron  capitaine,
viveur  tenance,  coureur  de  bouges,  forcené  trousseur  
de  filles,   rageait  d' être  enfermé  depuis  trois  mois  
dans   la  chasteté   obligatoire  de   ce   poste   perdu.


.——————————(訳)—————————————————

少佐は物静かな人で、結婚して自宅住まいだった.何事
にも順応できた:しかし男爵である大尉は根っからの道
楽者で、いかがわしい酒場に入り浸りし、女の尻を追い、
この3か月、強制を余儀なくされた禁欲住まいに閉じ込
められたことに腹を立てていた.


——————————《語句》—————————————————

s'accommodait:(半過去3単) < s'accommoder (pr) 
s'accommoder (pr) [à に] 順応する、自分を合わせる
                [de で] 満足する          
capitaine:(m) 大尉             
viveur:(m) 道楽者 
tenace:(形) ❶ 根強い、粘り強い; ❷(人が)頑固な、
  一徹な;❸(偏見などが)抜きがたい、
  なかなか消えない;(病気が) 治りにくい、  
coureur(euse):(名) ① 走る人、走者、ランナー;
  ❷(ダンスパーティー、カフェなどに)入り浸る人
  coureur de cafés / カフェの常連      
bouge:(m) いかがわしいバー(キャバレー)  
forcené(e):(名) 狂暴な人、夢中になっている人  
trousseur:(m) 女の尻を追う男、女たらし     
rageait:(半過去3単) <rager (自) ひどく腹を立てる    
enfermé:(形、過去分詞) < enfermer (他) 閉じ込める  
chasteté:(f) 純潔、貞操、禁欲   
obligatoire:(形) ❶ 義務的な、強制的な
    ❷ 当然な、避けがたい      
poste:①地位、職; ❷持ち場、部署;③ラジオ、テレビ
   ④郵便局;⑤郵便;➏詰所、分署、派出所   
perdu(e):(形、過去分詞)  失われた、なくした


——————≪学習後の感想≫————————————————

自分の生活レベル級の俗っぽい単語がいっぱい出てきて、
やっと語学を学んでいる気がしました.きれいな世界だ
けしか通用しない語学は片手落ちですからね.

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする