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米「反日」韓国にいら立ち 日韓関係改善の糸口見えず

2019-04-02 17:49:24 | 日記

米「反日」韓国にいら立ち 日韓関係改善の糸口見えず

2019.2.15 20:59

1月に続く今年2回目の日韓外相会談は、いわゆる徴用工判決やレーダー照射事件など昨年来の問題に、韓国国会議長の不適切発言も加わり、日韓関係が一段と悪化した中で開かれた。

河野太郎外相は康京和外相に一連の問題への誠実な対応を求めたが、康氏は韓国側の主張を譲らず、関係改善の糸口は見えなかった。

米朝首脳再会談を控え、米国では北朝鮮問題での連携をよそに「反日」路線にひた走る韓国・文在寅(ムンジェイン)政権へのいら立ちも表面化してきている。

 河野氏「1965(昭和40)年の日韓請求権協定に基づく2国間協議にぜひ応じてほしい」

 康氏「そのことについては綿密に検討している」

 河野氏は会談冒頭から、2国間協議に応じるよう強く求めた。

徴用工判決は日韓関係の根幹を覆しかねないだけに韓国政府の適切な対応が不可欠だが、康氏は従来の主張を繰り返すばかりだった。同席者の一人は「議論は平行線だった」と振り返った。

 関係悪化の原因となった一連の問題は韓国側がつくったものだが、文大統領は支持率下落に歯止めをかけようと「南北統一に向けた取り組みと『反日』で支持率回復を狙っている」(日本政府関係者)とされる。

このため、日韓間の一連の問題について外相会談で韓国側が歩み寄ってくる可能性はそもそも低かった。

 それでも日本外務省幹部は「北朝鮮問題への日韓協力を外相同士で確認する意味はあった」と語る。

 河野氏が会談で「北朝鮮関係に関してもしっかりと意見交換したい」と切り出し、連携の重要性を強調したのも、日韓関係がこれ以上悪化すれば、北朝鮮の完全な非核化に向けた日米韓3カ国の連携に深刻な影響が出かねないからだ。

 すでに米議会では超党派議員が「建設的で前向きの日韓関係」の重要性を強調する決議案を上下両院に提出するなど、不満を募らせている。

 日本外務省幹部は「米国議会の決議案は韓国にとってインパクトのあるメッセージになっている」と指摘し、対北朝鮮での韓国との連携維持に期待を示す。

 ただ、関係改善の展望はなお見えないのが実情だ。

河野氏は、来月に「3・1独立運動」から100年を迎える懸念を伝え、文政権が反日ムードを盛り上げようとする動きを牽制(けんせい)した。

(ミュンヘン 力武崇樹)

 

 


韓国大統領府が、親日積弊一掃を掲げて暴走している批判が、韓国国内から出始めてきた。

2019-04-02 17:21:25 | 日記

勝又壽良の経済時評

日々、内外のニュースに接していると、いろいろの感想や疑問が湧きます。それらについて、私なりの答えを探すべく、このブログを開きます。私は経済記者を30年、大学教授を16年勤めました。第一線記者と研究者の経験を生かし、内外の経済情報を立体的に分析します。

2019-04-02 05:00:00

韓国大統領府が、親日積弊一掃を掲げて暴走している。

これに対する批判が、韓国国内から出始めてきた。

日本を批判して何の利益があるのか。韓国は、利益どころか大きな損失を被る。

そういう冷静な立場で文在寅政権を批判しているのだ。

 『中央日報』(4月1日付け)は、「過去に退行する韓日関係、これ以上は放置できない」と題するコラムを掲載した。

筆者は、朴チョル熙(パク・チョルヒ)・ソウル大国際大学院教授である。

 (1)「文在寅政権は発足当時、韓日関係は「歴史は歴史、協力は協力」というツートラック接近法を取ると述べた。

ところが今は歴史ばかりを追及し、協力はない。

未来志向的な関係の構築に努力するという美しい修辞は語録にだけ残っている。

反日感情を前に出して政治的に短期所得を得る『日本たたき』にしか見えない。

日本をたたきながらも中国には低姿勢で一貫しているのが現在の姿だ。

韓国に経済報復を繰り返す中国には一言も言えず、国民が粒子状物質の多くの部分が中国からくることを知っているが、中国の話はしない。

粒子状物質を共に解決しようという文大統領の発言に中国外務省報道官が面と向かって非難しても反論もできない」

 文政権は、北朝鮮の「チュチェ思想」の信奉者である。

思想的に偏向している集団に何を語り掛けても無駄である。最低限、文政権が幕を引かない限り日韓関係は改善しないだろう。

 (2)

「『日本などなくても良い暮らしができる』と判断をしているのだろうか。

根拠のない自信はどこからくるか分からない。

北朝鮮の核問題が解決せず安全保障危機が訪れる場合、日米は我々の安全保障のリンチピンだ。

もし経済がさらに悪化して危機状況が到来すれば、日本は韓国の安全弁だ。

『すべてのことがうまくいく』という希望に依存してはいけない。

平和は奇跡のように訪れないが、危機は悪夢のように近づく。

希望を捨てずに目標を追求しなければいけないが、問題に備える複眼的な視野を持たなければいけない」

文政権の根拠のない自信は、「チュチェ思想」という狂信に酔っている証拠だ。

民族主体論がこの「チュチェ思想」の根幹である。

南北が一体になれば、北の核で日本を脅迫できるとでも考えているのであろう。  

(3)

「日本に過ちがあるのに攻撃して何が悪いのかと反問するかもしれない。

しかし日本は我々よりも先進国であり、国際社会で影響力がある国という事実に目を閉じてはいけない。

歴史を忘れた民族に未来はないというが、力を育てない民族にも未来はない。

過去に集中して反日に没頭するのではなく、日本よりも良い暮らしをして活力あふれる国に育てる道を探すのが実事求是の政治だ」 

日本が、ASEANで最も高い評価を得ている事実を知っているだろうか。

世界的な評価でも五指に入る国である。

日本の「平和国家」というイメージが定着している結果だ。

その日本に対して、韓国儒教の朱子学で批判するのが文政権である。

韓国は道徳国家と自負している。

現在の韓国で見られる政治的、社会的な紊乱は、それとかけ離れている。他国を批判する前に、自国の乱れを反省すべきである。

 韓国教養人により、韓国政府の保守頑迷な対日外交を強烈に批判するケースがしだいに増えている。

文氏の日本批判は、「官製民族主義」であるとして、その危険性が批判されているのだ。

 (4)

「外交は相手が存在し、自分たちの思い通りにはならない。

米中の葛藤が深まる状況で日本と恨み合って何の実益があるか。

日米が率先するインド太平洋戦略で韓国の重要性は落ちている。

日米は韓国を決して捨てないという望みは守られるのか深く考えなければいけない。

韓半島にわが民族の平和さえ訪れれば、北東アジア情勢を自分たちの思い通りにできるかについても自問してみる時だ。

韓半島の地政学をより広い視野で眺める必要がある」

中国は、世界覇権をかけて無益な争いを米国に仕掛けようとしている。

日本は、日米同盟を基盤に自由主義・民主主義の普遍的価値観を守るために、米国を支援するのは当然である。

その際、韓国はどういう立場を取るのか。

米韓同盟の立場を守るのか。文政権では旗幟を鮮明にせず、形勢観望という最も卑劣な手を使うだろう。

こうして、米韓同盟はひび割れして、外交の孤児となろう。文政権の外交方針によれば、こういう道が選ばれるに違いない。

 (5)

「過去が韓日関係のすべてではない。

相手を非難する前に自らを省みるべきであり、過去へと後退するのではなく未来の力を育てることができてこそ国民は安心する。

我々が韓日関係を無視して放置し、日本にだけ要求すれば説得力はない。

お互い真摯に対話し、妥協できる部分を探しながら実利を模索するのが外交だ。外交で一方的な勝利は存在しない」 

文政権は、「86世代」という特異の歪んだ価値観の世代が支配している。

時代が進み、この世代の影響力が薄くなるまで後、10年はかかるだろう。

その間の日韓関係に多くを期待できない。文政権の後も与党政権が続けば、改善どころか悪化の一途を辿る。