2019/4/6 朝鮮日報
【コラム】重い年金負担、韓国に背を向ける若者たち
「能力ある若者は韓国を去るだろう」
漢陽大高齢社会研究院のイ・サムシク院長は最近、統計庁の将来人口特別推計を見てそう語った。
別の人口・年金専門家も「このままでは社会保険料(国民年金・健康保険料)と税金が急上昇し、若者が韓国に背を向けることになる」と指摘した。
少数の高級人材が海外の企業や研究所に流れる「頭脳流出」のレベルにとどまらず、職場でごく普通の若者までもが大挙して海外に流出しかねないとの見方だ。
「若者の大脱出」に対する警告は、昨年8月の国民年金制度見直し案に対する公聴会でも聞かれた。
国民年金基金が当初予測よりも3年早い2057年に枯渇し、
国民年金保険料率が20~30%まで上昇するとの見通しが示されると、
若者から不安、不満、懸念の声が相次いだ。
「自分が老後に国民年金を受け取れるかどうかもはっきりしないのに、保険料を支払わなければならないのか」
「今使うカネもないのだから、国民年金を脱退させてほしい」といった意見が相次いだ。
まだ少数意見ではあるが、現在の10-20代が40-50代になるころには、社会保険料、税金の重い負担のせいでそうした声が巨大なうねりとなるはずだ。
(中略)
韓国政府は昨年、年金支給は据え置き、保険料だけを引き上げる方策を国民年金制度見直し案から除外した。
一部が不満を述べたことで、支持率低下を恐れたとみられる。
民主平和党の千正培(チョン・ジョンベ)国会議員は今年1月、状況を見かねて、
国民年金制度見直し案の作成時には財政安定化策を盛り込むことを義務付ける国民年金法改正案を発議した。
年金改革を後回しにして、爆弾を次の世代に押し付ければ、将来の世代が持ちこたえられなくなり、国民年金に対する国民の不信がますます増幅しかねないからだ。
今からでも政府は「子や孫の世代と最低限の苦痛分担をしよう」と国民を説得すべきだ。
引用ここまで
韓国の国民年金制度については何度も書いてきました。
1988年に始まった比較的新しい制度なんです。
日本の国民年金を真似たものなんですが、運用しているのが韓国人ですからねえ。
2011年11月の朝鮮日報は”韓国のベビーブーム世代(1955-63年生まれ)で国民年金保険料を納めている人は半分にとどまっている。
この世代の半分は国民年金を全く受け取ることができない見通しで、老後の不安が高まっている”・・・と書いていました。
そりゃ保険料を納めなければ年金を受け取れるはずもないし。
とにかく共助の精神がなければ年金の運営なんてできないんですが、
韓国じゃ”自分が老後に国民年金を受け取れるかどうかもはっきりしないのに、
保険料を支払わなければならないのか”・・・という声が強いんです。
やむを得ない点もあるんですけどね。韓国も朝鮮半島もあまり安定した社会・地域とは言えませんからね。韓国人は韓国の将来なんか信じていないんです。
とにかく財閥家族なんていうエリートが真っ先に外国の国籍を取っているのです。
”子や孫の世代と最低限の苦痛分担をしよう”・・・そりゃ無理ですって。
韓国人は同世代の間でも苦痛の分担をする気などないのですから。
だからスポーツ選手や芸能人といった高額所得者は、こぞって国民年金保険料などは滞納しているのです。