欧州の優等生だったドイツも日本並みの成長率になる
だが数年前から徐々に経済がスローダウンしてきて、好景気も終盤に差し掛かったという認識が強まっています。
ドイツの経済研究所Ifoによる2018年の成長率予想は0.6%で、これは日本の今年度成長率予測と同じです。

 
2月の時点でドイツ連邦統計局は1.0%と予想していたが、民間予想は次々に引き下げられている。

ドイツ政府経済諮問委員会は景気減速はするものの、リセッション(景気後退)入りは起きないと予想している。

クリストフ・シュミット委員長は「ドイツの高度成長期に終わった」と象徴的な言葉で説明した。

 主要国の需要減退による輸出減少、これにともなう生産減少や消費の減少などに見舞われるという。

英国のブレグジット、米欧中の貿易摩擦、中国経済の減速などの他、各国の保護主義も影響を及ぼしている。

同委員長は今後の世界経済の推移によっては、ドイツ経済のリセッション入りがあり得ると話した。

 ドイツ経済には良くない兆候が色々と表れていて、その一つはドイツ銀行をめぐるゴタゴタでした。

経営悪化したドイツ銀行は同じドイツのコメルツ銀行と合併する事になり、ドイツ政府は歓迎している。

ドイツ銀行は欧州最大の大国ドイツの最大の銀行であり、欧州を代表するメガバンクだがなぜ苦戦したのだろうか。

ドイツ銀行の合併騒動
 
ドイツ経済には良くない兆候が色々と表れていて、その一つはドイツ銀行をめぐるゴタゴタでした。
経営悪化したドイツ銀行は同じドイツのコメルツ銀行と合併する事になり、ドイツ政府は歓迎している。
ドイツ銀行は欧州最大の大国ドイツの最大の銀行であり、欧州を代表するメガバンクだがなぜ苦戦した
のだろうか。

ドイツ銀行の合併騒動
ドイツ政府とドイツ銀行は親密すぎる関係にあり、政府が銀行株式の15%を保有していた。
自動車や機械などの基幹産業を助けるため、政府の意を受けてドイツ銀行が積極融資したが、透明性が低かった。
欧州の銀行はアメリカはもとより日本より遅れているとされるが、コメルツ銀行との合併により資産総額226兆円のスーパーバンクになる。
 
ドイツといえば自動車に代表される強い製造業だが、3カ月連続で製造業PMIが節目の50を下回っている。
サービス業は拡大しているが、製造業の減速が続けば消費支出が減少し、サービス業にも影響が及ぶでしょう。
ドイツが世界をリードしてきた太陽光発電などの新エネルギー事業も、電力価格上昇などマイナス面が目立ってきている。
 
プラス材料もありドイツは移民受け入れに積極的だったが、その成果なのか2016年の出生数は79万2131人で、前年比7.0%増、5年間で2割も増加した。
 
 
移民が多い国は移民に加えて自国民の出生率も改善される傾向があり、ベビーブームに沸いている。