文大統領支持率が最低更新、浮動層はほとんど離脱
朝鮮日報/朝鮮日報日本語版
人事の混乱、金宜謙報道官投機疑惑が影響
ソウルでは支持38%、不支持52%
記事入力 : 2019/04/06 09:05
文在寅(ムン・ジェイン)大統領の支持率が2週連続で下落し、最低記録をまたも更新した。
地域別では、湖南(全羅道地方)を除くすべての地域で大統領不支持が支持を上回った。
韓国ギャラップが5日に発表した世論調査の結果によると、「支持する」は41%、「支持しない」は49%だった。
先週に比べ支持は2ポイント下落して就任後の最低値を記録、逆に不支持は3ポイント増えて最高値を記録した。
これで文大統領の支持率は、2017年5月の大統領選における得票率(41.08%)に近い数字となった。
専門家らは「期待感を持って支持を送っていた浮動層はほとんど離れたことを意味する」と語った。
文大統領の支持率は、就任直後に歴代最高の84%でスタートした。
しかしそれから23カ月が経過した最近は、歴代大統領に比べ振るわない形となっている。
ギャラップの資料で、文大統領の支持率(41%)を歴代大統領の2年目4半期と比較してみると、
金大中(キム・デジュン)大統領の47%、李明博(イ・ミョンバク)大統領の44%より低く、
金泳三(キム・ヨンサム)大統領の36%、盧武鉉(ノ・ムヒョン)大統領の27%よりは高かった。
不支持の理由は
「経済・民生問題の解決が足りない」(38%)、
「北朝鮮関係に重点を置きすぎ、親北朝鮮傾向」(14%)、「
仕事の問題、雇用不足」(6%)、
「人事問題」(5%)という順だった。
ギャラップ側は「『人事問題』の指摘が2週前の1%から5%に増えたが、これは閣僚候補者の人事聴聞会や、金宜謙(キム・ウィギョム)大統領府報道官辞任の影響らしい」と説明した。
文大統領に対する支持/不支持は、地域別でみると光州・全羅(支持69%、不支持23%。以下同じ)でのみ「支持」が高かった。
大田・春川(41%、52%)、仁川・京畿(41%、49%)、ソウル(38%、52%)、釜山・慶南(37%、52%)、大邱・慶北(25%、63%)などでは「不支持」の方が高かった。
政党支持率は、
与党「共に民主党」が37%、
保守系の最大野党「自由韓国党」が23%、
革新系の「正義党」が9%、
保守系の「正しい未来党」が6%、革新系の「民主平和党」が1%だった。
今回の世論調査は、今月2日から4日にかけて韓国国内の成人1003人を対象に行われた。
標本誤差は95%の信頼水準でプラス・マイナス3.1ポイント、回答率は15%だった。