日本と世界

世界の中の日本

韓国第一野党による「韓国の懸案事項」10の質問

2020-08-26 17:27:49 | 日記
セコい「反日」で終わり!? 8月の文在寅大統領は「激烈国内問題」が色濃く。無視、格差、セクハラ――。

吉崎エイジーニョ | ノンフィクションライター/ジャーナリスト

8/25(火) 17:46

8月15日、植民地解放記念日「光復節」の祝典に出席した文在寅大統領

結局、動きはなかった。

23日23時59分が韓国側からの「GSOMIA(日韓軍事情報包括保護協定)の延期可否通告の期限」だったが、日本側への連絡はなし。つまりはこの日までに延長しない場合は通告しなければならなかったが、コンタクトがなかったため自動的に延期となったのだ。


日本の保守系メディアは「腰砕け」「やるやる詐欺」などといった見出しで記事を出したが、韓国側の反応はどうか。保守系の大手紙「中央日報」が冷静な論調の記事を掲載した。

「【現場から】GSOMIA終了でもなく延長でもなく…ぼかして終わった政府」

記事ではその理由を「この先、日本の戦犯企業に対する韓国最高裁の財産押収が現実化した際、予想される日本の追加経済報復に対応する外交的カードとして残したという観測もある」としている。

いっぽうでGSOMIA終了を「アメリカのプレッシャーもあり、実際は使いにくいカード」とした。

さらに今、韓国政府が講究すべきは政権支持層を気にかけつつ、米国を意識しなければならないGSOMIAではなく、「日本の経済的報復に実効性のある第3のカードを探すこと」だとしている。

8月に予想された「日韓対決」。ざっくり言うと、「徴用工判決問題」「安倍首相謝罪銅像」「光復節演説」などで双方の感情がもつれ、この24日の「GSOMIA期限」により、ついぞ安保問題に影響が出る懸念だった。

韓国側の視点でいうと、この8月は「7日の日本製鉄の即時抗告が流れを決めた」というところだったか。裁判のやり直しにより、「現金化」が少なくとも数ヶ月かかる展開になった。そのときに「勝負」に出るのなら出るのだと。

韓国側にとっての問題は、日本の「経済報復」。

2019年8月28日から「ホワイト国除外」を実施した。日本側は「韓国側の輸出管理体制の不備」を理由とするが、韓国では2018年10月31日の徴用工判決への「経済報復」と認識されている。

いっぽう日本側は「1965年の日韓基本条約の立場を変えるのか?」という問いだから、話が少し噛み合わない。日本側は「原因」について問い、韓国側は「その後の事態」を問題視しているのだから。

野党との無視合戦、コロナ対策で反抗の反大統領派、豪雨でも批判を浴び……

そもそも韓国側のトップたる文在寅大統領にとっては、「日本より国内」という趣の強い8月となった。

8月10日の世論調査(韓国メディア「YTN」依頼、「リアルメーター社」調査)では出身政党の支持率が35.1%となり、保守系との差がわずか0.5%となった。新型コロナ対策が評価されていた4月27日には63.7%まで支持されていたにもかかわらずだ。

まずは野党とは熾烈な「無視合戦」があった。7月16日、国会の開会に先立ち保守系野党第一党「未来統合党」のチュ・ヨンホ院内代表が革新系与党「ともに民主党」(文大統領の出身政党)に対し、「10個の懸案」として公開質問。しかし8月4日に「答えがない」と不満を表した。

韓国第一野党による「韓国の懸案事項」10の質問

▲不動産政策の失敗の責任

▲故ペク・ソニョプ将軍告別式礼遇に関する立場

▲(元慰安婦支援団体代表)尹美香民主党議員に対する検察召喚

▲民主党所属の自治体長相次ぐセクハラ疑惑

▲チュ・ミエ法務省長官の捜査指揮権発動

▲2021年補欠選挙におけるソウル- 釜山市長候補の党公認の計画について

▲民主党のガバナンス要請意向意向ついて

▲所得主導の成長政策の放棄の意向について

▲脱原発政策

▲パク・チウォン国情院長候補者指名背景など


※順序は筆者によるもの

この10の質問のうち、「不動産問題」は韓国国内でかなり深刻に捉えられている。ソウル首都圏での住宅購入価格が上昇し続けているのだ。

2017年の政権発足以来20度ほどの対策を練ってきたが、むしろ右派系だった李明博、朴槿恵の時代より悪いデータが出ている。

左派政権への根本的な期待のひとつが「平等が掲げられ、暮らしがよくなる」という点。しかしこれが実現されていないのだ。これは「日本どころじゃない」話だ。

左派への失望という点では、文在寅大統領の盟友、パク・ウォンスン元ソウル市長のセクハラ問題も大きな問題となった。

7月9日に自殺。自身の部下へのセクハラによる告訴が進むことを苦にしての行動と見られている。

被告の死により捜査が難航するなか、文在寅大統領、パク元市長の出身・所属政党「ともに民主党」が被害者を「被害訴求者」と呼び続けた点が大きな批判を浴びた。

いざ自分たちに問題が起きると、弱者の味方に立とうとしないのかと。

また、40日以上続いた梅雨による歴史的な集中豪雨も大きな出来事だった。

約1万人が被害に遭い、30人の死者が出た。文大統領は8月上旬の休暇を返上しての対応に追われた。

ここでは政権発足以降取り組んできた南北政策について小さな批判も浴びた。

5日と10日、国境を挟んで流れる臨津江(イムジンガン)の上流にある黄江(ファンガン)ダムを北朝鮮側が韓国側への事前告知無しで放流。下流にある韓国の群南(グンナム)ダムの水位が上がり、危険度が上昇した。

文大統領は6日に現地を視察。「北側が事前に知らせてくれれば、郡南ダムの水量管理に大きな助けになったはずだが、それが残念ながらできない状況」と発言した。

南北間では災害時の相互連絡をしっかり行うとの取り決めがあったのだ。これに対し「世界日報」がネット上のコメントを紹介しつつ批判した。

「韓国政府が洪水で倒れることが北の本当の目的なのに、知らせるわけがない」。「文大統領の現実認識は過度に安易」。

新型コロナの再流行も深刻だ。8月20日には1日で324人の新規感染者が発生。3月上旬以降、最多となった。

25日時点でソウル首都圏の行動制限段階を最大の「ステップ3」にまで引き上げる点が検討されている。

8月15日にはソウル市当局の禁止通告にもかかわらず、”大統領反対派”の保守系団体が1万5000人規模のデモを強行。

この日の行動が感染経路と見られる感染者が250人以上発生した。また「デモ中止は政権側の弾圧」と盲信する右翼系教会の感染者が病院から脱走する事件までもが起きた。

深刻な左右対立と新型コロナの再流行。17日には逆に大統領官邸側から野党に向けて対話の提案(21日開催提案)を行ったが、「不可能」と通告があったという。

前座の演説キム・ウォヌン氏の「代弁」による「セコい反日」そういった事情のなか、日本に目が向きにくい面があったのではないか。

いっぽうで日本でもよく言われる「韓国の大統領は政権後半で支持率が下がると、点数稼ぎのために反日に出る」という手法も見られなくはなかった。

8月15日の「光復節」の問題演説だ。文在寅大統領が「日本と対座する準備がある」と静かな内容で終えた一方、前座として登壇した「光復会」(日本統治下の韓国の独立運動を伝承する団体)のキム・ウォヌン会長が公式行事に不釣り合いな「親日派批判」を行った。

「李承晩は反民族行為特別委員会を暴力的に解体し、親日派と結託」

「親日清算は国民の命令」

韓国の8.15はもはや「国内の左右分裂の日」? デモに日の丸 vs 公式行事で「親日派墓暴き」演説

キム氏は元国会議員。92年から03年の間で、3度当選を果たした。00年から04年までは現在激しく対立する保守系政党から出馬し、当選した経歴もある。

「大先輩」たる李承晩元大統領を批判された保守側からの強い意見が相次いだ。

するとキム氏は8月24日に革新系与党「ともに民主党」を通じて、保守系野党第一党の「未来統合党」に向けこんなコメントを発表した。

「親日庇護勢力と決別できない統合党は、土着の倭寇と一体だという国民の認識が深化するだろう」

日本を立てた国内での言い争いだ。

7日の日本製鉄の即時告訴を時間稼ぎだとして、「セコい」と評した韓国の革新系媒体があったが、そちらも十分にセコい。

大統領以外の人物を立て、「反日」を言わせるとは。確信犯的に。伝統的な公式行事、演説内容を事前に知らなかったわけはないだろう。

8月の「日韓対決」

4日  徴用工判決「現金化」実効期間開始

10日 「安部首相謝罪銅像」除幕式予定(中止に)

11日 「現金化」の実効期間開始に対する即時抗告期限日(7日に抗告済み)

15日 「光復節(日本からの植民地解放記念日)」文大統領スピーチ

23日 GSOMIA 延長可否通告期限(毎年11月23日に1年ごとの自動延長となるが、破棄の場合は90日前に通告しなければならない) 

その他 8月末にWTO事務局長が退任。6月から2ヶ月間が後任選定期間。韓国からも立候補中。韓国では「日本が他地域からの候補を応援するのでは」と報じられる。

参考記事 

「8.15文在寅演説」はどうなる? 勢いづく国内の反大統領派にはあの「靴ぶん投げ男」の姿も。

https://news.yahoo.co.jp/byline/yoshizakieijinho/20200813-00192690/【徴用工問題現地反応】もう日本対策は決めた?「現金化、運命の日」に…文在寅大統領は「休みの予定」。

日本製鉄「即時抗告」を韓国メディアはどう報じたか。左派の新聞「日本はセコい」、”当事者”は沈黙……。


吉崎エイジーニョ
ノンフィクションライター/ジャーナリスト
吉崎エイジーニョ 日韓比較文化論・朝鮮半島論・サッカー全般。「韓国とは、日本にとって唯一最高の類似比較対象」。大阪外大(現阪大外国語学部)地域研究学科朝鮮語専攻卒。 エリアスタディ出身ゆえ、専攻エリアのことは幅広く執筆。サッカー選手、脱北者、極右極左、退役軍人、政治家、作曲家、K-POPアイドルに取材歴あり。Numberで7年、週刊サッカーマガジンで12年、朝日新聞北九州版で4年の連載歴。韓国媒体で韓国語による連載も。「Yahoo! 個人」月間MVAを2度受賞。サッカー専門の書き手を志望も、挫折。05年からのペンネームはそのままに。74年生まれ。北九州市小倉北区出身。

入隊後、真っ先に教えられた切腹の仕方 15歳で特攻志願、「死にたくない」と後悔

2020-08-26 17:03:27 | 日記
入隊後、真っ先に教えられた切腹の仕方 15歳で特攻志願、「死にたくない」と後悔


全国新聞ネット

2020/08/26 10:30

中学生当時の写真を手に思いを語る武井敏雄さん© 全国新聞ネット 中学生当時の写真を手に思いを語る武井敏雄さん
 
「咲いた花なら散るのは覚悟、みごと散りましょ国のため」。15歳で志願して軍人となり特攻要員として訓練を受けた長野市の武井敏雄(たけい・としお)さん(90)がよく歌った「同期の桜」の一節だ。

勇ましい歌詞とは裏腹に、悪化する戦況下、若すぎる軍人の脳裏に芽生えたのは「死にたくない」という特攻志願への後悔だった。「もう誰にも自分と同じ経験はさせたくない」。75年前の惨状を語った。(共同通信=櫛部紗永)

▽12歳で経験した軍事訓練

1930年、東京の日本橋や浅草に店を構える衣料問屋の次男として生まれた。生まれつき体が丈夫で、走るのが速く、体育が得意だった。

千葉県の八幡尋常高等小学校に入学。小学6年生では全校生徒の代表として体育部長を務め、体操では号令をかけた。太平洋戦争が始まったのはそんな育ち盛りの頃。

41年12月、担任の教諭から「本日、日本はアメリカ、イギリスを相手に戦争を始めました」と聞かされた。物心ついた時から戦争は身近だった。

12歳の頃の武井敏雄さん(中央、本人提供)© 全国新聞ネット 12歳の頃の武井敏雄さん(中央、本人提供)
 
翌年、旧制江戸川中学校に入学。兵器庫がある学校で、軍事訓練を12歳で初めて経験した。

毎朝30分間の朝礼は校庭で歩行訓練、陸軍士官学校出身の将校による「教練」の授業では竹やりで敵を倒す練習をした。

毎週日曜日は学外訓練として、約30キロの道のりを夜通し歩くこともあった。深夜の線路を戦車が走り抜ける姿や騎馬隊の見学―。「いま考えればあり得ない景色ばかりだった」

14歳の頃には、勤労動員で魚雷製造工場へ。作り出す爆弾も多かったが、落とされる焼夷弾も多く、空襲は増える一方だった。東京大空襲直後の惨状はいまも、まぶたの裏に焼き付いたままだ。

▽焼け焦げた遺体

45年3月9日午後10時ごろ、東京都に隣接する千葉県市川市の自宅で家族だんらんしている時だった。突然、警戒警報もなしに空襲警報が鳴り響いた。遠くの空には爆撃機。急いで庭の防空壕に逃げ込んだ。警報が解除され外に出ると、西の空が真っ赤だった。

中学生当時の学外訓練の様子(武井さん提供)© 全国新聞ネット 中学生当時の学外訓練の様子(武井さん提供)
 
翌朝、中学へ自転車で向かった。黒く焼け焦げた遺体であふれかえった通り、水ぶくれした遺体でびっしりと埋まった防火用水。いつもの通学路は変わり果てていた。

空襲が激しかった両国では、国技館が骨組みだけに。

たまらず家に引き返すと、遺体を無造作にトラックに投げ込む兵隊に遭遇した。錦糸町の菓子屋前では、道に流れ出した水あめを舐める人たちもいた。「幼心に日本は完全に負けたと思った」

 
▽真っ先に教えられた切腹の仕方

父の希望で「食べ物に困らない」職業軍人を目指し、陸軍特別幹部候補生に合格。浜松市にある航空技術の教育部隊に入隊した。

45年4月、大勢に見送られて東京駅を出発した。中学の同級生から胴上げされ、送別会で渡された日の丸には、親友がナイフで自分の指を切り、血で「タケイガンバレ」と書いてくれた。

入隊して真っ先に教わったのは切腹で、上官は刀を腹に刺す手本を示した。「敵に殺されるくらいなら、自決くらいしっかりやれ」。

銃を抱えてほふく前進、剣で相手を突き殺す練習―。基礎訓練は朝から晩まで続いた。「同期の桜」は骨休めに何度も歌わされた。

武井敏雄さん© 全国新聞ネット 武井敏雄さん
 
その後、特攻要員になることを承知で操縦士を志願。華々しさに憧れたが、日に日に悪化する戦況を感じ取るにつれ、「命を懸けて特攻隊員になりたかったわけじゃない」と悔いた。仲間からは、爆弾を持って戦車に体当たりする自爆訓練を繰り返していると聞いた。「生きて帰れない」。初めて特攻が怖くなった。

45年7月、部隊は滋賀県日野町に疎開。飛行訓練にたどり着く前に玉音放送を聴いた。部隊長からは「自分の意思で帰れ」と告げられた。長野県中野市に疎開し中島飛行機の関連工場で戦闘機を製造していた家族の元へ。母親は涙を浮かべ抱きしめてくれた。

▽戦争を若い世代に語り残す

46年に長野県の旧制須坂中学校を卒業。その後、父が新たに創業した食品会社の商売を手伝い始め、現在は会長を務める。

「子どもに食べる楽しさを知ってほしい」と、駄菓子を多く扱う。いまでは地元の人にテレビ広告で馴染みの店だ。

長野市で創業した食品会社の様子(武井さん提供)© 全国新聞ネット 長野市で創業した食品会社の様子(武井さん提供)
 
戦争で得ることは何もなかった。「命を捨てても戦争に勝て、という教育に従い、大勢の若者が無駄死にした。こんな恐ろしい教育は二度と繰り返してはいけない」。

いまは戦争のむごさを若い世代に語り残す責任を強く感じている。

過去には、長野市の中学校が行う平和学習に招かれ、自身の人生を語った。「人の命以上に大切なものはない」。

うなずく中学生の姿に確かな手応えと、わずかな希望を感じた。憲法改正、特に9条については「軍事大国化を助長しかねない」と懸念を持ち、世界的に社会の分断が進んでいることには不安を感じる。

8月15日正午、長野市の自宅で、全国戦没者追悼式のテレビ中継を見た。75年前を思い返し、窓の外に目をやると「力強く復興した日本」が見えた。「平和な世の中が続きますように」と強く願いながら手を合わせた。

▽取材を終えて

物腰が柔らかく、穏やかで優しい人柄。「言葉で表現できないほどの惨状」を、時間をかけて丁寧に教えてくれた。「鮮明に記憶に残っているのですね」と言うと、「本当は忘れたい。いつか僕が教訓として語り残す必要がないくらい平和な世の中になれば、忘れられるかな」と本音を漏らした。

取材中、「若者たちが、国ではなく、自分のために生きられる社会が続いてほしい」と繰り返す武井さん。当たり前の価値観が、当たり前に尊重される平和な世が続くことを願ってやまない。


なぜこの本は、劣等感にさいなまれる韓国人の心を救えたのか?

2020-08-26 16:45:16 | 日記
なぜこの本は、劣等感にさいなまれる韓国人の心を救えたのか?

『あやうく一生懸命生きるところだった』訳者・岡崎暢子インタビュー

ダイヤモンド社書籍編集局

ライフ・社会 だから、この本。

2020.7.17 3:40

40歳を目前に会社を辞め、一生懸命生きることをやめた韓国人著者のエッセイ『あやうく一生懸命生きるところだった』が今、売れに売れている。

韓国では25万部のベストセラー、日本でもすでに10万部突破と絶好調だ。「心が軽くなった」「共感だらけの内容」と共感・絶賛の声も相次いでいる。

最近では、とくに20代~30代の若者世代の間で、「自己肯定感が低くて悩んでいる」という言葉を耳にする。

「自己肯定感」とは、自身を尊重し、価値を肯定できる感情のこと。今回は、日本語訳を手掛けた岡崎暢子さんに、本書独自の「自己肯定感」のとらえ方について聞いた(取材・構成/川代紗生、撮影/疋田千里)

SNSによって生まれた「自信を搾取される環境」

──この本を読んで、グッとくるところが本当にたくさんありました。なかでも「ダメな自分を認めたら、自尊感(自己肯定感)が増してきた」という項目が刺さりました。まさに、自分がずっと悩んでいたことについて書かれていて。岡崎さんは、自己肯定感が低いことで悩んだ経験はありますか?

岡崎:年齢を重ねるにつれ、割と楽にはなってきましたが、私もずっと劣等感の固まりでした。いえ、なんなら今もやっぱりそうかも……。「ありままの自分を愛する」って、めちゃくちゃ難しいですよね。

たまに自信満々の人を見かけるけど、本当に羨ましくなる(笑)。その自信どこから湧いてくるんだろうって。今はSNSが発達していて他人のライフスタイルが目に入りやすい環境なので、若い世代の方は一層、悩んでしまうのかもしれませんよね。

──やはり、SNSの影響は大きそうですよね。

岡崎:そうですね、「自己肯定感」という言葉をよく耳にするようになったのも「SNS疲れ」が一番の原因じゃないかと思うんですよ。常にキラキラした生活を見せられちゃうわけで、やっぱりそれだと心が疲れてしまいますよね。

岡崎:似たような状況だと思います。『あやうく一生懸命~』にもインスタの話が出てきますし、2000年代の韓国では「サイワールド」という韓国独自のSNSが人気を博したこともありました。

本書の中でも、そうしたSNSに触れながら、次のような言葉を投げかけています。

「まわりの人からの”いいね!“にすがりつくことなく、自分の世界に集中して高めていけば、いつかは誰かに認められるのではないか。たとえ認められなくても、少なくともやりたいことは思い切りやったんだから、他人に迎合して骨折り損になるよりも爽快だろう」

「無難な人間より個性ある人間になろう。アンチを恐れるな! 僕らが個性を恐れる理由は万人に愛されたいという幼稚な(?)心のせいだということを噛みしめたら、もう迷うことはないはずだ」

 
万人に受け入れられようと頑張ることへの危うさについて、ハッと気づかせてくれるような言葉ですよね。多くの人がSNSとともに生き、周囲と比べてしまいがちな今だからこそ、本書のこうした言葉が響いているのかもしれません。

──なるほど、韓国でも同じように悩んでいる人が多いのですね。

そうなんです。もしかしたら韓国のほうが人と比べる空気は強いのかもしれません。日本よりも韓国のほうが人口も少ないし、つねに人からどう思われているか、他人と比べ合う風潮があるので。

 
また、韓国では学歴や家柄が尊重されることもあって、劣等感を抱えている人が多いと思います。昔から、日本人と比べると「韓国人は負けず嫌い」とよく言われていましたが、結局それって裏を返せば、劣等感があるのかなという気もします。

しかすると、SNSによって自己顕示欲を満たすつもりが、さらに自信を搾取されてしまっているのかもしれません。

なぜこの本は、劣等感にさいなまれる韓国人の心を救えたのか?

『あやうく一生懸命生きるところだった』訳者・岡崎暢子インタビュー
ダイヤモンド社書籍編集局

ライフ・社会 だから、この本。

2020.7.17 3:40

『あやうく一生懸命生きるところだった』
ハ・ワン著、岡崎暢子訳 定価(本体1450円+税)ダイヤモンド社刊

★韓国で25万部のベストセラーエッセイ
★「2019年上半期ベスト10」(韓国大手書店KYOBO文庫)
★「2018年最高の本」(韓国のネット書店YES24)
★「人生に悩み、疲れたときに立ち止まる勇気と、自分らしく生きるための後押しをもらえた」有安杏果さん絶賛

「共感だらけの内容だった」
「読み進めるごとに、心の重荷を少しずつ手放せるようになった」
「つらさから逃れたいと思ったとき、いつも読みたい本」
「立ち直る力をもらえた」
――kyobobook.co.krのレビューより抜粋
絶賛・共感の声、続々!
毎日、走り続けて疲れきった心に
スッと溶け込んでラクにしてくれる人生エッセイ

「こんなに一生懸命生きているのに、自分の人生はなんでこうも冴えないんだ」と、やりきれない気持ちが限界に達し、40歳を目前にして何のプランもないまま会社を辞め、「一生懸命生きない」と決めた著者。

・ムリしてやる気を出さない
・みんなに合わせない
・金持ちになるのをあきらめる
・そこまで深刻に生きない
・何もしない一日を大切にする……

全力で走り続けることを辞めたことで、見えてきた世界とは?

【本書の目次】
プロローグ――今日から、必死に生きないと決めた

第1章 こうなりたくて、頑張ってきたわけじゃない
・なんのために頑張っているんだっけ?
・そもそもやる気がなくても働ける
・必要なのは、失敗を認める勇気
・そこまで深刻に生きるものじゃない……

第2章 一度くらいは思いのままに
・年を取ってから遊ぶだなんて!
・たまには年齢を忘れてみる
・”自分だけの人生”は失敗の上に成り立つ
・「ムダ足」こそ、人生の醍醐味だ……

第3章 生きていくって、たいしたことじゃない
・「やりたい仕事」なんて探しても見つからない
・いつかはみんな会社をやめる
・仕事にアレコレ求めすぎてない?
・お金のために自由を後回ししない……

第4章 あやうく一生懸命生きるところだった
・少しくらい遅れたって気にすんな
・思い通りにいかないほうが正常だ
・普通で、つまらない毎日を幸せに過ごす
・大切なのは「結果」ではなく「物語(プロセス)」…


なぜこの本は、劣等感にさいなまれる韓国人の心を救えたのか?

『あやうく一生懸命生きるところだった』訳者・岡崎暢子インタビュー
ダイヤモンド社書籍編集局

ライフ・社会 だから、この本。
2020.7.17 3:40

『あやうく一生懸命生きるところだった』
ハ・ワン著、岡崎暢子訳 定価(本体1450円+税)ダイヤモンド社刊
★韓国で25万部のベストセラーエッセイ
★「2019年上半期ベスト10」(韓国大手書店KYOBO文庫)
★「2018年最高の本」(韓国のネット書店YES24)
★「人生に悩み、疲れたときに立ち止まる勇気と、自分らしく生きるための後押しをもらえた」有安杏果さん絶賛

「共感だらけの内容だった」
「読み進めるごとに、心の重荷を少しずつ手放せるようになった」
「つらさから逃れたいと思ったとき、いつも読みたい本」
「立ち直る力をもらえた」
――kyobobook.co.krのレビューより抜粋
絶賛・共感の声、続々!
毎日、走り続けて疲れきった心に
スッと溶け込んでラクにしてくれる人生エッセイ

「こんなに一生懸命生きているのに、自分の人生はなんでこうも冴えないんだ」と、やりきれない気持ちが限界に達し、40歳を目前にして何のプランもないまま会社を辞め、「一生懸命生きない」と決めた著者。

・ムリしてやる気を出さない
・みんなに合わせない
・金持ちになるのをあきらめる
・そこまで深刻に生きない
・何もしない一日を大切にする……

全力で走り続けることを辞めたことで、見えてきた世界とは?

【本書の目次】
プロローグ――今日から、必死に生きないと決めた

第1章 こうなりたくて、頑張ってきたわけじゃない
・なんのために頑張っているんだっけ?
・そもそもやる気がなくても働ける
・必要なのは、失敗を認める勇気
・そこまで深刻に生きるものじゃない……

第2章 一度くらいは思いのままに
・年を取ってから遊ぶだなんて!
・たまには年齢を忘れてみる
・”自分だけの人生”は失敗の上に成り立つ
・「ムダ足」こそ、人生の醍醐味だ……

第3章 生きていくって、たいしたことじゃない
・「やりたい仕事」なんて探しても見つからない
・いつかはみんな会社をやめる
・仕事にアレコレ求めすぎてない?
・お金のために自由を後回ししない……

第4章 あやうく一生懸命生きるところだった
・少しくらい遅れたって気にすんな
・思い通りにいかないほうが正常だ
・普通で、つまらない毎日を幸せに過ごす
・大切なのは「結果」ではなく「物語(プロセス)」……

岡崎暢子(おかざき・のぶこ)

韓日翻訳家・編集者
1973年生まれ。女子美術大学芸術学部デザイン科卒業。在学中より韓国語に興味を持ち、高麗大学などで学ぶ。帰国後、韓国人留学生向けフリーペーパーや韓国語学習誌、韓流ムック、翻訳書籍などの編集を手掛けながら翻訳に携わる。訳書に『あやうく一生懸命生きるところだった』(ダイヤモンド社)、『クソ女の美学』(ワニブックス)、『Paint it Rock マンガで読むロックの歴史』、翻訳協力に『大韓ロック探訪記(海を渡って、ギターを仕事にした男)』(ともにDU BOOKS)など。
──著者のハ・ワンさんがいた韓国でも、同じような状況だったのでしょうか?

中国官営メディアのグローバルタイムズは去る2日の論評で「韓国の影響力は大きくない」

2020-08-26 16:34:01 | 日記
中国メディア「韓国はたいしたことないのに、なぜG7参加? 」

6/3(水) 12:25配信

WoW!Korea

韓国の文在寅大統領がトランプ米国大統領と通話している(提供:news1)

中国官営メディアのグローバルタイムズは去る2日の論評で「韓国の影響力は大きくない」とし、ドナルド・トランプ米国大統領が韓国とオーストラリア、ロシア、インドを主要7か国(G7)首脳会議に招請したことは「政治的ショーだ」とこき下ろした。

このメディアは、ムン・ジェイン(文在寅)大統領の招請受諾の内容を伝え「文大統領の決定は韓国が強大国の隊列に並ぶことができるという点で合理的である。

しかし韓国は経済・外交・政治的に世界的影響力が大きくない」とし「韓国が首脳会議に参加するのは道理に合っていない」と主張した。


「オーストラリアもやはり韓国と似た状況だ」と主張したこのメディアは、ロシアとインドはトランプ大統領の招請を断るだろうと伝えた。

つづけて「G11またはG12を構成しようという合意がなされても、世界2位の経済大国で最大貿易国、製造国、新興市場である中国の参加なしには、実質的な成果を得ることはできないだろう」とし「トランプ大統領のG7拡大提案は政治的ショーだ」と指摘した。

Copyrights(C) News1 wowkorea.jp

日韓WTO紛争で米国が「日本支持」表明?韓国メディアは訴訟への影響懸念

2020-08-26 16:24:06 | 日記
日韓WTO紛争で米国が「日本支持」表明?韓国メディアは訴訟への影響懸念

Record China

配信日時:2020年8月3日(月) 20時

3日、韓国・ヘラルド経済によると、日本の韓国に対する半導体材料の輸出規制強化措置について、米国が「世界貿易機関の審理対象にならない安全保障措置」との立場を示した。写真はWTO本部。

2020年8月3日、韓国・ヘラルド経済によると、日本の韓国に対する半導体材料の輸出規制強化措置について、米国が「世界貿易機関(WTO)の審理対象にならない安全保障措置」との立場を示した。記事は「事実上日本の肩を持つ発言であり、今後の日韓WTO紛争に影響を与えるかどうか注目される」と懸念を示している。

記事によると、米国は7月29日(現地時間)、スイスのジュネーブで行われたWTO紛争解決機関(DSB)の定例会議で「日本の本質的な安全保障に必要な措置を判断できるのは日本だけだ」と述べた。記事は「輸出規制が一国の安全保障措置に該当するため、第三国の韓国がWTOに提訴したり、WTOがこの問題を判断したりするのは正しくないという意味だ」と分析している。

また、米国は韓国の今回の提訴が「70年避けてきた安全保障関連事案への不介入(の立場)を困難にし、WTOに深刻な危険をもたらす」と批判したという。


米国はこれまで「国の安全保障に関する措置はWTOの判断対象でない」との立場を繰り返し主張してきた。

米国の今回の発言について韓国政府は「日本という特定国家を支持したのではない」との立場を示しているというが、記事は「米国がWTOの公式会議でどちらか一方を支持する発言をするのは異例のことであり、日韓輸出規制紛争に影響を及ぼすとの見方も出ている」と伝えている。


これに韓国のネットユーザーからは

「米国は結局、韓国より日本を大切にする国だ」

「韓国がいくら米国を思っても無駄。韓国は自分の道を進もう」「米国が韓国の味方をしたことはない。自国の利益のために韓国を利用するだけ」など不満の声が続出している。

その他、

「在韓米軍を撤収させてほしい。これ以上利用されたくない」

「米国が韓国の同盟国でないということを教えてくれる発言だ。防衛費分担金は絶対に上げてはならない」

「これでやっと韓国も米国の顔色をうかがわずに日本とのGSOMIAを破棄できるのでは?」などの声も見られた。(翻訳・編集/堂本)