国連総会決議、「永続和平」へ露軍撤退求める 賛成141カ国
2023/2/24 07:00平田 雄介
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ウクライナ侵攻
22日、米ニューヨークの国連本部で開催された総会の緊急特別会合(共同)
【ニューヨーク=平田雄介】
国連総会(加盟193カ国)は23日、ロシアのウクライナ侵略を巡る緊急特別会合で、領土保全や主権の尊重など国連憲章の原則に基づく永続的な和平を目指し、露軍の即時撤退などを求める決議案を141カ国の賛成で採択した。
反対はロシアや北朝鮮など7カ国。
中国とイラン、インドなど32カ国が棄権した。
賛成国の数は、国連総会が昨年採択したウクライナ侵略を巡る決議5本の最多143カ国に迫り、24日で侵略開始から1年となったウクライナへの国際社会の連帯の強さを示した。
採択された決議は、ウクライナと日米欧を含む75カ国が共同提案した。
国連外交筋によると、決議案の修正協議では、露中が浸透を図るグローバルサウス(南半球を中心とした途上国)の声を聞き、侵略に伴う食糧・エネルギー価格の高騰や核の安全に対する「深い懸念」が盛り込まれ、グローバルサウスの多くの国が賛成票を投じた。
修正協議を主導した米国のトーマスグリーンフィールド国連大使は「歴史的な投票だ」と述べた。
ウクライナのクレバ外相は「投票結果はグローバルサウスがわが国を支持していないとの言説に逆らうものだ」と指摘し、「ウクライナの領土と支援の輪を損ねようとするロシアの試みは失敗する」と強調した。
ロシアのネベンジャ国連大使は22日の会合で
「反露的な考えが続いている」と決議案への反対を呼びかけたが、同調したのはシリアやニカラグア、マリ、エリトリアなどに止まった。
同盟国ベラルーシの侵略行為を否定する修正提案は2本とも否決された。
決議は、露軍の即時撤退のほか、電力施設などの重要インフラや民間人への意図的な攻撃の即時停止や、ロシアへ強制移送された子供ら抑留者の帰還などを求めた。
また、ウクライナで起きた国際法上の重大犯罪を調査・訴追する必要性を強調した。
中国の戴兵国連次席大使は23日の会合で、「各国は一方的な制裁や司法の管轄の拡張を懸念すべきだ」と述べ、ウクライナで起きた戦争犯罪の責任追及を目指す米欧日をけん制した。
林芳正外相は「侵略に伴う全ての行為の責任を適切に問うべきだ」と述べ、各国は「直接にせよ、間接にせよ、侵略の支援を控えるべきだ」と訴えた。
中国は対露武器支援を検討中だと米メディアは報じている。