Twitterなるミーハーな便所の落書きは、ひとまず放置気味のミクシイ様とリンクさせることで落ち着かせた。あとは自分自身が落ち着けば良いのだが。
さて、先月、マイアミバイス全話鑑賞終了したところだが、ドン・ジョンソン様の映画が観たいということで、「ハーレーダビッドソン&マルボロマン」を観る。略してH&M。どうでもいいな。
タイトルどおり、ダサいんだ、この映画!なんてったって不良中年の映画だから!でも、ミッキー・ロークとドン・ジョンソンのコンビなら全然OKっすよ!最初から最後までダサくて、役者も製作サイドもなんとなくナメた感じだが悪くないぞ!「だが、それがいい。」ってやつだなこれは!
ストーリーはだいたいこんなもんだ。
“ハーレーダビッドソン”ことミッキーおじさんと“マルボロマン”ことドンジョンおじさんが2年ぶりに故郷で再会。うーむ、なんとも痛々しい名前…。えー、そして、昔馴染みの店に向かったが、そこは資金繰りの苦しさと都市開発の最中で立ち退き勧告が出されていた。で、2人は店を救うために仲間と立ち上がり現金輸送車を襲ったのだが、なんと中身は金ではなく麻薬の延べ棒。おかげで仲間は殺され、闇組織に終われるハメに…。
ってな具合で、以下ダサい演出とアクションが延々繰り広げられてゆく。
先に役者と製作サイドがナメているといったが、実は、結構意外な面子が揃っている。
まずはなんてったって主演の二人に限るよ。ミッキー・ロークとドン・ジョンソンってだけでおしっこちびりそうだもんな。あとはバネッサ・ウィリアムズや闇組織のボスとしてトム・サイズモアなんかがでている。トム・サイズモアが日本の組織とカタコトで喋るシーンは酷かったな。全然意味が分らなかったぞ!
で、一番びっくりしたのがロバート・ギンティだよ!ミスターエクスターミネーター!オープニングクレジットで名前が出たときは思わず笑ってしまった。これが最後の最後でどうしようもない役をやってくれるのが堪らないんだよ。
役者以外で目を引いたのは、音楽のバジル・ポールドゥリス先生だな。これも意外だよ。いろんな仕事していらしたんだな。映画全体がゆるい感じなので、いつもの潔くて男らしい曲のイメージとは違っていた。
まあ、そんなわけで、アクションもナメ切ったゆるい感じなのよね。まず、闇組織の戦闘員登場の瞬間から馬鹿馬鹿しくて笑える。戦闘員全員が、頭は整髪料でギトギトに固め、全身黒尽くめの防弾コートに、ステアーAUGを装備。真顔で歩きながら標的を捕捉し、全弾フルオート掃射。そして真顔でリロード、全弾掃射の繰り返し。
敵も阿呆なら、主人公も阿呆。マイアミバイスでコンバットシューティングを鍛えたマルボロが使うのはデザートイーグルさんというふざけっぷり。冒頭でマルボロがこの銃を握った瞬間どんな映画か察してしまった。ただし、マイアミバイスで鍛えたおかげかどうかは知らんが、銃の腕は一流との設定であった。一方のハーレーは、態度はでかいが、銃の腕はからっきし駄目。何発撃っても敵に当らず、仕舞いには仲間を打つ始末である。この、笑うに笑えないナメっぷりが、素敵だろ!?それをミッキー・ロークが演じてるんだぜ!
台詞がダサい。演出がダサい。なんとなくナメた雰囲気。ストーリーも特に面白いわけではない。
でも、何故だ!何故なんだこの感覚は!なんか許せてしまうんだよ!
いいおじさんが、「しょうがねぇな、やってやるか」って感じのノリが良いのかもしれないな。それと、やはり個人的に主役の二人が大好きだからかもね。
てなわけで、この映画は、非常にどうしようもないんだが、ミッキー・ロークとドン・ジョンソンな好きな方、どうしようもない不良中年に憧れる方、意味不明な日本語で笑いたい方、はたまた白バイのオネエチャンに股間をギュッてされたい方なんかにお勧めしよう。
こうして振り返ればまさに80年代の代表的なB級映画のパターンだったりするんだよな。やはり個人的にはこの辺りの映画が好きなのね。
あ、どうでもいいけど、ハーレーといえば、ガソリンで動く二輪車なわけだ。映画とか観ていると、やっぱり僕ちゃんも乗りたくなっちゃうのよね。ってなわけで、いよいよ国家資格取得に向けて、ガンバリマース。