ICUROK!!

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コンピューターワールドの日

2013年05月20日 02時28分34秒 | 音楽

Twitterのほうでは散々騒いでいましたが、ゴッド・オブ・テクノKraftwerkの3Dライブに行ってきたので、こちらに備忘録を。
ラルフ様の撮影許可があったので写真を交えつつ。



仕切りのウドーさんの言葉をお借りすれば、「ニューヨーク MoMAやデュッセルドルフ、ロンドンで大絶賛を浴びたアルバム8枚を日替わりで演奏するツアー『3-D CONCERTS 1 2 3 4 5 6 7 8』が東京でも開演!」つーことで、こりゃえらいこっちゃと御神体を拝みに出掛けたわけです。

しかしまあ、チケットを買う2月の段階では¥9,500-/1DAYってことで、すっかり信心の足りない私はビビッてしまいまして、ほとんどの公演は平日だし、まだスケジュールも分からんことだからと主要な公演に絞るの愚に出たのでございやす。1日1アルバムずつというコンセプトではあるものの、残りの時間は別のアルバムから代表曲により埋められる形式であるからして、2公演くらい行けば御の字だろうと思ってしまったのですね。こうした判断の誤りというのはいつの時代も枕を濡らす涙へと通ずるのですなあ…。
誰しも狙うであろう「人間解体」の日は親族の慶事によりスケジュールが埋まってしまったので(個人的にKraftwerk来日ほどの慶事はないのだが、というのはさておき……)、電卓大合唱に参加すべく「Computer World」と、個人的に一番好きなElectric Cafe改め「Techno Pop」の日を選択したのでありました。

●2013年5月13日(月) 赤坂BLITZ DAY 5 『コンピューター・ワールド/Computer World』

1.NUMBERS
2.COMPUTER WORLD
3.HOME COMPUTER
4.POCKET CALCULATOR
5.DENTAKU
6.COMPUTER LOVE
7.AUTOBAHN
8.RADIOACTIVITY
9.TRANS-EUROPE EXPRESS
10.THE ROBOTS
11.SPACELAB
12.THE MODEL
13.NEON LIGHTS
14.THE MAN MACHINE
15.TOUR DE FRANCE 1983 + INTRO
16.TOUR DE FRANCE 2003
17.VITAMIN
18.PLANET OF VISIONS
19.ELECTRIC CAFE
20.BOING BOOM TSCHAK
21.MUSIQUE NON STOP
(セットリスト:http://www.udo.jp/News/201305/index.html より転載)

個人的に2004年ツアー、昨年のNo Nukes2012以来、三度目の御神体を拝むべく赤坂に到着。物販の先行販売に到着するも、最後尾付近に。物販が始まるや否や、売り切れ続出で阿鼻叫喚。結局ポスターのみ購入し会場へ。

会場に入ると最初のほうに貼った写真のように、垂れ幕にDer Katalogのモザイク神が映されてて、3Dっぽくブレた画が動くんですな。早速、3Dかと思って渡された3Dメガネを掛けても、まだ3Dじゃねえんだなこれが!結構騙された人いるよねコレ…。
私は前方ラルフサイドに待機。18:45頃、ライブ開始予告と後援がドイツ連邦共和国&ドイツ文化センターである旨のアナウンスがされて沸き起こる謎の歓声に笑いつつ、いよいよ会場が暗くなりお馴染みのうねるシンセとピコピコ音…ざわざわ……。

ボコーダー「Meine Damen und Herren~」うほーーーーー!!

垂れ幕が落ちると目の前に御神体!!そして始まるNumbers!!!

正直、舐めてましたよ、3Dライブ。そもそも3D映画があまり好きではない私は、わざわざ3Dにせんとも良かろうになどと、邪心を抱いておりました。本当に申し訳ございませんでした。
開始とともに会場全員一体になって「うおーーーー」「すげえーーーーー」の所謂小並感丸出しな歓声。いや、もう本当に凄いモノを見たときってこんなもんなんだよな。
3Dの数字がビショビショ全身に降りかかってくる。「イチ!ニイ!サン!シイ!」の合唱からComputerworldへ繋ぐ。やはりNumbers~ComputerWorldの流れは鉄板だよ。開始とともに一気にボルテージが上がるもの。で、ComputerWorldでは途中のBusiness…Numbers…のところがNummern…Zahlen…と独語版になるミスで超ニンマリさせていただきました。

HOME COMPUTERを経てのPOCKET CALCULATOR~DENTAKUはこの日の早すぎるメインディッシュと言うべき展開。


事前にTwitterや某大型掲示板などの情報を見た感じだと会場があまり電卓の合唱に積極的でないようで心配だったのだけど、なんてったってComputerWorldの日ですからね、もう大合唱よ。メンバーたちも声援に応えるように凄くノリノリで、フリッツがエグいエフェクトかけたり、ヘニングなんか上の写真の如く一々どや顔きめたりでもう大変なんすから。ラルフは最後に1回多く「ぼくは音楽家 電卓片手に」を歌うサーヴィスまで。日本公演ならではの神々からの大々プレゼントでした。

ComputerLoveは大好きな曲で、No Nukesのときと同じ、シンセベースがクソかっこいいアレンジ。ボコーダーの音色も大変好みなんだよ。だから、もう少し長くやってくれないかな…。原曲みたいにラルフのシンセソロを入れて欲しい。7分くらいあって良いと思うよ。

Autobahnは今回のツアー屈指の完成度。演奏がとにかく良かったのはこれ。オリジナルともThe Mixバージョンとも違うアップデートを施しており、3D映像とサラウンドが魅せる総合芸術っぷりにKraftwerkは今でも確実に進化していると感じました。


RADIOACTIVITYはNo Nukesで衝撃を与えた日本語バージョン+英語バージョンの構成。ドイツのテクノバンドが我が国で起きている事象を思い、「今すぐやめろ」と投げかける。電子音の厳かな響きと確かな言葉。英語バージョンのアレンジに行くところで、なんかもう涙が止まらなかったですよ。掛けてて良かった3Dメガネ。

TEE~THE ROBOTSはNo Nukesでも披露されたバージョン。3Dになると断然迫力が違いますね。TEEのポイントはMetal on Metalのサラウンド効果かな。今回のライブは本当に音が良い。THE ROBOTSは最初オリジナルっぽく始まるのが好き。飛び出るおっさんロボットにメロメロ。でも、やっぱり本物のロボット持ってきて欲しかったかなと思ってみたり…。

SPACELABはこれ、凄く映像が良かった。3D効果が高かった曲のうちの一つ。宇宙船が客席に飛び出してくるたびに、避けようとする人、先端を触ろうとする人がいて面白い。オープンリールのくっついたレトロフューチャーな宇宙船のコクピットの画もすごく良かったよ。

日本列島上空を宇宙船が飛び始めるサーヴィスで大きな歓声&ヘニングのこのドヤ顔。

THE MODEL~NEON LIGHTSは中休み的な感じ。美しいシンセのリフとラルフの堂々たる歌いっぷりに酔いしれる。THE MODELの映像は例のやつだったけど、途中で出てくるお姉さんが3Dメガネみたいなのしてて笑ってしまう。NEON LIGHTSはメンバーの卓までイルミネーションみたいになって大変綺麗でしたなあ。

THE MAN MACHINEは音がシャープで重低音もバッチリだった。ロシア構成主義のキューブが飛び出てくる。今回ボコーダーヴォイスもちゃんとラルフが歌ってくれてたんだけど、タイミング合わせるのがきつそうに見えたなあ。打ち込みに合わせるの大変なのかもしれんね。

TOUR DE FRANCE 1983はね、例のハアハアで基地外みたいにハアハアするやつがいたからメンバー苦笑いですよ。そして意外にも始まる「ツール・ド・フランス」コール。私もこれに乗っかりツール・ド・フランス!ツール・ド・フランス!メンバーらも意外な反応に喜んでくれてたみたいで、ヘニングは「ツール・ド・フランス」を2回ほど口ずさむ場面も。

TOUR DE FRANCE 2003へ綺麗につないでVITAMINへ。TOUR DE FRANCE 2003は上手く構成されてて、途中にEtape3の大好きなリフが入っていたので満足。VITAMINは嬉しかったな。これも3D効果が楽しい曲。できればAerodynamikもやっていただければ完璧だったのだが……。最終日行かなかったあたいのバカバカ~!

お次は、ウドーさんとこにはPLANET OF VISIONSって書いてあるけど、これExpo2000の色々なバージョンをまぜこぜにした新バージョン否神バージョンですがな!これも今回のツアーでは屈指の出来だと思いますよ。東京最終日、大阪公演のアンコールでこの曲やってるってことは、本人たちもこのアレンジはそれなりに自信があるのかも分からんね。いんやもー、めっちゃくちゃいいじゃない、いきなり始まるぶっ太いベース。びょーんびょびょーびょーびょびょーびょー♪←無理するな

ぽ~んんぽ~んきゅぽっぽぽっぽっぽっぽぽ~ん(違ったらごめん)という電子音とともにELECTRIC CAFE、そう来るかとね。会場からもどよめきが。明日聞けるもんだと思ってたけどこの日にやってしまうとは。やはりELECTRIC CAFE名曲だわさー。田中がカタカナださー。曲終わりにTelephone Callの映像が一瞬見えるミス発生に会場再びどよめく。お楽しみは明日にということですね…。

さあ、仕上げはBOING BOOM TSCHAK~TECHNO POP~MUSIQUE NON STOPの組曲ですな。これまでライブといえばThe Mixバージョンを基にアレンジしたMusic Non Stopでバイバイだったからこの展開は嬉しい。BOING BOOM TSCHAKとTECHNO POPの例の旋律が聴けて本当に幸せですわ。

最後の各員ソロパートではラルフさんがノリノリで会場も最高潮に。新人ファルクの退場からフリッツのソロ、ヘニングのソロまでお父さんのような優しい目で見守りつつ、身体を揺らすラルフおじちゃん。ずいぶん人間臭くなったもんだよなあ。ラルフの退場では2004年ツアー、No Nukes2012と同様「ラルフありがとーーー!」と目いっぱい叫んで見送りましたよ。


てなわけで、ComputerWorldの日は終了したわけだけど、会場を出てから家に帰るまでもうニヤニヤしっぱなしで不審がられたに違いない!家に着いてから「あーもー最高だったー」「あーかっこよかった」「あー大好きだよ」「あーもうずっとファンやってて良かった」と独り言NON STOP!

興奮冷めやらぬ中、翌テクノポップの日に続きます。結局いつも通り長く書いちまったよ。2回に分けます……。


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