なぜか中国・韓国の「兵士」達による反日関連記事が少なくなった昨今です。
日本のマスメディア各社は、鵜の目鷹の目でその種の記事を探していますが、意図的なのか、そうでないのか、確かに少ないようです。
- あの「兵士」達は一体どこへ行ったのか ?
- Where have all the soldiers gone ?
まさに歌詞通り、「いつになったら、わかるのか」というところで、静かなのは不気味かもしれません。
尤も、中国も韓国も、日本以上に国内事情があり、それどころではないでしょうが
- 「自国の長所を無視、短所だけ報道したがる」日本の新聞
- 「自国の短所を無視、長所だけ報道したがる」韓国の新聞
いずれも普通の調和を欠きます。
しかし中国・韓国による「捏造いっぱいの」反日言動がないと
- なければないで寂しいもの。
- 今までは「脅せば・威嚇すれば・わめけば・おねだりすれば」何らかの利益が得られたものですが、無視されたため、きっぱりあきらめたのでしょうか。
- 心理学でいう「効果の法則」を思い出すならば、「効果がなかった」ので、別の手を検討中だからか。いや自分の言動が「天にツバする行為だと、反省し始めた」からでしょうか ←それだけはあり得ない!
今回は、韓国の反日の源泉は韓国の憲法にあり、というお話。
鳴りをひそめているから韓国の反日がもう終わった、ということはあり得ず、虎視眈々と次の一手を熟慮中・・・・。
では始まり始まり!
まずは上記リンクから、韓国憲法の前文の全文(和訳)を見ると。
前文
悠久な歴史と伝統に輝く我々大韓国民は3・1運動で成立した大韓民国臨時政府の法統と、不義に抗拒した4・19民主理念を継承し、祖国の民主改革と平和的統一の使命に即して正義、人道と同胞愛を基礎に民族の団結を強固にし、全ての社会的弊習と不義を打破し、自律と調和を土台とした自由民主的基本秩序をより確固にし、政治・経済・社会・文化のすべての領域に於いて各人の機会を均等にし、能力を最高に発揮なされ、自由と権利による責任と義務を果すようにし、国内では国民生活の均等な向上を期し、外交では恒久的な世界平和と人類共栄に貢献することで我々と我々の子孫の安全と自由と幸福を永遠に確保することを確認しつつ、1948年7月12日に制定され8次に亘り改正された憲法を再度国会の議決を経って国民投票によって改正する。
まずは「3・1運動で成立した大韓民国臨時政府」からいきましょうか。
李氏朝鮮 1392年-1910年
李氏朝鮮の大韓帝国 1897年-1910年「日本の傀儡政権」か
日本による朝鮮併合 1910年08月29日-1945年09月09日
三・一運動 1919年03月01日からの独立運動
大韓民国の憲法制定 1948年07月12日
大韓民国の樹立宣言 1948年08月15日
ただし私は、9回に及ぶ韓国憲法改正の詳細を理解していない、と告白しなければなりません(笑)。
上記によれば
憲法前文に「大韓民国臨時政府」による「独立運動」が明記されている
ので、この憲法が存続する限り「反日」「抗日」は永遠に続くでしょう。
ただし残念なことに、そのあとに書かれている理想のどれも、まだ実現されていません。分割すると、次のようになります。
- 祖国の民主改革と平和的統一の使命に即して正義、人道と同胞愛を基礎に民族の団結を強固にし
- 全ての社会的弊習と不義を打破し
- 自律と調和を土台とした自由民主的基本秩序をより確固にし
- 政治・経済・社会・文化のすべての領域に於いて各人の機会を均等にし
- 能力を最高に発揮なされ、自由と権利による責任と義務を果すようにし
- 国内では国民生活の均等な向上を期し
- 外交では恒久的な世界平和と人類共栄に貢献することで我々と我々の子孫の安全と自由と幸福を永遠に確保することを確認し
1.「祖国の民主改革の使命」
これはあくまでも使命・目標であり、憲法制定から67年が経過した現在2015年になっても、まだ韓国には民主主義がみられない。
韓国に言論の自由がないのは当然ですが、かつて極端な右翼政権や軍事政権が庶民を武力鎮圧してきたし、今でも自分の意見に反する米国だからと言って韓米大使を暴力的に襲撃するなど、「親北⇔嫌北」つまり「共産主義の否定と賛美」など左右に激しくブレながら進んできた、全体主義的国家でした。
1.「祖国の平和的統一の使命」
これは南北統一の事だろうと思われますが、憲法制定から67年が経過した現在2015年になっても、まだ統一のきざしさえ見られず、南北分断は100年以上固定化されるのではないか。
北朝鮮関連では、話し合いが進みつつあると思ったその矢先、必ずと言っていいほど北朝鮮が「交渉を有利に進めよう」と、小規模な武力紛争を起こして交渉に水をさし、その結果、せっかくの筋道がもろく崩れ去ったものです。反抗期の子供ですね。
中国やアメリカが間に入っても効果はありませんでした。飴とムチが北朝鮮国内では効果があったかも知れませんが、外国に対しても効果があると信じているのでしょうか。
北朝鮮の庶民は、
- 国内にいては食糧がなくて餓死あるのみ
- 国外へ脱出しようと試みると、自国兵士により背後から射殺されるし
- 仮に無事中国へ脱出できたとしても、今や中国側の事情で、拘束されて北朝鮮へ強制送還される
このような「地獄」をさまよっています。
一方、北朝鮮では、ほんの一部のエリートたちが、いつ濡れ衣で自分の身に降りかかるかわからない「粛正という死刑の恐怖」をかかえながらも、そのご褒美として超ぜいたくな生活を送っています。
この国は、どこかが間違っている、あ~無情!
1.「人道と同胞愛を基礎に」
北朝鮮に対する同胞愛が強すぎるためか、北朝鮮による韓国人拉致にさえほとんど関心がなく、よって当然、日本人拉致など、ど~でもいい問題だと思っているのでしょう。
「華僑」の多くを韓国から台湾やアメリカへ撤退させたのも同胞愛からでした。かれらを北朝鮮のスパイだと疑ったのか、朝鮮半島特有の伝統的な差別〔学歴差別・職業差別・地域差別〕なのか知りませんが、被害を受けた人たちの多くが悪質さを指摘しています。
人道と女性の人権をそれほど大切にする国なら
脅せば何とかなった日本に対して70年以上前の慰安婦問題を「捏造」するのではなく、現在続いている韓国内の売春婦問題を、放置せずに解決しなければなりません。
深刻な国内問題さえ無視しているようでは、民主国家と言えないのはあたりまえとして、まともな近代国家とさえ言えず、あまりにも腐敗し改善の見通しがない北朝鮮そっくり。まぁこれも同胞愛か(笑)。
それにしても、国民3人が集まれば3つの党ができるほどケンカばかりしており、実際の政党も対立するばかりで、一体どこに同胞愛が、というところ。やはり「美しい言葉」を並べただけの作文憲法は、現実を反映していない夢物語に過ぎないのでしょうね。
1.「民族の団結を強固に」
人の話を聞かないし、政党は勃興・合併・改称・滅亡の乱立で、どこに「民族の団結」があるのでしょうか。
もしも大統領金泳三〔任期1993-1998〕あたりから民主政権に近くなったと仮定しても、まだ22年を経過したに過ぎず、ソ連崩壊後のロシア連邦〔1991- 〕の24年より短く、韓国もロシアもまだ全体主義国家の気配を残していて、これがきっと「民族の団結」なのでしょう。
2.「全ての社会的弊習と不義を打破」
これさえ道なかばですね。現代の韓国には、社会的弊習〔へいしゅう:悪い習慣〕が多すぎませんか。
韓国憲法裁判所が2015年2月26日に「姦通罪は違憲」としたのは、この憲法前文「社会的弊習と不義を打破」を、否定するものか、それとも認めるものか。
もしも「姦通罪は違憲」としたのが
- 「姦通」が「社会的弊習と不義」ではないという意味なら、「姦通」は打破すべき対象ではありません。よって「姦通」は推奨されはしないでしょうが「姦通罪はまちがっている」のでしょう。
- また「姦通」を「社会的弊習と不義」とみなすならば、「姦通」は打破すべきでしょうが、「姦通罪は違憲」としたのですから、「姦通」そのものが別の問題をおこすかも知れないけれども「合憲」であると、韓国憲法裁判所が妙な判決を下したことになりますか。
分りやすく言えば、姦通は他の法律で対応すべきものであり、姦通罪そのものは憲法に違反するので廃止する、ということでしょうか。
「有名無実」だった姦通の社会的習慣が、晴れて「無実」になったと言えます(笑)。
またこの判決に関連する記事では、
この判断で姦通罪の効力は喪失し、また、2008年10月31日以降にまで遡及して効力が発生する。
としており、一部の欧米とは異なりますが、日本では憲法で罪刑法定主義を明記しており、韓国でも同じように
韓国憲法 第13条
- 全ての国民は行為時の法律により犯罪を構成しない行為で訴追されることはなく、同一の犯罪に対して重ねて処罰を受けない。
- 全ての国民は遡及立法により参政権の制限を受け、財産権を侵害されることはない。
- 全ての国民は自分の行為ではない親族の行為に基づいて起因する不利益な処遇を受けない。
としており
憲法に「遡って、訴追されることも財産を没収されることもない」と明記されているのに、コハイカニト思ヒテ〔愚管抄〕詳細を見るに、憲法裁判所が「遡って姦通罪を失効」させるとか「遡って親日派が得た財産をその子孫から没収」しています。いったいど~ゆ~こと?
もし韓国憲法裁判所がそう判定したいならば、
- まずは韓国の立法機関が憲法改正をするのが筋道というもの。憲法裁判所が憲法を曲げて解釈してはいけません。あくまでも法律に忠実に憲法に合致するかしないかを判断すべきもの、というのは日本だけの常識であって、韓国には通じるはずがないのでしょうね。
- 憲法を改正しないまま放置するのでは、韓国では裁判所が立法・行政などの下請け機関に過ぎず、法治主義ではなく人治主義のレベルに留まっている、からでしょう。
- 江戸時代の名奉行と同じように「いい奉行ばかり」の人治主義だといいのですが・・・・なかなかそうはいかないのが現実でした(笑)。
分りやすくい言えば、
驚くべき因果律では「祖先の罪は子孫の罪」らしく、憲法より優先され、しかも遡及して効力を発する、というのです。さすがに、それはないだろう、というところ!
日本で今、新しく法律を作って「800年前の平安末期の腐敗した平氏を罰する」ということでしょう(笑)。
時間の都合もあり、ここまでとしますが
韓国の憲法の、しかも前文だけ、なおかつ、そのほんの一部だけで、これほどの問題があると思うのです。きりがないので、今回はやめておきましょう。
まとめになりますが
憲法前文の冒頭からしてこんな非実現的な内容を並べているのですから、明記されている反日国是も非実現的になればいいですね(大笑)。←それだけはあり得ない!