カンムリワシ、ワシは名ばかり、言うばかり

20年前探せばカンムリワシがいて、10年前そこにはカラスがいて、いま両方ともいません。よって最近ではそれ以外の話題に。

北朝鮮の「瀬戸際」越え

2015年03月31日 08時00分05秒 | アジア

北朝鮮〔朝鮮民主主義人民共和国〕は

例によって「瀬戸際外交」を続けてきましたが、最近の動向を見ていると、もうそのレベルを超えてしまい「瀬戸際外交」、つまり「自爆寸前症候群」に陥っているのではないか、とさえ思われます。

言い方を変えると、静かな「瀬戸内海」を過ぎて、太平洋の荒波へ出始め、もうどこへ漂流するのかわかりません。亡命ボートに乗った漂流難民たちの食糧はやがてなくなり、餓死する運命なのでしょうか。

私たちは、他国が人道援助してもそれがそっくり支配者層にのみ行き渡るだけで庶民へ渡らない「北朝鮮支配者層の狡猾さ」を、どれだけ分っているでしょうか。

韓国が、ソ連と国交樹立・・・・1990年9月30日

1988年のソウルオリンピックのあと韓国はソ連と国交正常化しましたが、ソ連の友好国であるはずの北朝鮮が激しく対立していた韓国をソ連が認めるとは、ソ連が北朝鮮を見限ったとも言え、北朝鮮はソ連を敵とみなしはじめ、中国へもっともっと接近し始めました。ソ連崩壊直前のことでした。

しかしその後、北朝鮮は、中国との窓口になっていた張成沢(チャン・ソンテク)を処刑〔2013年〕するなど中国ともうまくゆかず離れてしまい、孤高(孤低か)の道を突き進んでおります。

自分の主張が認められないと、すぐにあっちむいてホイ状態になる幼児の性癖があり、世界中から制裁を受けております。今での制裁対象国は、ロシアと北朝鮮、そしてアメリカと国交交渉を始めたキューバくらいでしょうか。

そういえば北朝鮮は、昨年2014年でしたか

日本人拉致問題で、かたくなに「解決済み」と豪語していましたが、一転して再調査すると表明しました。どうせ制裁を解除させるための口約束だろうと思っていたのに、「再調査」を約束するという「暴挙?」があったわけです。

最近の動向を見ると、それが「口約束」に過ぎなかったのではないかという見方が、現実味を帯びてきました。やはり、いつもの時間稼ぎに過ぎなかったのか。一体何の時間を稼いでいるだろう。そうしている間にも刻々と北朝鮮国民が餓死していくというのに。

狼少年(おおかみしょうねん)にいつも欺される日本。サッカーブラジル代表のネイマールも同じく狼少年でしたね。

北朝鮮としては、

例によって何らかの「日本側の落ち度?」を探していたようで、朝鮮総連の建物問題で思い通りにならないと、待ってましたとばかり、これを根拠に再調査の一時停止(もともとする気がなかった?)に踏み切ることでしょう。

強硬な姿勢は逆効果を生むものですが

日本としては、いままでの姿勢があまりにも軟弱、あるいは紳士的に過ぎたためか、北朝鮮はもちろんのこと、韓国、中国などとうまくいっておりません。相手は紳士的に対応すればするほど「つけあがる」狡猾な国だったのですね。

その責任の一端は、妙なリベラルぶりを示す日本のマスメディアにあったのかも知れません。

今までの政権が儀礼を保ちすぎたため相手を「つけあがらせた」という反省から、かなり強硬にみえる安倍晋三内閣を、日本国民は選んだようです。

中国や朝鮮半島があれほど強硬にならなければ、自民党が大勝し安倍晋三政権が誕生しなかった、と思うのでした。

日本人が、日本のある種のグループによるヘイトスピーチを大いに批判するのは

  • 当然と言えば当然です。ただし、そういう人に限って、中国に関しては、なぜか口を閉ざしてしまうらしい。こういう人たちが、中国を妙な対日方向へ誘導した、とも言えます。
  • そして不思議なことに、何年か前の中国での激しい反日デモ・破壊工作よりも、今の日本でのヘイトスピーチのほうが悪いと決めている人がいるようです。これは視野が狭すぎ、どう考えてもおかしいでしょう? 暴力に屈しない、というならば、中国の暴動を批判する日本人がもっともっと増えてもいいはずだと思います。