カンムリワシ、ワシは名ばかり、言うばかり

20年前探せばカンムリワシがいて、10年前そこにはカラスがいて、いま両方ともいません。よって最近ではそれ以外の話題に。

韓国の醜聞126 金英蘭(キム・ヨンラン)法その2

2016年08月07日 04時34分59秒 | アジア

韓国の醜聞125 金英蘭(キム・ヨンラン)法その1 では

古代中国の賢人、老子が、「政府が余りにも細かく禁止事項を増やすと民はずる賢くなる」と述べたと紹介し、中国共産党にそっくりだと述べました。


「金英蘭法」が閣議通過、立法予告から1年ぶり 処罰基準は緩和

:韓国東亜日報 July. 31, 2013

いくばくかの良心があったのでしょうか、韓国でも3年前に、「1年も前」から予告されていた汚職撲滅法が、ようやく韓国の閣議を通過したようです。


「金英蘭法」すべての関係が『冬の王国』のように凍りつくだろう

3日、国会は金英蘭(キム・ヨンラン)法を採決に付し、在籍議員247人のうち賛成226人、反対4人、棄権17人で可決した。

施行まで1年6か月その間にまた改正されるかも・・・・・韓国 毎日経済新聞MKニュース 2015-03-04  

1年半前のニュースで

施行は1年半後の今年2016年9月28日から施行されるようです

しかし残念ながら、まず運用上の問題があり、骨抜き法になるのではないか、と思われます。

韓国社会から「汚職」を取り去っていいのでしょうか。

そんなことなど、あり得ないのです。ちょうど中国で、「汚職を撲滅するために汚職を使う」のですから(笑)。

「汚職」なんてどこにもありますが

とりわけひどいのが中国・韓国であることは、誰もが知っています。もう社会の「常識」と化していて、非効率の典型とされています。パナマ文書でもこの種の不正に取得した金の行方が問題になっています。


韓国の政治圏・市民団体「出身学校差別禁止法を作ろう」

なにもかも「平等」でなければ気が済まない人たちもいるみたいですが・・

社会構成員たちの出世に対し、法的に平等な機会が与えられるべきなのは言うまでもありませんが、結果まで平等になるわけではありません。シンシアリー 2016-08-01 

平等な機会は大切な概念ですが、結果の平等まで求めてしまうと、すべてのことに平等を求めるあまり、統一全体主義国家になってしまうでしょう。

運動会での競走をやめて「一緒に手をつないでゴール」という麗しい光景が見られたこともありましたね。

それぞれの分野ごとに人の才能は違うものであり、妙な競争はいけませんが、「競争」そのものを否定してはいけないでしょう。もしもどうしても格差が避けられない場合には社会福祉を充実させる、これが常道だと思います。

競争そのものを否定する人は、「すべて同じでなければならない」という「妙な信仰」にとらわれていて、それが「絶対的に正しい」と信じて疑いません。

共産主義国にみられた通り

ほんの一握りの労働貴族が富を独占して支配する国になり、庶民は、何をしても、何もしなくても、全員が平等だとなってしまいます、見かけ上は!

こういう国で「医療費は無料」とされ、実体を知らない人たちが「これぞ理想の仕組みだ」とするのですが、何のことはない「形式程度の医療」だけが無料であり、ごく普通の意味での医療を受けようとすると「別途、支払が必要になり、高額になる」のです。こんな国で医術が進化するはずがなく、経済格差がより激しくなるのは、目に見えています。一部の人だけが恵まれている好例です。

こうなれば、社会の活気を奪い競争力を減らす方向にしか作用しません。

  • 社会の活気がなくなると、あとは国家ぐるみの隠蔽工作しかありません。かくしてロシアでは、薬物依存とその隠蔽工作にしか興味はなくなり、誰も抵抗しないようになるのでした。
  • ロシアの次に狙われるのは、もちろん中国ですね(笑)。さてさて今回のリオ五輪で、中国選手から薬物違反がでなければいいのですが・・・・・・。

どうやら、老子の言っていたことは正しかったようです。

中国が「孔子が相談しに行ったとされる」老子を高く評価することは、絶対にないでしょう。

中国共産党は、支配者に都合のいい儒教を編み出した「孔子」をお手本に、ノーベル平和賞に対抗すべく「孔子平和賞」なるものを編み出しました。

そしてこれは、当然のように、名前倒れになっております。

今回

金額を設定したワイロ禁止法をつくるなど、あまりにも政府が細かくやり過ぎると、老子が言ったとおり、国民はよりずる賢くなるだろう、という老子の予言は、当たるでしょう。

繰り返しますが、「まずは韓国人の民度をあげること」から始めませんか。これをしないで法律で禁止しても、ほとんど意味がないどころか、その社会はますます巧妙に法律の裏をくぐり抜けるように「発展」すると思います。

さてさて、皆様はどう思われますか。


韓国の醜聞125 金英蘭(キム・ヨンラン)法その1

2016年08月07日 04時00分03秒 | アジア

誰にも醜聞があります。たとえそれが、事実であろうが、なかろうが(笑)。

ここでは最近の「韓国の醜聞」を集めてみました。疑惑を感じた方は、リンクをたどってくださいね。


韓国では

汚職をなくそうとする目的で成立した金英蘭(キム・ヨンラン)法2016年9月28日から施行されるとのことです。2ヶ月後ですね。〔中央日報日本語版:2016年07月29日

中国・韓国は、ペテン天国として知られています。中国では、とにかく汚職・ワイロ・偽造を巧みに活用しないと「生きていけない」ようですし、韓国にも属国としての矜恃(きょうじ)があります。

まずは、古代中国に生きたとされる老子(ろうし)の言葉から 


政治がぼーっと大まかであれば、人民は素朴である。政治が厳しく細かいと、人民はずるがしこい。 :蜂屋邦夫「老子・荘子をよむ」(上)第58章 日本放送出版会 

同じ部分を、別の訳者は次のように翻訳しております。

(58)ゆるやかな統治

統治の府がおおらかに無為であれば、その民は生き生きと暮らす。統治の府が有能で水際立っていれば、民衆は不満たらたらとなる。:樺山三郎「老子」


同じ原本なのに

まるで違った書物の翻訳だと思われるほどで、翻訳の難しさとともに、「さじ加減」の程度もわかってきます。翻訳で内容を理解する場合、最低でも2つのソースが必要なのでしょう。

たしかにその外国語に詳しくない場合、翻訳に頼るしかないのですが、一方で「翻訳は創造」なのかも知れません。 

老子が言おうとしているのは

  • 政府が、「あれこれと細かく指示」するならば、国民は網をすり抜けようとして「ずる賢くなる
  • 政府が、「あれこれと細かく指示」しないならば、国民は「のびのびする」

でしょうか。私がこれを引用したのは、現代社会にも通じるものがあると判断したからです。


そうです

独裁国家が陥りがちですが、「細かく、あれをするな、これもだめ」とすると、民は「ずる賢くなる」ものです。

庶民のずる賢さを容認して泳がせながら、為政者に不都合があればすかさず厳罰に処する(拘束・逮捕・投獄・処刑・暗殺・毒殺)のが

  • 中国
  • ロシア

なんと

老子は、2000年以上経過した現代の「中国とロシアを見通していた」のでしょう。

もう付け加えることはないと思いますが

  1. 細かすぎる中国共産党政府の禁止事項
  2. この結果、中国民が、ずる賢くなってしまった
  3. 中国民は、中国共産党政府さえだます処世術を編み出し 

そこでいま話題になっている韓国の金英蘭(キム・ヨンラン)法が登場します。2016/06現在の為替レートが、1ウォン=0.09円)であることを考えると

食事接待(3万ウォン以上禁止:日本円2,700円)、贈答品(5万ウォン:約4,500円)、慶弔費(10万ウォン:9,000円)以上を禁止するというものです。

さっそくちまたでは、法律制限ギリギリの贈答セットが「合法的」に販売され始めたとか(笑)。

法の抜け穴を利用する隙間産業とも言え、ある意味では微笑ましいかも知れませんが、韓国でも2016年9月28日から不正をなくそうとしていることに注目したいものです。

韓国の「英断」とは思われるものの

中国の二の舞になるかどうか。つまり「政府が細かく決めようとすると民がずる賢くなる」のを避ける方法が有りやなしや、というところです。

韓国が、国の民度を上げようとせずに

ただ「法律を設定すれば、いい国になる」と信じているのなら、残念ながらそれは「儒教精神に則った形式主義そのものであり、民は巧みに法の抜け穴を探し、永遠にこの「だましあい/パクリ」の状態が続き、何の解決も得られないでしょう。

似た言葉としては、張り子の虎、虚像、幻覚、錯覚、などがあります。ぜひとも、いきすぎのないような統治にしてくださいね。

金英蘭(キム・ヨンラン)法のことを、次回でも取りあげます。