さきほど(日本時間で2016/08/15深夜)終わった女子マラソン。
今大会のこの種目では日本のメダルが期待できないからか、女子マラソンは、NHKの地上波・BSでも生中継がなく、民放で生中継されました。NHKで後日録画放送になるのでしょう。
結果は次のようでした。
1位 スゴング(KEN:ケニア)2:24:04
2位 キルワ(BRN:バーレーン)
3位 ディババ(ETH:エチオピア)
日本からは3人が出場しており、こちらによれば
14位 福士加代子
19位 田中智美
46位 伊藤舞
かつて一時期日本には
有森裕子~高橋尚子~野口みずきという世界トップのマラソン選手がいたものですが、時代は変わりましたね。
厳しい熱さでしたので、今回は時間面で期待できませんでしたが、それにしてもアフリカでの
- 長距離の「東アフリカ」・・・・・・ケニア・エチオピアなど
- 短距離の「西アフリカ」・・・・・・ガーナ・ナイジェリアなど
という定説を、今回も証明しつつあるようです。
これは多くの方が指摘していますが、アフリカ人の体力が地勢によって微妙に分化しました。
- 東アフリカ:海抜が高く(1000m~2000m)、低酸素状態で日常を過ごし、試合では多くの場合、低い海抜の高酸素地域なので、持久力を必要とする長距離競走では有利
- 西アフリカ:ギニア湾に面して海抜は低いけれども、瞬発力が発達(瞬発力については後述)
ここで、「~が高い」の「~」で「標高」を使うと、「標高が高い」となって「高」が連続するので、これを避ける意味で、同じような意味の「海抜」を使い「海抜が高い」としました。
もし直後に「高い」とか「低い」がこない場合、普通に「標高」を使うのに賛成します。
陸上競技で
800m~10000mが長距離と短距離のどちらに属するのかは、微妙な問題ですが、そういう境界線上の区分については、今は問わないことにします。
でもカリブ海にある
ジャマイカのボルトなどが短距離で頑張っているではないか、と例外を持ち出すかたもいらっしゃいますが、ボルトの先祖をさかのぼると「西アフリカ」にルーツを見いだせるそうですから、やはりこの説を裏付けています。
ジャマイカ西部のトレローニーで西アフリカ系の家庭に生まれる〔Wikipedia〕
また2位のバーレーンは
サウジアラビアの東にあり、東アフリカではない、とおっしゃるかたもいますが、東アフリカには何度もアラブ系が侵入した歴史があり、詳しくは調べてみないと分らないものの、やはり同じ東アフリカ系とみていいでしょう。
さらにこじつけを加えるならば次のようなことが言えます。
東アフリカでは
ヌーは、こちらによれば、サバンナ地帯に棲息するようです。ただしサバンナ気候は東アフリカのみならず西アフリカでもみられます。
ヌーを食用にするためには、ずいぶんと長い間追いかけなければならないようで、長距離の素養が生まれたのかも知れません。
西アフリカでは
猛獣のヒョウの分布は、こちらによれば、東アフリカでは絶滅しており、西アフリカを含む中南部(南アフリカを除く)あたりに現存しており、絶えずヒョウの恐怖と隣り合わせで生活しているため、瞬発力で自分を守る必要がありました。
つまり同じアフリカといえども
チータなどの極めて少ない種を除いて、危険な猛獣がいるところといないところでは、必要とされる瞬発力に差がでるのではないか、というもの。
よって西アフリカでは瞬発力のある人が多いというものですが、これは自分で言いながら、例外がありそうで、どうも自信がない説です(笑)。
通説に、私なりの説を加えてみました。
さてさて、皆様はどう思われますか。