カンムリワシ、ワシは名ばかり、言うばかり

20年前探せばカンムリワシがいて、10年前そこにはカラスがいて、いま両方ともいません。よって最近ではそれ以外の話題に。

2016台風10号温帯低気圧に

2016年08月31日 05時47分16秒 | 科学(気象)

岩手県に上陸した台風10号は、東北地方を通過して日本海側へでて、温帯低気圧になった模様です。

デジタル台風サイト(NII)です。〔こちら

気象庁です。


★ここ石垣島へ移ってからの私の「台風観」 


公平を期すため、同じように「近くを通過したとき」という条件のもとで比較してみますと・・・・・・

「風雨が吹きすさぶ時間が長い」。

通常、海上にあるときには速度が遅い(時速20~30km程度)のですが、上陸するとかなり速くなる(40~70kmにも)ため、内陸では「あっというまに通過」します。しかも上陸と共に勢力はかなり減退し、しばらくすると温帯的気圧になりますが、こういうのに私は慣れていました。まるでそれが当然のことのように。

これに対して南西諸島では、台風が成長段階にあるので暴風圏が広く、しかも海上を進むので進行速度が遅く、よって通過後の反対側の風「吹き返し」が気になるほど「遅くて強い」のです。

ポイントは、「速度」と「勢力」

  • 上陸すると速度が増し勢力が弱まる
  • 島嶼(とうしょ)では、速度が遅いまま、勢力は強まる

というわけです。だから、どうのこうのというわけではありませんが、印象の違いが、そこにありました。 

とくに大きな印象は、通過したはずなのに「吹き返し」に油断してはならない、ことでした。そこにもまた

  • 台風の進行が遅い
  • 勢力がむしろ徐々に強くなっている
の両方があるのでした。

津波被害(2011/03/11)の復興が進んでいない地域を5年後に大きな台風が襲ったことになります。

  • 岩手県各地で、観測史上最大の降雨量を記録している〔軒並み、40~80mm/時という恐ろしいほどの雨量
  • 北海道各地で、観測史上1位、あるいは8月1位の、「日最大風速」を記録している〔軒並み、秒速20m(時速72km)以上という恐ろしいほどの風

今回の台風10号に関して、あえて言えば

  • 東北地域での凄まじい雨量
  • 北海道地域でのまれに見る強い風
でしょうか。

さてさて、皆様の地域では、被害はなかったですか。もしも避難を余儀なくされたとしたら、心からお見舞い申し上げますが、そんなかたがこれを読んでいるはずがありませんね(泣)。