おでかけ大好き

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稲佐山夜景、危険な六角道

2019-11-16 17:32:23 | お泊り


ジモティーKさんの提案で、晴れさんとワタシは片道ロープウェイで、帰り道を考えて、Kさんは山頂駐車場で車で向かうことになりました。

なぜかロープウェイ乗り場は、淵神社という神社横。

福山雅治氏の通った保育園も近くにありました。



「暮れゆく長崎の町並みを見てね」とのこと。



そして灯りが灯り始める港。
長崎港に毎日のように入港するという豪華客船が見えますね。でっけー。





「山中の廃墟を見よ!」との厳命でしたが、見逃しました。

でもロープウェイの窓が大きくて、ナイスビューイングです。

ロープウェイはあっという間に山頂へ。





山頂駅から展望台まではイルミネーション回廊。五島からでてきたばかりの我らには眩過ぎる。



おおお、この鉄塔たちには見覚えがあります。20年前もあった。



2012年に長崎で行われた「夜景サミット」で、夜景観測士3500人のアンケートで選ばれた、世界新三大夜景が「香港・長崎・モナコ」なんだって。へぇ〜。

確かにこの認定時、夜はカーテンを開けるようにとのお達しがあったとか。へぇ〜。



Kさんからの指令。「日が暮れる前に、海と島々を見ておいて」



夕陽が残る西側が島々。







刻一刻と変わる、光と闇の比率。雲がダイナミックで見飽きない。







まるで神様の掌のような雲。



展望台の中央はベンチになってます。



満月には満たないけど、月との共演。









やはり夜になってもあまり冷え込まないのね。風もなく寒くないので、長時間眺められます。



日曜の夜にしては?人も少なく、カップルを押しのける必要もなく、手すりにもたれてノンビリ見物しました。

外の螺旋階段と、塔の内部のスロープどちらからでも夜景が楽しめます。

帰りは車で下ります。

ちょうどニュースで見たのですが、来年2月には稲佐山中腹の駐車場から山頂までスロープカーというのが開業するようですね。

マイカー組には朗報ですが、ロープウェイには死活問題?

さて、次は稲佐山とは湾を挟んで反対側にある山上のホテルへ。

谷間の狭い平地には、路面電車や道路がひしめき、斜面はすべて急な坂道の長崎。

一本道を間違えて曲がると階段道とか、下が見えないほどの急な下り道もあるある。交通量多いうえに、難易度高い!

運転上手なKさんが、「ここ面白いでしょう」と通ってくれたのが。

「六角道」と呼ばれる道の真ん中に、立派なご神木が何本もある道路。

諏訪の杜と呼ばれる諏訪神社の境内に道路を通す際、住民の希望もあり残された楠の御神木が7本くらい。

雷が落ちて根本だけ残されたものも。

写真取れなかったけど、ネットで調べればすぐ出ます。黒黄色の注意喚起の反射帯が巻いてあるけど、急カーブの急勾配の真ん中に鎮座されていると、御神木の左右どちらを通ればいいかわからないうえに、幹にも擦り傷が多数。

リアルなマリオカート!

普通に生活道路な上に、一方通行でもない様子。長崎のドライバーはテクニックないといけん。ワタシは絶対無理。

ゼヒ、動画とかをググって見てほしいです。

















西坂公園・日本二十六聖人殉教地・記念館

2019-11-16 15:28:56 | お泊り
西坂公園に建つ、聖フィリッポ西坂教会。

ガウディみたいな建築物!
両手を挙げて万歳してるような2つの塔。
地上の歓喜を表しているのだとか。
入らなかったけど、中も素敵なようですよ。



処刑に際して、罪人の刑場ではなく、ゴルゴダの丘に似ているこの西坂を信者たちが嘆願したのだとか。



地元Kさんが「是非に」とのことで、日本二十六聖人殉教地にきました。



1597年2月5日、外国人6名、日本人20名が磔刑に処された西坂という高台です。



今は公園にこのレリーフとその裏手にリニューアルした記念館、協会があります。

等身大と言われる銅像は、自身もカトリック信者の舟越保武氏によるもの。

殉教者のなかには、12.13.14歳の少年もいます。銅像の合わせた手に雪が積もる写真を見ると心が痛みます。



大村に多いという五色塀でしょうか。





記念館の反対側、レリーフの裏側にも、殉教者が京都から長崎を曳き回された苦難の道のりが記された塀があるようです。

西日本に増えつつあったキリシタンへの見せしめだったのでしょう。

外観は古びていますな、記念館内部はとても新しく立派なものでした。(Kさんも知らなかったので最近?)

とても閉館前30分ほどでは時間が足りない。

遺骨の安置された栄光の間は、夕方の光がステンドグラスから差し込み、教会内部のような祈りの空間になっていました。

キリスト教を容認していた秀吉が、西洋の文化に脅威を感じ一転、以後250年続く弾圧の幕開けが、この殉教になりました。

この方たちだけでなく、五島崩れや久賀島の悲惨な「牢屋の搾」などのような殉教者はたくさんいたのでしょう。

苦難のなかでも意思を変えない姿が恐ろしく思えたのでしょうか。色々考えさせられます。

つい閉館時間をオーバーしてしまいました。

さて、2日目も暮れてきました。
長崎といえば、新3大夜景の1つ、稲佐山展望台に向かいます。











有川港から長崎へ。

2019-11-16 14:19:11 | お泊り


有川港多目的ホール鯨賓館。発着場に、ホールやミュージアムが併設。





鯨やイルカも現れるのですかね。












長崎に戻る船もやっぱり座席は椿。
ちょうど船内のTVで、天皇御即位パレードを観覧しているうちに長崎へ。



軍艦島ではないけど、やはり炭鉱の島がたくさんあったそうです。



高台の白亜の教会は、神ノ島教会だそう。足腰丈夫でないと登れなそう!





稲佐山からの夜景でもみえる女神大橋を潜り。



造船所ですね。これがあったから長崎は原爆の標的にされたのですよね。



長崎港に到着。



大盛況の軍艦島クルーズ。
しかし、先の台風でせっかく直した島の波止場が使えず、上陸できないのだとか。



ここ船の発着場なんですよ。10年前、来ました。その時は、家族で伊王島の温泉に行きました。日帰り船旅リゾートいいですよ。





湾の奥の長崎港から、湾の入り口にある女神大橋を眺めます。

長崎市内はKさんの車で移動です。
西の街、長崎は日暮れが遅いので、あと1時間市内観光します。






旧鯛ノ浦教会とルルド、蛤浜、五島うどん竹酔亭、中ノ浦教会

2019-11-16 11:19:53 | お泊り
前記事で、青砂ヶ浦教会と写真が混じってしまいましたが。



旧鯛ノ浦教会です。
立派なルルドがありましたっけ。



正面の煉瓦作りの鐘楼は後付で、経費節減のために一部長崎市の旧浦上天主堂(爆心地にほど近い教会)の被爆煉瓦を使っているんだとか。

この後、長崎原爆資料館にも行ったので、いっそう感慨深い。



ここはマリア様のルルドも立派です。
ルルドの前にはベンチが並ぶ広場があり、これからのクリスマスの時期は灯りが灯され、ミサなどがあるのでしょう。

旧教会のほうは、資料館や、畳敷きエリアに机が並び、子供の本や遊び道具が並び、寺子屋や学童のような雰囲気になってました。

旧から見下ろす位置にある新しい(といっても1979年)の現教会は見学しなかったし、写真もなかったわ。

この後は一番お街な有川港周辺に戻り、うどん屋さんを予約したり、所要を済ませ、次も女将おすすめの蛤海岸へ。





日曜なのに、閑散としてるなぁ。


夏は海水浴場だそうです。



そして定番の引き潮。
いつも浜に着くのがお昼頃だから、五島にいる間は引き潮の浜しか見れないらしい。

やっぱり海辺は朝か夕方なのね。



行動派のKさんが浜に向かっていきましたが、水気がありズブズブだそう。



しかし、遠浅だなぁ。
はまぐりデッキとの間は川の河口になっていて、そのそばで親子連れが砂遊びをしていました。子育ての黄金期だなぁ。



女将のおすすめだけど、ノーバディお客様!本当にここ?



竹製のうどん掬いを見かけますが、五島うどん、良質な椿油のおかげでツルッツルで箸で掴めないからなのね。



えっ?





冷たいうどんにアゴだし。



女将オススメ、裏メニューにして地元の家庭の食べ方、地獄炊きうどん。

釜揚げに、温かいトビウオのアゴだしか、生卵に甘めの醤油とをつけて食べます。薬味はネギと鰹節。

熱い麺がツルツルっと喉に落ちて、Kさん水場にダッシュでした。

あくまでお好みですが、冷たいうどんに溶き卵のほうが好きだな。あご出汁も冷たいほうがいいかも。





さて、食後はもう一声足を伸ばして、有川港を南下、昨日のんびりタクシーおじさんがオススメの水鏡に映える中ノ浦教会へ。本当にいい道で、ドライブするだけでも気持ち良い!



内部はよく覚えていないのですが。(写真を撮れないので)

ネットで確認すると、ステンドグラスはシンプルな十字柄ですが、天井側面の椿柄がとても素敵でした。

五島の教会のモチーフは全て椿なの。五島の山にひっそり咲く藪椿は信者に親しいし、マリア様を表す薔薇にも似ているものね。それに赤い4枚の花弁と黄色い花芯と、デザインがシンプル!



長い湾の奥の、浅い静かな入江なのですが。我らが、引き潮愛好家だから?



Kさん、渾身の1枚。
光や風の加減で刻一刻と水面の状態が変わるのよね。その一瞬を狙う写真家って大変な仕事だと思うわ。



ここのルルドのマリア様は、春には薔薇に囲まれる様子が、教会内に写真あり。素晴らしい。

クリスマスには教会全体がイルミネーションして、水面に映り、とても華やかな様子もネットで見られました。

この静かな島内だから、クリスマスの華やぎにも品があるのでしょう。





有川港に戻る車窓からの景色。
五島とのお別れの時間が近づいてきました。



このあと、慌ただしく女将さんオススメの喫茶店「らんぶる」に行き、300円のコーヒーと物産展のお裾分けの焼き芋を貰って、港に向かいます。

「らんぶる」の件、詳しくは少し前の記事を参考に。(記事の引用方法がわからないの)

























ナンバーワン江袋教会、哀しきスカスカ青砂ヶ裏天主堂

2019-11-15 23:02:00 | お泊り
宿のお部屋の畳の縁も椿。


朝ごはんもたっぷり。
ヨーグルトの受け皿、椿の花のカタチ。



そしてお刺身の醤油ダレ漬け。
朝からおごちそう。



メザシ。

朝からお腹いっぱい食べて、8時にレンタカー屋さんのお迎えが宿まできてくれ、宿をあとにします。

女将さんは朝でかけるので見送りできないとのこと、なので昨晩中にお会計を
…という話だったのですのが、待っても待っても全く声がかからない。

こちらからお金を払いにいくと、「まだ会議中?だから」と。
えーっ、もしや物凄い高額請求!?

なんてことは全然なく、とっても安かったです。計算間違えてないかな?

二日目は、有川港近くのレンタカー屋さんから、出発です。

まずは、有川港で帰りの長崎行きのフェリー(予約済み)の手続きを済ませようと寄るも、窓口空いてない。どこも出港30分前にならないと窓口開かないのね。



まずは一番奥まで行って、引き返しましょう。と、中通島を北上し、女将さんオススメの江袋教会を目指します。
お天気はまずまず。

途中、高級リゾートホテル「マルゲリータ」を横目に通り過ぎます。いやいや、我らは前田旅館派ですから。

マルゲリータのあたりは、椿油の作業場が多いようです。



海を臨む高台に瓦屋根の小さな教会がありました。



十字架があるから教会とわかるけど。



2007年に焼損するまで、五島で最古の木造教会だったと。2010年に全国の支援を受けて復元。



側面はシンプルなステンドグラス。



外見は、普通の公民館な風情。



引き戸を開けて玄関で靴を脱ぎ、更に引き戸を開けると。



まず真っ暗な堂内にびっくり。
そして両側の鎧戸から差し込む光が、ステンドグラスを通って、色鮮やかに木製の椅子や床を照らしている。

目が暗闇に馴れるまでの、ファーストインプレッションが素晴らしい。

ステンドグラスの模様は、ネットで見ることができますが、あの引き戸を開けた瞬間は、まるで別世界に来たような感動でした。

この旅で一番インパクトあった教会内部でした。

こんな長閑な集落ですが、激しい迫害があったようです。五島のキリシタンは、大村藩外海からの移住したものの、元々住む仏教徒から離れ、耕作などに適さない厳しい土地に住む他なく、後に「五島崩れ」といわれる厳しい迫害。

「五島やさしや土地までも」の五島キリシタン唄は、実際は「五島は極楽、来てみて地獄」と言われるようになったとか。

五島の自然の美しさや複雑な地形、素朴な教会、人の優しさは、哀しい歴史とともにある。



春はツツジに囲まれるようですが、コレは一本の木なんですよ。

ステンドグラスが美しいのは江袋より先の仲知教会だそう。(これもネットで見れます)今回はタイムアウトなので、ここで引き返します。



途中の展望台から対岸を望む。



対岸は矢堅目の塩で有名な矢堅崎。おにぎり型(の上の巨石?)は、矢堅目の岩だそう。

このあたりに展望公園があるそうで、強風絶景だそう。



海が凪、鏡のよう。



向こう岸は島ではなく、繋がっていて湾なんです。



全く知らなかったのですが、赤ダキ断崖という名勝地だそう。地質的に面白いところなんですって。

下ると漁港になってます。赤く見える崖は火山性のもので、海の碧、木々の緑とのコントラストが見どころだそうです。

さすがKさん本能で察知して停まってくれたのですね。



有川港に向かって戻っています。レンガ造りの天主堂は、青砂ヶ浦天主堂です。



鉄川与助、設計施工。明治43年完成。外国から資料を取り寄せたそうで本格的だそう。



隣の建物から教会関係者のおじさんがでてきて説明してくれました。

色々説明してもらえ、質問にも答えて頂きよかったです。

修繕に何百万円もかかったとか。足場を組むのにお金がかかる。その修繕作業の際、天井裏を覗いてびっくり!
スカスカの骨粗鬆症でいつ崩れてもおかしくない。などなど。

長崎県内?の教会の修繕計画の3番目に決まってはいるけど、いつになることか。
それまで持つか。外の煉瓦も先日台風で落ちてしまった。
など、哀しい話もたくさんありました。

いつか行けると思っていたら、無くなってしまうモノもたくさんあるんですよね。



外見は立派だけど、110歳だもん。立ってるのが奇跡だよね。

五島の教会は、どこもほぼ拝観料無料(寄付金のみ)。教会はいつでも扉を開けているけれども、地元の年配の少数の信者たちが、掃除や戸締まりなど管理しているのです。

帰り際、教会の有川港の売店で、売上が寄付金になる教会スタンプラリーの台紙を売ってました。先に知ってたら参加したのに。

世界遺産なのに、週末というのに訪れるヒトも少なく、お金の落ちどころもなく。

地元の支援者は年配の方ばかりで、仕事がないので若い人は島内に留まらず。ご当地に仕事があって、お金が回らないものか。

今のままでは、五島の地域に根付いた信仰、良心を表す清貧な教会は、20年後には無くなってしまうのではと心配になりました。

青砂ヶ浦の管理者の方のオススメが、ステンドグラスの素晴らしい仲知教会。そして今回頭ヶ島天主堂の見学ができないことを伝えると、通行許可証を貸そうかと。五島の人、皆さん善意のヒト。

やっぱり会話をすると記憶が残りますね。

長くなったので、一旦切ります。
まだ2日目午前中よ!