岐阜県多治見市の運動公園の近くを走っていたら、
「手前はサクラ。向こうは満開だなぁ」
駐車場に車を止めて、よく見ると、
「シデコブシだ!」
シデコブシというのは、東海三県の限られた場所に自生している日本固有種の花木。かつては絶滅危惧種に指定されていました。運動公園を造成した際、近くの山から移植したようですね。
満開になっている木に近づくと、
手前は淡いピンク、向こうは白色。基本は白い花を咲かせますが、個体差が大きく、ピンク色がもう少し濃いのもあります。
下におりて花弁を観察しました。
しめ縄に使われる紙垂(シデ)に似た花弁をしています。
花の大きさは、10センチ弱。
こちらは、花弁がちょっと細いですよ。
シデコブシの足元を見ると、花がもう散り始めていました。
「花の時期は短そうだなぁ」
シデコブシは湿地を好むと言われます。前日に雨が降ったこともあり、足元がぬかるんでいて、運動靴はグショグショに。でも、今年も珍しい花を見ることができました。